2013年10月3日21時24分にNHK京都から、10月3日18時0分にKBS京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後1時半前、京都市右京区太秦の三菱自動車工業の第4工場で火災が発生していると、従業員から消防に通報があった。
消防車20台が出動し、火は約2時間後に消し止められたが、工場の天井部分20m2や配線が焼けた。
この火災で付近には白い煙がたちこめ、一時、騒然となったが、ケガ人はいないという。
同社によると、出火場所はアルミの溶解を行う部屋で、先月末から溶解炉を止め、排気ダクトの工事中だったという。
出火当時は、工事業者8人が足場の溶接や研磨作業をしていたということで、工事中になんらかの原因で天井に火がうつったとみて、警察と消防で詳しい出火原因を調べている。
工場は、京都市中心部にほど近い工場地帯の一角。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2016185601.html?t=1380833334430
http://www.kbs-kyoto.co.jp/contents/news/2013/10/post-10067.htm
また、10月4日付の京都新聞紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察などによると、ダクトの改造工事を請け負っていた業者が高さ10mの位置で電動ヤスリを使っていた際、火花が飛び散って粉じんに引火した可能性が高いという。
2013年7月21日1時3分にmsn産経ニュースから、7月21日12時13分に読売新聞からは傾いた蒸留塔の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。同社HPにも同趣旨のニュースリリースが掲載されていた。7月21日付の千葉日報紙面にも同主旨の記事が掲載されていた。
20日午前9時半ごろ、千葉県市原市五井南海岸の化学メーカー「電気化学工業」千葉工場で、解体作業中のスチレンモノマー製造プラント内の蒸留塔(高さ約60m、直径約7m)から出火し、上部が傾いた。
警察などによると、内部注水と外部放水を実施しているが、上部には放水が届かず、火災による熱で鉄骨が溶けたとみられる。
崩落の可能性もあるが、この施設は稼働しておらず、傾いている方向には危険物等はない。
出火したのは、混合物の成分を分離する「蒸留塔」。昨年5月から稼働を停止したが、内部に残っていた化学物質に、解体作業で使っていた溶接機の火花が燃え移った可能性があるという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130721/dst13072101050001-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130721-OYT1T00293.htm
http://www.denka.co.jp/news/pdf/20130720_chibaCM3kasai.pdf
(ブログ者コメント)
写真をみると、塔の中間点付近から折れ曲がったように傾いている。
(2016年3月12日 修正1 ;追記)
該社2014年CSR報告書に、事故原因などが詳しく掲載されていた。
ポイントは下記。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
○蒸溜塔内部に充填したステンレス製の薄板に樹脂物が付着したまま、火気工事を実施した。
○火気工事前、ガス検や目視で可燃物がないことは確認していたが、薄板に運転中に生成した樹脂物が付着していることは想定していなかった。
http://www.denka.co.jp/sustainability/report/bklist/pdf/rc_2014.pdf
2013年7月15日17時24分にmsn産経ニュースから、7月15日19時21分に日テレNEWS24(中京テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前9時50分ごろ、愛知県豊橋市の粘着テープを生産する日東電工豊橋事業所で、両面テープ用の接着剤を製造する釜から出火し、中にいた男性社員(41)は自力で脱出したが、全身やけどを負った。
火はすぐ消し止められたが、男性は意識不明の重体。
警察は、安全管理体制に問題があった可能性もあるとみて、業務上過失致傷容疑で調べている。
警察によると、釜は直径約2.5m、深さ約2m。男性はトルエンや酢酸エチルをまいて釜の中を洗浄中だった。ステンレス製のブラシを持っており、静電気が揮発性の高いトルエンに引火した可能性がある。
