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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年9月16日20時38分に朝日新聞から、また18日21時7分にNHK仙台から、下記2件の事例がネット配信されていた。

①名取市閖上のがれき仮置き場で16日午前7時30分ごろ出火し、がれきが燃えて大量の煙が噴き上がった。 仮置き場は沿岸にあり、けが人は出ていない。

市によると、津波や地震で生じた閖上地区のがれきが約11万6千m3集められていた。警察によると、鉄くずなど金属がれきの山と、木材やプラスチックなどの混合がれきの山が接する辺りから出火。自然発火の可能性が高いという。

ヘリコプターや消防車24台が消火にあたったが、同日午後8時現在、燃え続けている。


出典URL■■■


②18日午後6時15分ごろ、東松島市と石巻市の境にあるがれきの仮置き場から火が出て、燃え広がった。
現場では、消防車ががれきに放水を行うとともに、建設用の大型機械を出して燃え広がらないよう、がれきの山を崩す作業を行った。

現場は海岸沿いにあるがれきの仮置き場で、火が出たのは100mから150mル程度の区画。
作業員によると、ここにはプラスチック類や自動車のタイヤなどが、4mから5mほどの高さで積み上げられているという。

消防などによると、近くに人が住んでいる建物はなく、けが人の情報はないという。
現場に火の気がないことから、消防はがれきが自然発火したものとみて、消火活動を進めている。


出典URL■■■



一方、自然発火に関する下記趣旨の解説記事もネット配信されていた。

(2011年9月18日3時6分朝日新聞)

被災地のがれき置き場で火災が相次いでいる。多くが自然発火とみられ、専門家は、分別しないまま高く積み上げることで危険性が高まっていると指摘する。
自治体は、内部の熱を逃すパイプを設けるなどの対策に乗り出した。

「民家は目と鼻の先。燃え移ったらと、住民は怖がっています」。気仙沼市の消防団員(35)は話す。
8月28日、同市内の置き場で火災が起きた。民家は約100m先。タイヤや家電、木材などが交じった高さ7mのがれきから炎が上がり、消防車28台が出動。鎮火まで10時間かかった。
消防は、「高く積み上げられ、どこから発火したのか分からなかった」。市は翌日から、警備会社に頼んで夜の見回りを強化した。担当者は「津波を逃れた家に燃え移ったら申し訳なくていたたまれない。できることはすべてやる」と必死だ。

各地の消防によると、火災は17日現在、宮城県で13件発生。16日には名取市閖上の置き場で火が出た。さらに、白煙が岩手県で2件、蒸気の噴出も宮城県で13件、岩手県で11件確認された。「消防を呼ばずに自分たちで消し止めたことは何度もあった」と、置き場の管理業者は話す。

産業技術総合研究所の若倉正英研究顧問によると、微生物の動きが活発になったり、金属と水が反応したりして熱がたまるのが、そもそもの原因という。


出典URL■■■


(2011年9月17日14時40分 河北新報)

震災で発生したがれきの集積場で、自然発火が原因とみられる火災が相次いでいる。 専門家は、微生物によってがれきが分解される際に出る熱が内部にたまったのが出火の原因と指摘する。

予防策は高く積み上げないことだが、がれき置き場のスペースは限られ、自治体は有効な手だてを打てないでいる。
国立環境研究所によると、がれきが5m以上の高さに積み上げられると、外気との換気が難しくなり内部に熱がたまりやすくなる。
周囲に油分があると、比較的低い温度でも「蓄熱発火(余熱発火)」し、微生物が出すメタンガスに引火して火災につながるという。
蓄熱発火の研究をしている秋田県立大の鶴田俊教授(燃焼学)は「震災から半年が過ぎ、がれきの内部で腐敗、発酵が進んでいる。東北地方は(燃えやすい)泥炭地が多く、津波を浴びたがれきが発火しやすい状態にある」と指摘する。

環境省は5月19日、がれき置き場の火災予防策として、「5m以上の高さを避けるべきだ」と自治体に通達。定期的にがれきを掘り返すなどの対策も示していた。
気仙沼市や東松島市は、がれきに通気用のパイプを設置し熱やガスがこもらないよう対策を実施しているが、布団や畳などは熱がこもりやすく、5m以下でも出火したケースがあった。
石巻市は高温になりやすい畳を石巻港に設置したがれき置き場に集める方針で、19日にも作業に入る。さらに、がれき置き場に貯水タンクを置き、「万が一に備える」考えだ。

がれき置き場の面積は限られ、処理に当たる重機の数も限られる。津波被害を受けた宮城県沿岸部の自治体は「敷地にこれ以上の余裕はない。早く2次仮置き場を造り、最終処分を進めてほしい」と、県などに抜本的な対策を求めている。


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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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