本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年2月3日14時41分に大分合同新聞から、2月4日付で毎日新聞大分版から、2月3日13時5分にNHK大分から、また2月3日14時13分に読売新聞から凍結配管の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力新大分発電所(火力、出力229万5千KW)で3日未明、燃料のLNGを供給する設備にトラブルが発生し、3系列あるすべての発電設備が緊急停止した。
この冬一番の寒波で、液化天然ガスの量を調節するバルブを動かすための空気を送る配管が凍結したのが原因。
発電は同日午前にほぼ再開し、正常化に向かっている。
県内7事業所など九州各県の大口契約先に需要抑制を求めるなどし、同社は「電力供給に問題は生じていない」としている。
九電によると、同日午前2時ごろ、発電所構内にあるグループのLNG供給会社「大分エル・エヌ・ジー」の中央制御室で、燃料供給設備の異常を伝える警報が響き、異常に気づいた。
空気を送り込む配管の圧力が下がっていることが分かり、メンテナンス担当者5、6人を緊急招集して約2時間にわたり敷地内の配管を調査。
午前4時半ごろ、原因となっている配管を特定し、外見上の異常はないことから、配管にたまった水が凍結していると判断。近くにあった電気温水器を利用し、バケツリレーでお湯を運んで約30分間かけ続けた。
この管は直径8cmで、凍結した部分は屋外にあり、水をためるためにU字型になっていて、ひと月に1回程度水を抜く作業を行い、前回は先月20日に作業を行ったという。
大分県内は2日からこの冬一番の強い寒気が流れ込み、近くの関連施設では3日午前2時に氷点下3.9℃を観測していたが、凍結を防ぐための措置はしていなかったという。
新大分発電所は現在稼働している九電の発電所では最大出力。
副所長は、「空気が流れる配管の凍結は過去に例がなく想定外だった。今後は周りを覆ったり暖めるなどして対応する。節電を要請している中、迷惑を掛けて大変申し訳ない」と謝罪した。
出典URL
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_132824789485.html
http://mainichi.jp/area/oita/news/20120204ddlk44040569000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5075748531.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120203-OYT1T00613.htm
(ブログ者コメント)
□テレビのニュースで、九電社員が調節弁上部の計装用空気配管を指して説明していた映像が流れていたところからみると、計装用空気がストップしてしまったのだろう。
それなら、全設備運転停止になるはずだ。
□U字型立ち下がり配管から定期的に水抜きしておきながら、寒波によってその部分の水が凍結するかもという点に思いが至らなかったのは残念と言うほかない。危険予知不足だ。
□大分は暖かいので知識経験がなかったのかもしれないが、U字管の下にエアトラップを設置して、常時水が溜まらないようにしている工場もある。
それでも、トラップが正常に作動しているか定期的な確認は必要だが、トラブル防止策としては格段に安全性が向上する。
□空気配管中の水が凍ることがあるなどといった細かい安全情報は、なかなか普段の情報入手ルートから流れてくることはない。
事故事例から学ぶしかないのだろう。
九州電力新大分発電所(火力、出力229万5千KW)で3日未明、燃料のLNGを供給する設備にトラブルが発生し、3系列あるすべての発電設備が緊急停止した。
この冬一番の寒波で、液化天然ガスの量を調節するバルブを動かすための空気を送る配管が凍結したのが原因。
発電は同日午前にほぼ再開し、正常化に向かっている。
県内7事業所など九州各県の大口契約先に需要抑制を求めるなどし、同社は「電力供給に問題は生じていない」としている。
九電によると、同日午前2時ごろ、発電所構内にあるグループのLNG供給会社「大分エル・エヌ・ジー」の中央制御室で、燃料供給設備の異常を伝える警報が響き、異常に気づいた。
空気を送り込む配管の圧力が下がっていることが分かり、メンテナンス担当者5、6人を緊急招集して約2時間にわたり敷地内の配管を調査。
午前4時半ごろ、原因となっている配管を特定し、外見上の異常はないことから、配管にたまった水が凍結していると判断。近くにあった電気温水器を利用し、バケツリレーでお湯を運んで約30分間かけ続けた。
この管は直径8cmで、凍結した部分は屋外にあり、水をためるためにU字型になっていて、ひと月に1回程度水を抜く作業を行い、前回は先月20日に作業を行ったという。
大分県内は2日からこの冬一番の強い寒気が流れ込み、近くの関連施設では3日午前2時に氷点下3.9℃を観測していたが、凍結を防ぐための措置はしていなかったという。
新大分発電所は現在稼働している九電の発電所では最大出力。
副所長は、「空気が流れる配管の凍結は過去に例がなく想定外だった。今後は周りを覆ったり暖めるなどして対応する。節電を要請している中、迷惑を掛けて大変申し訳ない」と謝罪した。
出典URL
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_132824789485.html
http://mainichi.jp/area/oita/news/20120204ddlk44040569000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5075748531.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120203-OYT1T00613.htm
(ブログ者コメント)
□テレビのニュースで、九電社員が調節弁上部の計装用空気配管を指して説明していた映像が流れていたところからみると、計装用空気がストップしてしまったのだろう。
それなら、全設備運転停止になるはずだ。
□U字型立ち下がり配管から定期的に水抜きしておきながら、寒波によってその部分の水が凍結するかもという点に思いが至らなかったのは残念と言うほかない。危険予知不足だ。
□大分は暖かいので知識経験がなかったのかもしれないが、U字管の下にエアトラップを設置して、常時水が溜まらないようにしている工場もある。
それでも、トラップが正常に作動しているか定期的な確認は必要だが、トラブル防止策としては格段に安全性が向上する。
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事故事例から学ぶしかないのだろう。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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