日東電工は、火がつかないよう静電気が起きない措置を取っていたとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130715/dst13071517240008-n1.htm
http://www.news24.jp/nnn/news86214561.html
(ブログ者コメント)
年月日などは不明だが、過去にも同じような事故が起きている。
今回事例と状況は異なると思うが、参考までに紹介する。
トルエン60ℓを5000ℓタンクに仕込み、タンク外から長さ3mの木製ブラシ(先端の毛は植物性)で洗浄している途中、タンク底部を数回こすりながらブラシを上方に引き上げた時に「バチッ」という音がしてブラシの先端部よりオレンジ色の炎が見えて瞬時に火災が発生した。
作業者は帯電防止服と靴を着用していた。
(推定原因)
・ブラシを上方に引き上げた時に、ブラシの毛部分に含浸したトルエンとブラシの毛部分との剥離によって帯電した液滴、もしくは帯電したブラシ毛部分からタンク内部のシャフトなどの接地体に向かって放電が生じた。
・トルエンは帯電性ゆえ、帯電電荷量が著しく大きかった。
(対策)
・洗浄溶剤にアルコール溶剤または帯電防止剤を添加する。
・洗浄溶剤をタンクに仕込み後、数分は洗浄作業を行わない。
1日午前11時20分ごろ、茨城町常井のみその製造工場、「シロコメ味噌」の従業員から「工場の天井付近から黒い煙が出ている」と消防に通報があった。
消防車7台が出て消火活動にあたった結果、火はおよそ5時間後に消し止められたが、鉄骨2階建ての建物1棟およそ5200m2が全焼した。
警察によると当時、工場には従業員22人がいたが、火事に気づいて全員が避難し、けが人はいなかった。
従業員によると、工場は1階にみそを造る機械があり、2階は資材置き場になっているという。
工場は2階付近の燃え方が特に激しく、警察によると、出火当時、2階では雨漏りを防ぐためにガスバーナーを使ってトタンぶきの屋根の鉄製トタンを切る作業が行われていたという。
1階で働いていた男性従業員は「(屋根で作業をしていた)従業員が1階に降りてきて、『火事だ』と叫んだので、皆で屋外に避難した。思いがけないことだけに驚いた」と話した。
警察などが火事の原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1075708921.html?t=1372712967157
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130702/ibr13070204080002-n1.htm
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20130702ddlk08040048000c.html
18日午後1時40分ごろ、北上市村崎野の工業団地にあるベルトコンベアなどの部品を作っている「S工機」の従業員から消防に「工場から火が出ている」と通報があった。
出火当時、工場からは真っ黒な煙が上がり、周辺では不安そうに見守る人の姿もあったが、警察によると、火はおよそ2時間後に消し止められ、工場にいた従業員は全員避難して無事だった。
この火事で、鉄骨造り平屋建ての工場のうち770m2が焼けたという。
S工機によると、火が出た建物は部品を塗装するところで当時、換気を良くするため新しい排気管を取り付ける工事を行っていたという。
工事は機械を使わず手作業で行う予定だったが、時間がかかったため壁に管を通すための穴を機械で開けようとしたところ火花が出て、下にあった可燃性の塗料の残りカスに引火したと見られるということで、「周囲に御迷惑お掛けして申し訳ございませんでした」と話している。
警察などで出火原因などを詳しく調べている。
出典URL
(ブログ者コメント)
当初から機械で穴を開ける計画であれば、下にある可燃物は撤去していた筈。
この点、変更管理上の問題があった事例では?と感じた。
3日午前10時すぎ、北名古屋市にある大手飲料品メーカー「ポッカサッポロフード&ビバレッジ」の工場の屋根裏から煙が出ているのを工事をしていた作業員が見つけ、作業員や駆けつけた消防によって火は約1時間後に消し止められた。
警察などによると、この火事で鉄筋2階建ての工場の屋根など120m2余りが焼け、52歳の男性の作業員が屋根裏から避難する際、8mほど下の床に転落して腰の骨を折る大けがをしたほか、2人がやけどなどの軽いけがをした。
