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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2024713日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13993/

 

(2024年9月10日 修正2;追記)

2024831190分にYAHOOニュース(産経新聞)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

内容的には、ほぼ第1報とかぶっているが、よくまとめられた記事だと感じたので、紹介する。

高知市で今年7月、小4男児が水泳の授業中に亡くなった。

小学校のプールが設備故障し、近くの中学校で授業を行っていた。

824日に開かれた事故検証委員会では、当日のプールは男児の身長よりも水深が深く、事故以前にも死亡男児を含め3人の児童が溺れかけていたことが明らかになった。

関係者が「何度も立ち止まる機会があった」と悔やむ今回の事故。

なぜ防げなかったのか。

 

■足のつかないプール

事故は75日に起きた。

市教委によると、当時のプールの水深は1141325センチ。

亡くなった男児の身長は1138センチで、一番浅いところでも足がつかない状態だった。

水中で足がつかないというのは、大人でも恐怖を覚える環境だ。

市教委は専門家らによる検証委員会を設置、

824日に初会合が開かれた。

会合は冒頭以外は非公開で進められたが、そこで示された事故の経緯や当日の状況などをまとめた資料からは、情報共有の不備と現場の危機意識の欠如が浮かびあがる。

資料などによると、6月上旬に被害男児の通っていた長浜小のプール濾過(ろか)ポンプの故障が発覚。

修理に時間を要するとして、13年は近隣の別の小学校、46年は事故現場となった南海中で授業を行うことを長浜小の校長が提案した。

校長らが南海中のプールを現地調査したところ、満水時には最大水深140センチになるが、65日の計測では深いところで120センチ程度と、長浜小と同じだった。

市教委は「水深が長浜小と変わらない」との報告を受け、安全性が確保できるとして、南海中のプール使用を決定。

長浜小は保護者に対し、連絡文書で「南海中のプールは、水深1214メートルですが、水を浅く張っているため長浜小のプールの深さ(10メートル~12メートル)とあまり変わりありません。尚、細心の注意を払い水泳指導を行います」と通知した。

南海中のプールを使った初めての授業は611日に行われた。

校長はプールの水位が10センチ程度上がっていることを確認。

21日も満水になっていたが、教員らは「苦手な子は浅いところにいること」などと注意喚起し、授業を強行した。

この日、今年度初めての水泳授業を受けた被害男児は、最も浅い場所で浮きの練習をしていたが、水面が頭の上だったため、教員1人が「半分付きっきりで対応した」という。

また、バタ足練習では被害男児を含め3人が教員に救い上げられる場面があり、校長に「溺れかけた児童がいる」と報告したという。

 

■空白の10

そして事故が起きた75日を迎える。

授業は23時間目に行われ、4年児童36人が参加した。

教員2人が指導にあたり、教頭1人がプールサイドで監視していた。

授業は午前1010分から体操、シャワーと進む。

教頭によると、被害男児は水慣れの前に「怖い」と言っていたという。

授業が進み、泳ぎの得意なグループと苦手なグループに分かれたのは午前1042分ごろ。

教員1人がプールサイドを歩いている被害男児を目撃している。

そして、午前105254分ごろ、児童の「先生」と呼ぶ声を聞いた教員2人がプールサイドに引き上げられた男児を確認したが、すでに意識不明だった。

教員がプールサイドで確認してから約10分の間に溺れたとみられる。

 

■「水位変化、考え及ばず」

水位変化などを受け、授業中止を判断できなかったのか。

検証委員会のあと、取材に応じた松下教育長には報道陣から質問が相次いだ。

松下教育長は、中学校での授業実施については「長浜小と水位が同じということで安全と判断した」と説明。

授業実施の段階で水位が高くなったことについては「調査後に水を足していて、それ自体は水質管理上適切だったが、その後水位が変化することに考えが及ばなかった」と釈明した。

「いずれにせよ、立ち止まる機会は何度もあった」と後悔をにじませた松下教育長。

検証委は年度内を目標に報告書を取りまとめる予定だ。

検証委の委員長を務める中内功弁護士は、「原因と再発防止策を検討するためにも、事故が発生した経緯をしっかり解明することが重要だ」と話していた。

 

■「危機意識が不十分」

安全教育学が専門の桐蔭横浜大スポーツ教育学科の井口成明教授に聞いた。

プールの水深に明確な基準はないが、全く泳げない児童なら身長の半分ぐらいが適切で、足がつかない状態はありえない。

本来なら泳力別にグループを分け、底に踏み台を沈めたり腕浮輪を使うなどの対策が必要だった。

監視の目も不十分で、児童が恐怖を覚える環境で授業を進めたのは危機意識が不十分と言わざるを得ない。

水泳教育は水の危険から身を守るすべを身に付ける学習で、児童を危険にさらすのは本末転倒だ。

学校現場は、水泳授業の基本的な安全対策の在り方をしっかりと研修し実践する必要がある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8cf8bfbc58ee2e89f509ec16a8b50943c147685e  

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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