2024年12月23日10時39分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後、札幌市北区のマンションで「爆発したようだ」と通報があり、周辺は一時騒然となりました。
【写真を見る】「ボイラー室と思われるところが爆発したようだ」北海道大学近くのマンションでスプリンクラーのポンプ破裂、現場は一騒然 札幌市北区
通報があったのは、札幌市北区北18条西4丁目の10階建てのマンションで、23日午後2時半ごろ、近くに住む人から「ボイラー室と思われるところが爆発したようだ」と消防に通報がありました。
消防によりますと、マンションのポンプ室にあるスプリンクラーのポンプが破裂し、その衝撃で、壁の一部が破損したとのことです。
マンションの住人 :
「ずっと火災報知機が鳴っていて、エレベーターが止まっていたので非常階段で降りてきました」
火災の発生はなく、この事故によるけが人もいません。
現場は、北海道大学と地下鉄北18条駅の近くで、消防車などが駆け付け一時騒然としました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a316292d547257e29c88d2b7ba451e4011bc517b
2024年12月19日19時11分にYAHOOニュース(テレビ熊本)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
八代市十条町にある日本製紙八代工場でボイラーが破裂し、従業員1人がけがをしました。
19日午前5時ごろ、「八代工場から爆発音がした」と近くに住む人から消防に通報がありました。
八代工場によりますと、発電用ボイラー1基で破裂事故が発生。
屋外に避難中の男性従業員が転倒して負傷し、病院に搬送されたということです。
工場側は、火災は発生していないとしていますが、現在、消防などが火災発生の有無を含め、調査しています。
工場には破裂したボイラーを含めて全部で6基のボイラーがあり、紙の生産に影響はないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/32bd9a17980e3759e11ac99fc2d2b4c555b5e0a8
12月19日16時7分に朝日新聞からは、すす状の黒い粉が1kmほどの範囲で飛散した、負傷者は階段から落ちていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前5時すぎ、熊本県八代市十条町の日本製紙八代工場で、発電用のボイラーの一部が破裂した。
この事故ですす状の黒い粉が工場から南西方向に1キロほどの範囲で飛散。
建物の屋根や庭先、車が黒っぽい粉で覆われた。
JR八代駅に近い同市花園町の女性は「午前5時ごろ、大雨が屋根をたたくような音で目が覚めた。きょうは天気が悪いなと思ってまた寝て、6時過ぎに起きて外を見たら、あたりが黒っぽくなっていてびっくりした」と話していた。
同社八代工場によると、黒い粉は、ボイラーの保温剤という。
せっけんと同じ程度のアルカリ性で、健康への被害はないという。
同社の従業員らが数十人で周辺をまわり、清掃した。
この事故では、従業員1人が階段から落ちてけがをしたという。
https://www.asahi.com/articles/ASSDM2BYHSDMTLVB007M.html
2024年12月9日9時52分にYAHOOニュース(福島中央テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
喜多方市の自動車用品店で空気を入れていたタイヤチューブが破裂し、作業をしていた男性が顔などに大けがをする事故がありました。
事故が起きたのは喜多方市にあるイエローハット喜多方関柴店のピット内です。
12月8日(日)午後7時半頃、フォークリフトのタイヤ交換のためタイヤチューブに空気を入れていたところチューブが破裂しました。
その際、タイヤなどがはじけ飛び、作業をしていた喜多方市の29歳の男性会社員が左顔面や左肘を骨折するなどの大けがをしました。
喜多方警察署が重傷労災事故として調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d13318a34c11c58066349dc98a61d65898d9ebc
2024年10月22日21時21分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後、北海道函館市のリサイクル会社で、解体作業をしていた49歳の男性作業員がけがをし、意識不明の状態で病院に運ばれました。
警察によりますと、22日午後4時過ぎ、函館市西桔梗町のリサイクル会社で、破裂音が聞こえたため、付近にいた従業員がようすを見に行ったところ、49歳の男性作業員が倒れていたということです。
男性作業員は顔から出血しており、意識がない状態で病院に運ばれました。
男性作業員は、飛行機とターミナルビルをつなぐボーディングブリッジの解体作業をしていて、1人でタイヤを取り外していたということです。
現場からは、破裂したタイヤが見つかっていて、警察は、作業中にタイヤが破裂したとみて事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50a6464037af9bc6ab76f4b7c373f79bfa3e52b4
2024年7月22日20時27分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後、北海道千歳市で行われていた中古車のオークション会場で、展示していた乗用車の部品が破裂する事故があり、現場にいた男性1人がけがをしました。
事故があったのは、千歳市泉沢の中古車のオークション会場で、22日午後1時前、会場の責任者から「展示車のダンパーが破裂した」と警察に通報がありました。
警察によりますと、破裂したのは国産車(2016年式)の車両後方にあるドアやハッチを支えるリアダンパーという部品で、破裂の衝撃で車体のバンパーが破損し、破片が飛び散りました。
この飛び散った破片が、近くにいた62歳の男性に当たり、男性は右腕に軽いけがをしました。
当時、車のエンジンはかかっておらず、バックドアも閉まっていて、車には誰も触っていませんでした。