出火当時、屋根裏では溶接などの作業が行われていたということで、溶接の火花が飛んで燃え広がったとみられる。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3005260411.html?t=1359934754319
6日午後4時10分ごろ、竜王町の積水樹脂滋賀工場の第4工場から出火。建物内の床に設けられた溝(幅80cm、深さ2m)の底部に敷いていたウレタン樹脂約10m2を焼いた。
消火に当たった男性従業員(27)が左足に軽いやけどを負った。
警察によると、第4工場内では鋼管の焼き付け塗装をしており、当時は機械の修理中だったといい、溶接の火花が近くのウレタン樹脂に引火したとみて詳しく調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130107/shg13010702040001-n1.htm
2012年10月6日12時37分にNHK金沢から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前10時半前、白山市鹿島町にある「K精練・美川工場」から煙があがっていると従業員から消防に通報があり、消防車など15台が出動した。
火は、およそ1時間10分後に消し止められたが、工場の屋根についている換気設備のダクトを中心に屋根の一部、およそ16m2が焼けた。
警察によると、工場はきょう一部で操業していたほか、出火当時はダクトを取替えるための溶接作業が行われていたという。従業員や作業員にけがはなかった。
警察などが現場検証を行った結果、火元は焼け方の激しかったダクト周辺で、溶接作業で出た火花がほこりなどに引火したことが出火原因であることがわかった。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3025565841.html?t=1349559360470
(ブログ者コメント)
裸火がほこりに引火した事例として紹介する。
5S活動は、事故防止上も大切なことだ。
ちなみにK精練は衣料ファブリックなどの会社。
27日午前10時55分ごろ、今治市のT石油四国事業所内のタンク(直径20m)から出火した。
約20分後に鎮火したが、中で作業中だった配管工の男性(33)が左鎖骨骨折などの重傷。
警察は、業務上過失傷害の疑いで関係者から事情を聴くとともに、出火原因を調べている。
警察などによると、タンク内には工業用燃料に使う液体ブタンガスを貯蔵しているが、中のガスを抜いたうえで今月25日から点検作業が行われていた。
27日は、内部にある金属製のはしごの一部を男性ら3人がガスバーナーで切断していたところ、火が燃え広がったという。
タンク内のガス濃度はゼロであることを確認していたということで、警察は、バーナーの火が何かに引火した可能性もあるとみて調べている。
男性は逃げる際、落下してきた落下防止安全装置(約5kg)に当たった。
同装置は、ロープを介して男性の身体をはしごに固定するためのもので、ロープではしごに固定していたが、火災直後にロープが切れて、避難中に頭上から落下したらしい。
原因が火災によるものか、別の物理的原因なのかは調査中という。
同事業所では06年1月、火事で作業員5人が死亡。
副所長は「前回の火災を受けての対応が十分ではなかった。原因を特定して二度と起こさないようにしたい」と陳謝。
この日就任した所長も「警察、消防の原因究明に協力し、再発防止に取り組む」と約束した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20120628ddlk38040684000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8003157071.html
(ブログ者コメント)
06年1月のタンク内作業中火災死亡事故は、本ブログでも事故報告書などを紹介済み。
(2010年8月28日掲載、2011年4月15日転載)
(2012年7月10日 修正1 ;追記)
2,012年7月4日付で毎日新聞愛媛版と朝日新聞愛媛版(聞蔵)から、7月4日0時31分にNHK松山から、タンク上部で配管を開放した際にガスがタンク内に入った可能性があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同事業所の副所長は3日、出火原因について「定期点検のためにフランジが開放された配管からタンク上部に可燃性ガスが漏れ込んだと考えられる」と県に報告した。
作業員は直径約20mの球形タンク内の足場に上って作業中で、使っていたガスバーナーが何かに引火したとみられていた。
