2024年9月1日16時3分にYAHOOニュース(KOREA WAVE)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ソウルのアパートや宿泊施設に設置されている緊急脱出用の「緩降機」が、正しく管理されていないことが多く、市民の多くはその使用方法さえ知らない現状が浮き彫りとなった。
特に最近、富川市(プチョンシ)のホテル火災で19人が死傷した事故後、緩降機の重要性に注目が集まっている。
緩降機は高層建築物で火災が発生した際、ロープを使用して安全に降下するための装置だが、多くの市民は普段は目にする機会が少なく、使用方法についても詳しく知らない。
緩降機が設置されていても、しばしば収納家具の奥やカーテンの後ろに隠れているなど、緊急時にすぐ取り出せない場所に保管されていることが多い。
記者が訪れたソウル市内の宿泊施設では、緩降機の保管場所がテーブルの下にあり、ホコリが積もっていた。
宿泊客の多くはその存在すら知らず、実際に使用しようとすると、ロープを取り出し、壁のフックにかけるだけで数分を要した。
火災時の「ゴールデンタイム」である7分以内に脱出することは困難なようだ。
また、緩降機のフックを窓際の固定リングに取り付ける際、長期間使用されていないためリングが緩んでおり、力を入れて回さなければしっかりと固定されなかった。
一部の市民は、法的に緩降機を設置することが義務付けられていても、実際に使用できなければ意味がないと指摘している。
消火器やAED(自動体外式除細動器)と同様に、学校や職場での緩降機使用訓練の機会が必要だとの声も上がっている。
専門家は、緩降機を利用する際にはいくつかの重要なステップがあることを強調している。
使用前には支柱がしっかりと固定されているか確認し、降下中には腕を上げずに体を支えるようにする必要があると警告している。
また、緩降機は常に目立つ場所に設置し、緊急時に迅速に取り出せるよう管理されるべきだとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e448cfe72f145898832f6bdb8f651cc6241335b
(ブログ者コメント)
〇数えたことはないが、おそらくブログ者はこれまで100軒以上のホテルに泊まっている。
しかし、ベランダに下の階に降りる非常口があるのを目にしたことはあるが、緩降機に意識が向いた記憶はない。
室内にあれば、邪魔だなあ・・・とか、これは何だ?という気になると思うので、室内には設置されていなかったのかもしれないが・・・。
〇そこで緩降機とはいかなるものか調べたところ、以下の記事が見つかった。
御参考まで。
(2023年3月29日 NHK首都圏;多数の写真付き)
みなさん、ちょっと思い出してください。
マンションのベランダや、ビルの屋上などで見たことがある「避難〇〇」と書かれたアレ。
「避難するときに使うんだよね」
そう、その通りです。
では、その「避難○○」の使い方、知っていますか?
私は知りませんでした。
「その時」が来たら使うんだろう程度で…
火災が起きて、マンションなどの高い建物から避難するとき、もし階段が炎に包まれていたら…
もう1つの避難手段、それが「避難器具」になります。
「使い方を知ることが、あなたの命を救う」
ハラハラ・ドキドキの体験で感じたことをお話します。
■こんにちは! 5分以内に脱出してください
アナウンサー(原)みずから防災体験をする「#防災やってみた」
このシリーズの怖いところは、本当に何も知らされずに体験現場に向かうことです。
案内されたのは、都内のとある施設の2階。
迎えてくださったのは、都市防災の専門家 工学院大学の村上正浩教授です。
そこで、いきなりの指示が…
・・・
■避難器具 その(1)「避難はしご」
・・・
■避難器具 その(2) 「緩降機(かんこうき)」
今回の体験は意外とイケるかも!と思った原を、真のハラハラ・ドキドキが待っていました。
村上)こちらも避難器具なんですが、気が付きました?
原)なんでしょう、この「私の部屋にある、使われていないフィットネスバイクのようなもの」は。
村上)見慣れないかもしれませんが、こちらは『カンコウキ』と呼ばれる避難器具です。
“緩”やかに “降”りる“機”械で『緩降機』
意識しないと気付きませんが、都内では約3万2千棟に設置されているそう(総務省消防庁による)。
飲食店などが入る商業用ビルやホテルなどに多く設置されているそうです。
街を探してみると…
カラオケボックスのこれ、居酒屋のこれ、ホテルのこれも…実は緩降機です。
村上)では原さんも、この緩降機を体験してみましょう。隣のビルで。
この2階建ての施設からではないの!?
そして、連れていかれたのは、一瞬想像したけれど信じたくなかった、ビルの屋上…
・・・
■避難器具 その(3)「救助袋」
・・・
■使い方を知ることが、あなたの命を救う
4階の高さから身ひとつで降りる…もう一度したいとは思いませんが、いざというときには冷静に避難できそう、という自信がついたのは事実です。
今回体験したのは、あくまでも1つの避難経路が塞がれてしまった場合の「代替手段」。
階段などでの避難ができない時の、いわば最後の手段です。
使う可能性は非常に低いと思いますが、火災の時に避難できる方法が目の前にあるのに、知らないがために使えない。
そんな状況にならないためにも、まずは使い方を知っておくことが大切だと感じました。
では、もう一度聞きますね。
あなたの近くにある「避難○○」の使い方、知っていますか?
https://www.nhk.or.jp/shutoken/shutobo/20230329a.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。