破裂したリアダンパーには、腐食している部分があったということです。
また、オークション会場は屋外で、この日千歳市は正午に31.9℃まで気温が上がっていました。
こうしたことから警察は、部品の劣化や暑さが影響したことも視野に原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/18c12ae3ddb8f20278dc16ac7617fb7239c377f5
2024年6月19日12時26分にYAHOOニュース(KTS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後、鹿児島県薩摩川内市の甑島の工場で、セメント車のタンクが爆発し、運転手の男性が死亡しました。
警察によりますと、18日午後1時半ごろ、薩摩川内市の甑島の里町里の生コン工場で「爆発事故です、1人の男性が心肺停止です」と、工場の人から消防に通報がありました。
この事故で、セメントの粉を運んできたバラセメント車のタンクが破裂していて、近くには、この車を運転してきた薩摩川内市下甑町長浜の会社員、下野さん(66)が倒れていたということです。
下野さんは顔などから出血していて、ドクターヘリで病院へ搬送されましたが、約3時間後に死亡しました。
下野さんは、バラセメント車のタンク内の圧力を上げてセメントの粉をサイロに移動させる作業を行っていたということです。
警察が事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1067b1584eceaaa7a2437311a6101adea51d936
6月18日22時2分に南日本新聞からは、死亡した男性はセメントの納入業者だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後1時25分ごろ、鹿児島県薩摩川内市里町里の生コンクリート工場の関係者から「人が倒れていて意識がない」と119番があった。
工場で、粉状のセメントを運搬するバラセメント車のタンク部分が破裂し、同市下甑町長浜、会社員男性(66)が顔などから出血。
ドクターヘリで県内の病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。
薩摩川内署によると、男性はセメントの納入業者。
タンクからセメントを工場のサイロに入れる作業中だった。
原因は調査中。
https://373news.com/_news/storyid/196604/
(ブログ者コメント)
〇バラセメント車とはどんなものか調べところ、今回事故が起きた車と同じタイプかどうかは不明だが、KYB社の粉粒体運搬車パンフレットに、タンク内に空気を注入しセメントを流動化させた状態でタンクに移送するシステムが紹介されていた。
図にはコンプレッサー出口に安全弁が記されている。
〇また、タンクローリー車からバラセメンをト圧送する準備中に蓋が
外れ、運転手が死亡した事例も見つかった。(骨子のみ紹介)
『タンクローリー(バラセメント積込)のタンクマンホールの蓋が内圧により外れ、運転手が吹き飛ばされて死亡』
(職場の安全サイト)
・・・
□被災者Aは、乙生コン会社のセメントサイロ付近に車を停め、タンクローリー車のホースを連結し、バラセメント圧送の準備のためタンクローリー車搭載のコンプレッサーによりタンク内の空気圧を上げていた。
□現場より約25m離れた事務所にいた者の話によれば、ドカーンという破裂音がしてタンク上から大量のセメント粉が舞い上がるのが見えた。
□当タンクローリー車は10トン積みの粉体専用運搬車で、搭載型コンプレッサーによりタンク内を1.9kg/cm2にまで圧縮空気で加圧し、その後弁を開いてタンク内のセメント粉を圧送する構造となっている。
コンプレッサーは高速、低速の変速装置がついており、災害発生時には低速運転に切り換えられていた。
災害発生時、前後2ヶ所あるタンクのマンホールの後部マンホールの蓋があいていたこと等からみて、タンク上に上る必要性のある作業はマンホールの点検以外に考えられないことから、被災者Aはコンプレッサーを始動してタンク内の圧力を上げたが、蓋の閉め忘れか何らかの理由で、空気漏れに気付き、高さ約2.95mのタンク上に上ったものと推定される。
□マンホール蓋は「留め金」及び「安全ロック」でマンホールに固定される構造となっており、「留め金」3本は「円板」でネジ廻しの要領で押えられ、蓋にかかる最高1.9トンの内圧に耐えられる。
災害発生後、この蓋の蝶番は破損したが、「留め金」が破損していないことから、「留め金」を十分に締めていない状態で被災者はタンクの内圧を上げてこの付近に近づき安全ロックを誤って解除したため蓋の部分から破裂したものと思われる。
□このマンホール蓋には注意書が書かれており、また、タンクの前後2ヵ所にあるエアー抜きを使用すれば6~7分でタンク内を減圧でき、その後蓋を締め直せば破裂の危険がないものである。
□会社は各従業員に保護帽を支給しているが、被災者Aは災害発生時着用していなかった。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/sai_det.aspx?joho_no=28
2023年10月10日10時45分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前5時50分ごろ、京都府宇治市宇治戸ノ内のユニチカ宇治事業所で「大きな噴射音がした」という通報が相次いだ。
京都府警宇治署や宇治市消防本部によると、「爆発音がした」「ジェット機のような噴射音が5分間ほど続いた」などといった通報が、それぞれに数十件寄せられた。
消防車9台が出動するなどしたが、原因は事業所にあるボイラーの配管の破裂とみられ、負傷者はいなかった。
交流サイト(SNS)では、大きな爆発音や事業所から上がる煙を撮影した投稿が相次いだ。
「空から白い浮遊物が降っている」「この世の終わりかと思った」との声もあった。
ユニチカの担当者は産経新聞の取材に、「工場内の発電所のボイラーの配管が蒸気の圧力に耐え切れず破裂したとみられる。詳細な原因は調査中」と話した。
https://www.sankei.com/article/20231010-INYUWEO6XFPWRDVLOUAON6OZUQ/