火災は作業員のいたタンクの上部で発生、当時タンク外(上側)の配管で別の作業員がフランジを開く作業をしていた、と説明し、ガスがタンク天井のマンホールから入り込んだとの見方を示した。
ガスの種類やフランジの開放作業に問題がなかったかについては「警察が捜査中」と明かさなかったが、フランジを緩める前には、配管内にガスが残っていないことや、仕切りなどでタンクに流れ込まない処置がされていることを、同社社員が確認することになっているという。
そのうえで、再発防止策として、タンクの下の部分にだけ設置していたガスの検知器について、上の部分にも設置することや、配管を外す作業をする際は事業所の社員を立ち会わせることなどを行うと述べた。
出典URL
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20120704ddlk38040701000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8003297321.html
(2012年8月8日 修正2 ;追記)
2012年8月4日9時12分にNHK松山から、また8月3日付で朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)から、作業内容の伝達ミスが背景にあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
T石油は再発防止策をまとめ、3日、愛媛県に報告書を提出した。
火災の原因について太陽石油は、協力会社内での伝達ミスで、作業員が本来操作してはいけない、可燃性のガスが入ったパイプの弁を外してしまい、タンクの中にガスが入り込んだためだとしている。
その上で、再発防止策として、協力会社の作業員の間での伝達ミスを防止するため図面を使って作業手順をわかりやすくするよう協力会社に要請することや、協力会社がガスの入ったパイプなどを操作する時は、事業所の従業員が必ず立ち会うよう、内部規則を改めることなどを挙げている。
また、安全装置の落下は、装置を固定するロープが火災で焼き切れたのが原因だったことを明らかにした。
報告を受けた県民環境部長は「事業所と協力会社の連携を意識して一丸となって安全対策を進めてほしい」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8004013251.html
(ブログ者コメント)
□どこをどう間違えて、生きている配管のフランジを開放したのか?
そこを知りたくて太陽石油のHPにアクセスしたが、報告書を提出したという記事は掲載されていたものの、報告書は添付されていなかった。
□協力会社内での伝達ミスとは、一体、どのような内容だったのだろうか?
仮に、協力会社内で生きている配管が工事対象だと誤伝達していたのなら、太陽石油側で、いくら内部規則を改めても、再発防止にはならないのだが・・・。
18日午前11時すぎ、室蘭市のJX日鉱日石エネルギー室蘭製油所から「ガスが通る配管から火が出ている」と消防に通報があった。
このため、消防車11台が出動したが、到着したときには、火は、すでに消えていて、けが人はいなかった。
消防では配管を冷やすため、およそ1時間、放水を続けた。
JXによると、火が出たのはタンクエリア。ガソリンなどを貯蔵するタンクから不要なガスを送り出すための直径12cmのフレアー配管で、当時、近くではガスバーナーを使って工事が行われていたという。
消防などでは管から漏れ出したガスが引火したものとみて調べている。
JXは「地域の皆さまにはご迷惑をおかけして申し訳ありません。原因を究明し、再発防止策を講じていきます」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/sapporo/7005904262.html
http://www.noe.jx-group.co.jp/newsrelease/2012/20120618_01_0990036.html
一方、6月19日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からは、少し違った表現の記事がネット配信されていた。
配管にできた亀裂からガスが漏れ、引火したらしい。
ガスが漏れた場所には、ガス抜きバルブが取り付けられていたという。
(ブログ者コメント)
朝日新聞の記事だけを読むと、「既設ガス抜きバルブのそばに亀裂があった」とも解釈できるが、3つの記事を総合して考えると、「ガスバーナーを使ってガス抜きバルブが取り付けられていた、その場所のそばに亀裂があった、あるいはできた」ということではないだろうか?
(2012年7月1日 修正1 ;追記)
2012年6月18日付の北海道新聞夕刊紙面に、火災発見時の様子が、下記趣旨で掲載されていた。
パイプ(直径約14cm)から漏れたガスが燃えているのを、製油所での作業に携わっている下請け会社の社員が発見した。
30日午前11時半ごろ、宇都宮市の清原工業団地にある「東京製鐵宇都宮工場」の従業員から、電気設備などを置いている部屋から火が出たと消防に通報があった。
消防が駆けつけ、火はおよそ1時間後に消し止められたが、この火事でガス溶接機につながったホースが数mほど焼けた。
現場付近には一時、煙が立ちこめ騒然としたが、警察などによると、けがをした人はいないという。
工場によると、火が出た当時、現場の部屋では天井に取り付けられたクレーンを修理するためガス溶接機を使って溶接の作業が行われていたという。
警察は、飛び散った火花がガスホースに燃え移ったのではないかと見て、火事の原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1095476042.html?t=1338412256091
21日午前9時15分ごろ、倉敷市にある旭化成ケミカルズの水島製造所で黒煙が立ち上っているのを、近くにある消防署の署員が見つけた。
この工場ではポリエチレンなどの石油化学製品を製造していて、会社側によると、火災が起きたのは、「第2発電所」と呼ばれるボイラー施設で、現在は休止中だという。
岡山県に入った情報によると、施設の一部を解体中に配管から何らかの理由で火が出たとみられるという。
消防によると、消防車11台が出て消火活動にあたり、火は正午すぎに消し止められた。
この火災によるけが人はいないという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/okayama/4025258341.html
27日午後3時35分ごろ、南魚沼市のK電器製作所新潟工場から出火、木造2階建て工場延べ約750m2を全焼した。従業員27人は逃げて全員無事だった。
警察によると、同工場は28日から休みになるため、バーナーを使って溶融炉内部や周辺の壁に付着した汚れを落とす作業をしていたという。
バーナーの火が何かに引火したとみて、関係者から事情を聴いている。
同製作所は創業55年。電線とその支持物との間を絶縁するための器具など高周波絶縁物の研究、開発、製造をしている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20120428ddlk15040051000c.html
2011年10月18日20時24分にNHK松山から、19日16時22分に南海放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、10月19日付の愛媛新聞紙面にも同趣旨の記事が掲載されていた。
18日午後5時すぎ、松山市にある三菱化学のポリエステル繊維の原料を作っていたプラントの蒸留塔内部から煙が出た。
消防によると、午後8時前に火は消し止められた。作業員が数人いたが、けがはなかった。
同社によると、このプラントは、平成22年に操業が停止され、今年5月から解体作業が進められていた。
18日は、午前8時半ごろから作業をしていた。
高さ46mの塔(直径約3.5m)を約15mに切断後、さらに細分化していた際、塔の中にあったチタンが燃えたらしい。
有害物質の発生はなかったという。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
チタンの発火点は250℃。燃えやすい金属だ。
特に粉末とか箔状になっていると爆発的に燃え、過去にも何件か粉じん爆発事例があるほどだ。
今回の事例は、三菱化学側が塔の中にチタン部品があることを確認せずに切断作業させた、あるいは場所を間違えていた、といったことが考えられる。
2011年10月26日11時33分に、KNB NEWSから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前10時半ごろ、富山市のAタングステンの従業員から「工場で火が見える」と消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ工場の中にある集じん機から煙が出ていて、およそ30分後に消し止めた。 けが人はいなかった。
警察によると、工場内でダクトの設置工事中に火花が散り、その火花が集じん機の中に入り込んで引火し煙が出たものと見られ、さらに原因を調べている。
焼けた集じん機は、高さ1.2m、幅1.8mで、タングステンなど金属の粉末を集めるものだという。
出典■■■
(ブログ者コメント)
集じん機の中に火が入ったものの、爆発はせず火災だけで収まった。
詳細は不明なものの、これには、以下のような理由が考えられる。
①ろ布に粉じんがほとんど付いていなかった。
②集じん機内部の粉じんが剥落せず粉じん雲が形成されなかった。
③集じん機が密閉状態でなく大きな開口面積が確保されていた。
(2011年10月21日 修正1 ;追記)
2011年10月7日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、ダクトを取り付けていた従業員2人が一旦現場を離れ、約15分後に戻ったところ、煙に気付いて119番通報した。
また、8月18日付の朝日新聞川崎版(聞蔵)には、以下の趣旨の記事が掲載されていた。
(ブログ者コメント)
両方とも、そのような事実はなかったということだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。