2023年8月16日19時25分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日夕方、愛知県春日井市にある工場で、ボイラーの配管が破損したとみられる事故がありました。
けが人はおらず、周辺の住民が避難する必要もないということです。
16日午後4時半すぎ、春日井市王子町の王子製紙春日井工場で「ごう音がする」などといった通報が20件以上相次ぎました。
消防によりますと、工場内の発電用のボイラーの配管が破損したとみられ、この事故によるけが人は確認されていないということです。
火や煙は出ておらず、周辺の住民が避難する必要もないということです。
ただ、蒸気が噴出して、駆け付けた消防が現場に近づけない状況が続きました。
蒸気の噴出が収まるのは、17日朝の見通しだということです。
警察と消防は事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b32f7c74452844fba27b891cc8f6cb05b88c05fb
(ブログ者コメント)
同工場では2日前に転落事故が起きたばかり。(本ブログでも情報提供スミ)
互いに関連性はないのだが・・・。
2023年6月14日20時3分にYAHOOニュース(新潟テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
化学製品メーカー「デンカ」の糸魚川市にある工場で配管の切断作業中に爆発事故があり、 50代の男性作業員が死亡しました。
デンカの工場では、これまでボヤ騒ぎなども頻発していて、不安の声が上がっています。
事故があったのは糸魚川市の化学メーカー「デンカ」の田海工場。
14日午前9時半前、工場の関係者から「プラント内で小爆発があって、けが人が出ている」と消防に通報がありました。
近所の人 :
「バーンという音が聞こえたので、山の発破音かと思った」
屋外のプラントで配管の切断作業中に爆発が起きたとみられ、作業をしていた関連会社の社員・渡辺さん(56歳)が心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
また、一緒に作業していた30代の男性と近くにいた40代男性の2人も巻き込まれ、耳の不調などの軽傷です。
糸魚川市内に2つの工場を持つデンカ。
今回事故があった田海工場とは別の青海工場では、4月に建物や工場内の製造プラントで相次いで小規模な火災が発生しました。
糸魚川市消防本部の緊急立ち入り検査では、全体で28カ所の軽微な改善を指導され、デンカは「再発防止策を徹底する」としていました。
こうした中、別の工場で起きた爆発事故。
近所の人 :
「火災が続いていることもあるし、地元の大企業ですからデンカは、これはよくないですよね」
警察は、爆発の原因を調べるとともに、業務上過失致死の疑いも視野に捜査を進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/90ad3abb58121a98c2e529bb8238be6d6d1b7352
6月14日19時4分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、青海工場で起きた小規模火災などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
事故があった現場では、当時、複数の作業員が配管を切断する作業をしていたということです。
デンカをめぐっては4月、糸魚川市内の別の工場で製造プラントの設備の一部が焼ける火事があったほか、敷地内の排水溝にたまったガスが燃える火事もあり、糸魚川市消防本部が緊急の立ち入り検査を実施。
施設の維持管理について軽微な28か所の改善を指導していました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0e45235e83616a205ea9ca9e93ef041c6ada002
6月16日17時18分に産経新聞からは、配管が破裂したとみられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県警は16日、糸魚川市の化学メーカー「デンカ」の工場で会社員渡辺さん(56)が死亡した爆発事故で、渡辺さんの死因は胸部大動脈損傷だったと明らかにした。
県警によると、渡辺さんの体からは金属の破片が複数見つかった。
メンテナンス作業中だった配管が破裂したとみられる。
事故は14日、渡辺さんら協力会社の作業員がデンカの田海地区工場の屋外で、配管のメンテナンス作業に従事していた際に発生。
40代と30代の男性2人も負傷した。
https://www.sankei.com/article/20230616-JQD4IO5ZINNYPI26U6RHPAXDJU/
(2023年11月24日 修正1 ;追記)
2023年11月23日11時30分にYAHOOニュース(新潟テレビ21)からは、乾燥すると発火する物質(当該性質は事故後の調査で判明)が乾燥状態で配管内にあり、電動ノコ切断時の熱で着火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
デンカは専門家らによる事故調査委員会を設置し、原因の調査を進め、22日にその中間報告として、原因を特定したことを明らかにしました。
報告によると、原因となったのは合成ゴムの原料となるクロロプレンモノマー(CP)と窒素酸化物(NOx)が結合した「CP-NOxダイマー」と呼ばれる化学物質で、湿った状態では発火の危険はありませんが、乾燥すると危険が増すといいます。
作業当時、配管内に付着した「CP-NOxダイマー」が乾燥した状態になっていて、配管を電動のこぎりで切断した際に、その熱で着火し爆発につながったと推定されるとしています。
また、「CP-NOxダイマー」が乾燥すると発火の危険があることは今回の調査で判明したということです。
デンカは再発防止対策として、CP-NOx ダイマーの管理を徹底し、協力会社の安全管理や、全社的な安全管理の強化を図るとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bafad657c9451d5a0b100c4a77a598b0974b0c4
2024年1月12日付で上越タイムスからは、最終報告書が公表された、着火源から3m離れた場所で爆発した、当該部分には原因物質が多く付着していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
デンカ(本社・東京都)は11日、糸魚川市の青海工場クロロプレンモノマー製造設備で昨年6月、メンテナンス中の配管が破裂し協力会社の従業員1人が死亡、2人が負傷した事故について、事故調査委員会による最終報告書を公表した。
事故原因は、昨年11月の中間報告書でも示した、配管を通る「クロロプレンモノマー(CP)」と窒素酸化物(NOx)が結合した「CP―NOxダイマー(原因物質)」と特定した。
事故調は、原因物質が100度前後で発火することを突き止め、配管切断時に使った電動のこぎりの熱で原因物質が発火、爆発したと結論づけた。
事故で死亡したのは、電動のこぎりの作業者から約3メートル離れた場所で配管を支えていた協力会社の従業員。
作業場所と爆発箇所が離れている点については、配管内壁の上流側に付着していた原因物質に徐々に燃え広がったこと、爆発部分に原因物質が多く付着していたことを挙げた。
また、工事前に行われたドライ窒素を配管内に流入させる作業で原因物質が乾燥、摩擦感度などが高まり、危険が増したと指摘した。
最終報告書は、同社の安全に関する意識の低さを間接要因として指摘。
「長年事故がなかったことから、この設備は安全であるという『思い込み』があった」として、事故発生日の6月14日を「安全の日」として記憶するよう求めている。
事故調査委は昨年7月発足。
委員長を務める京葉人材育成会の中村昌允代表理事・会長をはじめ学識者ら外部委員4人、デンカの高橋専務ら社内委員4人の計8人で構成。
現地視察を含め計9回の会議を開き、調査を進めてきた。
https://j-times.jp/archives/47833
1月12日16時16分にYAHOOニュース(新潟テレビ)からは、水洗いによる液だれを防ぐためドライ窒素で配管内を乾かしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「CP-NOxダイマー」は乾燥すると発火の危険があり、作業当時、配管内に付着して乾燥した状態になっていました。
関係者は「CP-NOxダイマー」を湿った状態に保てば安全に工事が実施できるという認識があり、工事の前にあらかじめ配管の液抜きや水洗いをしていたものの、水洗いによる液だれを防ぐために、ドライ窒素で配管を乾かした結果、乾燥してしまい危険性が増したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4771cc199cadc0fd8317ea685195d782ba1c53f4
※以下は、最終報告書の主要ポイント抜粋。
窒素で配管内を乾かしたのは液だれによる薬傷防止のためなどと記されている。
P6/66
<事故発生の経緯>
04:00頃 配管解体前準備の為、水洗を停止し、ドライ窒素にて水切置換開始
06:30頃 配管水切り終了し、窒素置換を停止
08:40頃 デンカから工事元請会社へ配管交換作業許可証を発行
09:00頃 工事元請会社・工事施工会社が現地の作業前ミーティング実施
その後、工事施工会社従業員が5C工程内タンクヤード内にて更新する配管の取り外し作業を開始。
配管の両端のフランジを開放。
配管をラックから取り出すために、配管の中央付近で切断に着手。
工事施工会社従業員のうち、1名が脚立上で配管を支え、1名がラック上でセーバーソー(電動のこぎり)を使用、1名が歩廊上で監督
09:05頃 配管破裂(爆発)が発生(事故の発生)
ブログ者注)p9/66に被災者3名の位置関係写真あり)
P13/66
4-1.調査結果のポイント
② 配管のセーバーソーによる切断箇所は爆発しておらず、爆発箇所は、当該切断箇所から約 2.9m離れたエルボ部付近で起きた(このエルボ部を支えていたと推察される工事施工会社従業員 A が被災)。
③ 当該爆発の着火源は、セーバーソーによる配管の切断時に発生した熱と推定する。
・切断時にその刃先は 150℃以上に発熱した。
・スケール(付着物)は、約 100℃になれば発火する。
④ 当該切断箇所から爆発箇所にかけての配管内にスケールが付着しており、爆発箇所において多く付着していたと推定されることから、約 2.9m離れたエルボ部で配管破裂事故が発生した。
P18/66
<過去の事故情報>
① 1994 年 DuPont 社事故
デンカは、1995 年頃、DuPont 社研究者から送付された書簡によりその事故の概要を知った。
その書簡は、保安技術に関して同業関係者への参考情報として送付されたもので、そこでは、DuPont 社において配管破裂事故があり、その原因物質が CP-NOx ダイマーであることが記載されていた。
今回の事故発生後、DuPont 社事故の詳細を調べたところ、1995 年8 月発行の Chemical and Engineering News において、DuPont社の研究者からの速報として、CP-NOx ダイマーの危険性を警告する記事が掲載されていた。
しかし、当時のデンカに送付された書簡や Chemical and Engineering News の記事からは、当該物質の構造や生成メカニズム等の詳細までは確認できず、今回のデンカでのプラントにおける配管内壁付着スケールの危険性を想定することは難しかった。
・・・
②2001 年デンカのインシデント
デンカ青海工場では、2001 年にクロロプレンモノマーと NOx の付加物と推察されるスケールが付着した配管が破裂したことがあった。
この事象は気相部でクロロプレンモノマー、NO ガス及び酸素が存在したことが発生原因であったことから、再発防止策としてクロロプレンモノマー蒸留塔のコンデンサ―冷却、及び真空装置の気密管理を強化した。
この結果、スケール類の生成・堆積を抑え込むことができ、この問題は解決したものと判断されていた。
加えて、過去より、今回の事故が生じたクロロプレンモノマー移送配管のような液相部において、クロロプレンモノマーと NOx の付加物が析出するといった事象がなかったこともあり、この情報を活用するには至らなかった。
P20/66
4.事故の直接原因
4-5.窒素流入による爆発物質の乾燥化
配管において、当日未明までに、配管水洗によりスケール(CP-NOxダイマー)を湿潤状態にした上、湿潤下における有機物の液だれによる薬傷(皮膚の炎症)を防止するため、ドライ 窒素を流入させていた。
事故以前は、スケール類は、一旦湿潤状態にすれば、湿潤状態が維持できていると考えられていた。
P22/66
4-7.着火源の特定と爆発のメカニズム
(1)セーバーソー切断時の刃先の温度(実証実験結果) 実証実験の結果、セーバーソー切断時に刃先が発熱し、刃先が中古品でも新品でも CPNOx ダイマーの発火温度である 100℃以上の温度に達することが判明した。
P24/66
(2)-2.配管のスケール付着状況とシミュレーションの結果の対比
配管の切断部より下流側は、事故後も内壁はきれいなステンレスであった。
セーバーソーによる配管切断部で着火し、爆発に至らなかったのは、その付近でのスケールの付着量が少量であったためと推定される。
図 18 では、配管におけるスケールの厚みの実測値と実測値を基に算出した推定値の対比を示す。
配管の切断箇所のスケールの厚みは薄く、爆轟には至らなかったと推定される。
一方、切断箇所から上流の配管ほどスケールの厚みが増し、破裂箇所(図 18中4m付近、スケール厚み約 1.2~1.6 ㎜)では破裂の可能性が十分あったと推定される。
P25/66
<結論>
① セーバーソーによる配管の切断時に発生した熱によって切断部付近の付着スケールが発火して、火炎が生じ、切断部付近に付着していたスケールが燃えて爆燃現象が生じた。
② 爆燃現象によって発生した火炎・圧力が、配管内の上流側に付着していたスケールに次々と伝播して、スケール量が増えるに伴って、火炎は大きくなり、エルボ部まで達した。
③ 配管の上流側(図 9、図 10)はスケールが多く堆積していたので、配管のエルボ部付近において爆発・配管破裂が起きた。
https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/1193/20240111_denka_omi_finalreport.pdf
2023年5月21日20時8分にYAHOOニュース(長崎国際テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前、長与町の三菱重工長崎造船所の堂崎工場で機械が破裂する事故がありました。
付近の住民は「爆発がどかーんと(鳴った)」と話しました。
21日、午前9時45分頃、長与町の三菱重工長崎造船所堂崎工場で「機械が爆発して燃えている」と従業員から消防に通報がありました。
警察によりますと、工場内の機械が試験中に破裂。
40代の男性従業員がひざに軽いけがをし、工場の壁の一部などが焼けたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/00aad181adcade2fa351e834b11b46f1523c5d8c
2022年12月21日19時17分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トルコで、カメラに記録された衝撃的な映像。
事故は、タイヤ販売店で行われていた交換の最中に発生した。
スタッフの男性がタイヤに近づき、空気を入れようとしたのか、機械を差し込むと、突然タイヤが爆発。
男性は、吹き飛ばされた。
防犯カメラの画面は、一瞬にして、土ぼこりで真っ白になってしまった。
タイヤは、なぜ爆発したのか。
吹き飛ばされた男性は、「腐っていたので爆発したんだと思います。わたしも何をしたらいいのか、わかりませんでした。後ろに2メートル、高さ1メートルほど吹っ飛びました」と話した。
映像を確認すると、今回、爆発したタイヤは、ほかのタイヤと比べて、若干赤みがかり、色が違うようにも見える。
吹き飛ばされた直後、男性はどんな様子だったのかというと、すぐに立ち上がり、大きなけがはしていないようだった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/546922252d69b028ee7a09639a599ce293372c2f
(ブログ者コメント)
今回は無事だったようだが、本ブログでは、同じようにタイヤ破裂で2mほど吹き飛ばされ、地面にたたきつけられて死亡した事例を紹介したことがある。
『2018年10月22日 北海道平取町の自動車整備工場でトラック後輪の2タイヤ間に挟まっていた大きな石を除去後、点検しようとした際にタイヤが破裂し経営者が2m飛ばされて死亡(1報&2報)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8981/
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9073/
2022年7月14日19時16分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事が動画付きでネット配信されていた。
徳島・阿波市の県道を走る、ドライブレコーダー映像。
すぐ前をトラックが走っている。
すると、突然の破裂音とともに、歩道側に煙が吹き出した。
トラックが、そのまま走行していると、左側のタイヤが外れ、歩道の方にコロコロと転がっていった。
タイヤが破裂したのは、11日の午後1時前のことだった。
当時の様子について、トラックの後ろを走っていた男性は、「破裂するタイミングが、自転車を通り過ぎて、本当にまもなかったので、不幸中の幸いというか、本当に運がよかったなと」と証言する。
トラックのタイヤが破裂する直前の映像を見ると、歩道側に、自転車を運転する人の姿があった。
トラックのタイヤは、この自転車の横を通過した直後に破裂。
タイミング次第では、自転車を巻き込む事故につながっていたかもしれない。
トラックの後ろを走っていた男性:
「本当に何の前触れもなく、いきなりそういうことが起きるので、怖いなと思いましたね」
このあと、トラックは、近くの駐車場に止まり、事故の対応に当たったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/864ef20df117f6c49e1cb829699dde3ee0ddd546
※上記報道はユーチューブでも映像配信されていた。
https://www.youtube.com/watch?v=vXdI71BBpD4
(ブログ者コメント)
タイヤ破裂による死傷事故は本ブログで何件も紹介してきたが、破裂する瞬間の映像を見たのは初めてだ。
あの勢いなら、真横に自転車がいたら吹き飛ばされていたことだろう。
2021年10月21日17時58分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後2時ごろ、大阪・西区の「土佐堀1丁目交差点」で、通行人から「クレーン車のタイヤがパンクしてタクシーの乗客がけがをした」と消防に通報がありました。
警察官が駆けつけて現場を確認したところ、タクシーの乗客の男女2人が病院に搬送され、このうち1人はけがの程度は軽いとみられるということです。
クレーン車の運転手にけがはありませんでした。
警察によりますと、クレーン車が信号待ちをしていたところ、突然、左後ろのタイヤが破裂し、そのはずみで左隣の車線にいたタクシーの窓ガラスが割れたとみられるということです。
現場は交通量の多い、片側3車線の道路で、警察が詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211021/2000052825.html
2021年8月12日12時13分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前7時前、湧別町上湧別屯田市街地の土木建設会社で、コンクリートミキサー車を洗うための水をためるステンレス製の高さおよそ90センチのタンクが破裂しました。
警察によりますと、この事故で、この会社に勤める遠軽町上白滝の金野さん(男性、70歳)が病院に搬送されましたが、まもなく死亡しました。
警察や会社によりますと、金野さんは当時、新品のタンクに空気を入れて水漏れしないかどうかなどを点検する作業を1人で行っていましたが、突然、ドンという大きな音がしてタンクが破裂したということです。
警察は事故当時の詳しい状況や死因について調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210812/7000037342.html
8月12日12時5分に北海道新聞からは、タンク底部の直撃を受けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前7時ごろ、オホーツク管内湧別町上湧別屯田市街地の建設会社敷地内で、同管内遠軽町上白滝、同社社員金野さん(70)が、コンクリートミキサー車に搭載用のタンクの近くで倒れているのを同僚が発見し、119番した。
金野さんは全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
遠軽署によると、タンクは直径65センチ、長さ90センチの円筒形。
金野さんはタンクに空気を入れ、タンクに穴が開いていないか調べる作業を1人でしていた。
同署はタンクが破裂し、タンクの底部が金野さんを直撃したとみて調べている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/577531
(ブログ者コメント)
調べたところ、ミキサー車に搭載されている水タンクは生コン荷下ろし後にドラム内やシュート部などを高圧洗浄するためのものとのことだった。
ただ、新品だというのに気密テストをやっていた理由については、情報が見つからなかった。
気密テストはタンクを作った工場で済んでいると思うのだが・・・?
2021年4月14日20時12分にYAHOOニュース(沖縄テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日未明、那覇市の地下トンネルの工事現場で産業事故が発生し、作業員の男性が頭蓋骨を骨折する重傷。
嘉数記者『事故はこのあたりの地下トンネルの建設中に発生しました』
警察によると14日午前0時20分頃、那覇市赤嶺のトンネル工事現場で外壁を固める凝固剤を注入するための管が何らかの原因で破裂し、その破片が近くで作業していた男性の頭に直撃したという。
男性はヘルメットを着用していたが、頭蓋骨骨折の重傷で現在も治療を続けている。
警察は、男性と一緒に作業にあたっていた同僚などから話を聞くなどして、事故の原因を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a2bb76b33fd25bbdffb0d5fcf94bf6481311028
4月15日7時0分に沖縄タイムスからは、土砂にパイプを差し込んで注入していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前0時半ごろ、那覇市赤嶺のトンネル工事現場で、「凝固剤が破裂し、男性が顔面を負傷した」と現場の作業員から119番通報があった。
作業員の男性(32)=糸満市=が頭蓋骨を折る重傷を負い、意識のない状態で本島南部の病院に搬送された。
豊見城署と那覇市消防本部によると、トンネルを延ばす工事中、土砂にパイプを差し込み、凝固剤を注入していたところ、何らかの原因でパイプが破裂したという。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/738304
2021年2月25日14時46分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前8時15分ごろ、兵庫県高砂市荒井町新浜2、神戸製鋼所高砂製作所内の試験施設でリチウム電池が破裂し、作業をしていた同社のグループ会社「コベルコ科研」の男性社員(37)が胸や腕にやけどを負い、別の男性社員(23)が喉の痛みを訴えた。
いずれも軽傷。
高砂署によると、2人は縦15センチ、横20センチ、厚さ1センチのリチウム電池の耐久試験をしていたところ、電池が破裂したという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8dd2851f2967f09ccab72a95f238f98b42a27731
2020年9月4日11時53分にYAHOOニュース(北日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前、入善町の自動車などの修理工場で、ドラム缶に穴を開ける作業中、ドラム缶が破裂し、72歳の男性が死亡しました。
入善警察署によりますと、3日午前9時50分ごろ、入善町東狐にあるK商事の入善修理工場で、アルバイト従業員の加藤さん(男性、72歳)が倒れているのを、女性従業員が見つけて消防へ通報しました。
加藤さんは病院へ運ばれましたが、顔の骨を折り、外傷性くも膜下出血のため、およそ11時間半後に死亡しました。
警察は、加藤さんが1人でガスバーナーを使ってドラム缶に穴を開ける作業中、ドラム缶が破裂したとみて、事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e612b71f4cc8978a19589bcca7e603c9e5d8b5b
(ブログ者コメント)
以下は、映像の2コマ。
(2021年1月7日 修正1 ;追記)
2021年1月6日付で労働新聞からは、缶内の油類に着火・爆発した、空中に飛びあがったドラム缶が顔面に激突したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
富山・魚津労働基準監督署は、危険防止措置を講じなかったうえ無資格者にガス溶断を行わせたとして、自動車分解整備事業のK商事㈱(富山県黒部市)と同社入善修理工場の工場長を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置)違反などの疑いで富山地検魚津支部に書類送検した。
爆発したドラム缶が労働者の顔面に激突し、死亡する災害が発生している。
災害は令和2年9月3日、富山県下新川郡にある同社入善修理工場で発生した。
労働者は空きドラム缶を加工するため、ガス溶断作業を行っていた。
缶内の油類に着火・爆発し、空中に飛び上がったドラム缶が労働者に激突した。
労働者は…
(以下は有料)
https://www.rodo.co.jp/column/99749/
2020年5月13日16時59分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後1時半ごろ、海老名市中央にある「ダイエー海老名店」で、屋外に置かれている高さがおよそ4メートル、幅が9メートル、奥行きが7メートルほどある貯水槽が突然、破裂し、めちゃめちゃに壊れました。
警察によりますと、この事故で、中にためられていた大量の水が勢いよく周囲にあふれ出し、近くの駐車場のフェンスが水圧でなぎ倒されたほか、止まっていた車3台が押し流されて互いにぶつかり、ドアミラーが壊れるなどしました。
けが人はいませんでした。
店側によりますと、貯水槽の容量は150トンで、入っていた水の量は分からないということです。
13日は貯水槽やその周辺で作業などは行われておらず、警察が破裂した原因や詳しい状況を調べています。
現場は、小田急小田原線の海老名駅のすぐ近くの商業施設などが集まる場所です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20200513/1050010184.html
(ブログ者コメント)
破裂したという点から考えると、圧力をかけて水を送り出すタイプの貯水槽だったのかもしれない。
以下は、映像の4コマ。
前の2コマでは、あふれ出した水が駐車場の方に向かってきている。
2020年4月12日8時40分に福島民友から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後2時ごろ、会津若松市、R貨物自動車で、タイヤとタイヤホイールの組み入れ作業をしていた同市、同社社員、男性(50)にタイヤホイールのリングが当たり、50歳男性が死亡した。
近くにいた同市、同社社長、男性(68)も肩にけがをした。
会津若松署によると、50歳男性は作業場でクレーン車用新品タイヤとホイールの組み入れ作業をしていた。
タイヤホイールを固定するリングが外れて吹き飛び、頭に当たったとみられる。
同署は労災事故として原因を調べている。
https://this.kiji.is/621854476326159457?c=39546741839462401
4月12日11時19分に読売新聞からは、タイヤに空気を注入中にタイヤが破裂したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後2時頃、福島県会津若松市門田町中野の運送会社「R貨物自動車」で、新品タイヤ(直径約1・3メートル)に空気を注入中に突然、タイヤが破裂。
ホイールリングが吹き飛んで、頭に直撃した社員の同市城東町、渡辺さん(男性、50歳)が死亡し、社長の男性(68)が右肩を打撲した。
会津若松署が事故原因を調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200412-OYT1T50084/
(2020年8月11日 修正1 ;追記)
2020年8月11日に労働新聞から、破裂危険防止器具を使っていなかった、社内で安全教育は行われていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島・会津労働基準監督署は、タイヤの空気充てんの際の危険防止措置を怠ったとして、道路貨物運送業のR貨物自動車㈱(福島県会津若松市)と同社代表取締役を、労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反などの疑いで、福島地検会津若松支部に書類送検した。
タイヤの空気圧が漏れて吹き飛ばされ、労働者1人が死亡している。
災害は今年4月11日、同社の本社内作業所で発生した。
労働者と代表取締役は、数人の従業員とともに、移動式クレーン用のタイヤの組立てを行っていた。
労働者がタイヤを跨ぎ、空気圧縮機で空気を充てんしていたところ、漏れた空気圧でタイヤとホイールリングごと吹き飛ばされた。
労働安全衛生法では、空気圧縮機を用いる際にタイヤの破裂等による危険を防止するための器具を使用させなければならないとしているが、同社はこれを怠っていた疑い。
危険防止器具を使用しない作業は、普段から行っていた。
労働者は50代男性で入社4年目だったが、安全教育を受けていなかった。
死亡した労働者以外にも、社内の安全教育は行われていない。
https://www.rodo.co.jp/column/93321/
(ブログ者コメント)
破裂危険防止器具とは、具体的に何だろう?
調べてみると、「職場の安全サイト」に、圧力調整装置や安全囲いであるらしいと読み取れる記述があった。
以下は当該記事。
『労働災害事例;タイヤに空気を充填し移動させたときに破裂し激突される』
「発生状況」
この災害は、ダンプカーのタイヤに空気を充填した後、そのタイヤを移動させようとしたところ、タイヤが破裂し、飛び跳ねたタイヤが激突したものである。
災害発生日、被災者は、午前中から、ダンプカーを運転し、採石場と工事現場を繰り返し往復して採石を運ぶ作業を行っていた。
そして、夕方に作業を終え、事業場に戻った。
このとき、後輪の8本のタイヤのうち、1本がパンクしていたため、タイヤを外し、修理を行った。
修理後、エアーコンプレッサーを使い、タイヤに空気を充填させた。
その後、タイヤをダンプカーに取り付けるため、タイヤを転がして運ぼうとし、横になっているタイヤを立てようとしたところ、チューブが破裂し、その勢いで、タイヤが飛び跳ね、被害者の頭に激突した。
「原因」
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 危険空気圧を超えて空気を充填したこと
減圧弁等の圧力調整装置が取り付けられていないため、エアーコンプレッサーから空気を直にタイヤに充填をした。
また、パンク修理やタイヤ組み替えは、通常は、外注しており、被害者は、タイヤの空気圧の適切な値を知らなかった。
2 作業の禁止を徹底していなかったこと
パンク修理などは、外注することとなっていたが、軽微な作業などは黙認されており、禁止が徹底されていなかった。
3 危険な作業を伴う機械の持ち込みを黙認していたこと
空気充填作業に用いたエアーコンプレッサー、タイヤゲージ、レンチなどの器具は、同僚が知人のガソリンスタンドが新しいものを購入し不要になったものを譲り受けたものであり、自宅には置くスペースがないため職場に置き、自分の所有する自動車のタイヤ交換等に使用していた。
「対策」
1 タイヤの空気充填を行う場合は、圧力調整装置を使用すること
タイヤに空気を充填する作業を行う場合は、タイヤの種類に応じて空気の圧力を適正に調節させる圧力調整装置を設ける。
また、タイヤの種類に応じた安全囲い等飛来を防止する器具を使用させる。
2 タイヤの空気充填を行う者に対して安全教育を行うこと
空気圧縮機を用いてタイヤに空気を充填する作業を行わせる場合は、特別教育を実施し、その記録を保存する。
なお、業務を外注する場合は、そのことを労働者に周知徹底する。
3 危険な作業を伴う機械の持ち込みを禁止すること
労働者が機械等を持ち込む場合は、その機械等を使用する作業の危険性を評価し、持ち込みの可否を決める。
2019年9月3日1時14分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後6時5分ごろ、大阪府豊中市大黒町1の殺虫スプレー「キンチョール」で知られる大日本除虫菊の中央研究所で、「3階から出火した」と119番があった。
警察によると、鉄骨鉄筋コンクリート造りの5階建て研究所のうち、研究室約50m2が焼けたが、けが人はいない。
火は約1時間半後に消し止められた。
職員2人が研究室に入った際、「ボン」と音がして殺虫剤の保存庫の扉が飛び、次々と破裂音がしたという。
殺虫剤のスプレー缶が爆発したとみられる。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20190903/k00/00m/040/011000c
9月2日21時27分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後6時5分ごろ、「金鳥」の商標で知られる大阪府豊中市大黒町の「大日本除虫菊」(本社・大阪市西区)の中央研究所で、職員の女性から「黒煙が上がり、爆発音が聞こえた」と119番があった。
消防によると、火は鉄筋コンクリートの建物5階のうち3階部分の約50m2を焼いたが、約1時間半後に消し止められた。
けが人はいなかった。
警察によると、社員が3階研究室で、殺虫剤の耐久性試験を行っていたところ、スプレー缶(450mℓ)が何らかの原因で破裂。
室内に置いてあった他のスプレー缶にも引火して爆発が発生したとみられる。
警察が詳しい原因を調べる。
https://www.sankei.com/west/news/190902/wst1909020027-n1.html
9月2日22時40分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後6時すぎ、大阪府豊中市大黒町1丁目の殺虫剤メーカー「大日本除虫菊」の大阪工場で、「研究所内で爆発した」と従業員から119番通報があった。
警察によると、けが人はいなかったという。
警察によると、燃えたのは鉄筋5階建て工場3階の1室。
部屋には、殺虫剤の製品や試作品の缶が数10本あり、製品の経年変化を確認していたという。
工場の従業員らが部屋に入ったところ、置かれていた製品や試作品のふたが突然音をたてながら開き、中に入っていた殺虫剤から次々炎が上がったという。
同社は「金鳥」ブランドで知られている。
https://www.asahi.com/articles/ASM9272GZM92PPTB011.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。