2013年11月1日付で愛媛新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛県松山市の飲食店で10月下旬、1983年製で使用期限を大幅に経過した消火器が破裂し従業員がけがをする事故が発生、市消防局は31日までに市ホームページ(HP)で、老朽化した消火器に関する注意喚起を始めた。
同局によると、25日正午ごろ、営業中の店内で消火器が破裂。近くにいた60代の女性従業員が顔にけがを負った。
破裂時の状況や原因を調べている。
消火器の使用期限は業務用で約10年、住宅用は5年で、老朽化による本体の変形や腐食がある状態で圧力がかかると、破裂する恐れがある。
2009年以降、全国で消火器破裂による負傷・死亡事故が計11件発生。
60代の男性廃棄物処理業者が廃棄処理中に死亡(11年、大分県)、89年製を操作した10代男児が負傷(09年、大阪府)などがあった。
出典URL
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20131101/news20131101569.html
また、松山市HPには、2013年10月29日付で「老朽化消火器の適切な取扱い方法」というタイトルのお知らせ記事が掲載されていた。
記事中、底が抜けた消火器の写真ならびに平成21年度以降に発生した全国の同種事例12件が紹介されている。
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/bosai/sbbousai/sboshirase/syoukakisyobun.html
(ブログ者コメント)
○松山市のHPで紹介されている最近の12事例は、すべて消火器を動かすか操作していた時の事故。
そこから考えると、今回も、置いていた消火器が突然破裂したのではなく、動かすなどしていたのかもしれない。
○ブログ者は昨年、9年前に購入した自宅用消火器を買い替えた。
屋内保管ゆえ、底部を含めた外面に錆びなどは全くなかったのだが、イザという時に使えなかったり、あるいは破裂することを心配してのことだ。
それ以上に、古い消火器は販売店が引き取るというキャンペーン中だったことが、買い替えの動機となった。
2013年9月13日19時4分にNHK富山から、9月14日付の朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前9時すぎ、富山市下奥井2丁目の「Ⅾ薬品工業」で、敷地内に保管していたドラム缶の1つが爆発し、中に入っていた黒い廃液が周辺に飛び散った。
警察によると、廃液は薬の製造に使われる「ピバル酸ヨードメチル」を精製する際に出たもので、刺激臭があるが体に付着しても影響はないということで、けがをした人はいなかった。
しかし、敷地内にいた運送業者など2人と近くにある商店の従業員2人の合わせて4人が廃液を浴び、念のため病院で診察を受けたほか、現場周辺にも一時、刺激臭が広がり、警察が住民に外出を控えるよう呼びかけた。
爆発したドラム缶は180ℓ入りで、置いてあった場所から50mほど離れた駐車場にドラム缶の蓋(重さ3kg)が落ちているのが見つかった。
この会社では、ドラム缶の中の廃液が気化して膨張するのに備えて蓋のキャップを緩めていたが、爆発したドラム缶はキャップがしまっていたという。
警察は、廃液が気化してできたガスがドラム缶内にたまり、膨張したことで起きたとみている。
Ⅾ薬品工業は「担当者がいないので対応できない」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064508381.html?t=1379112794577
(ブログ者コメント)
「爆発」と報道されているが、何かが燃えたわけでもなさそうなので、タイトルは「破裂」とした。
(2013年9月27日 修正1 ;追記)
2013年9月14日付の北日本新聞紙面に、やや詳しい情報が下記趣旨で掲載されていた。
廃液には揮発性が高い成分が含まれているため、警察は、ドラム缶内で廃液が気化して膨張し、爆発につながったとみている。
内部の圧力が高まらないようにドラム缶のキャップを緩める必要があるが、12日夕からキャップは締まったままだったという。
警察によると、ドラム缶の容量は200ℓで、約160ℓの廃液が入っていたが、爆発後は約48ℓに減っていた。
敷地内には、廃液を入れたドラム缶が100本ほど屋外に置かれているが、ピバル酸ヨードメチルの廃液を入れたものは、他にはないという。
2013年8月16日10時29分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前5時頃、愛知県弥富市富浜の名古屋港鍋田ふ頭コンテナターミナルで、「破裂音がしてコンテナが爆発した」と消防に通報があった。
破裂したのは円柱形の液体タンク(直径約2.6m、高さ約6m)で、中身の液体(シアナミド化合物)が周辺に飛び散った。けが人や海への流出はなかった。
警察によると、破裂した液体タンクは14日に中国・上海から積み荷として同ふ頭に到着。人が侵入した形跡はなく、警察は老朽化したタンクが日中の高温による液体の膨張に耐えられず破裂したとみている。
タンクに入っていた液体の量は不明。警察によると、シアナミド化合物は農作物用肥料などの原材料の一つで、毒劇物には指定されていない。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130816-OYT1T00334.htm
2013年8月7日19時46分にmsn産経ニュースwestから、8月8日8時36分にmBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、8月8日付の京都新聞紙面にも同主旨の記事が掲載されていた。
7日午後4時25分ごろ、京都市中京区の呉服店「Ⅾ」から「貯水タンクが破裂した」と119番があった。
消防などによると、6階建てビルの屋上に設置されていた貯水タンクが破裂して水が噴き出し、路地を挟んだ西隣のビルを直撃して、3階にある飲食店の窓ガラス3枚が割れた。けが人はいなかった。
消防によると、タンクの最大貯水量は10トンで、老朽化が破裂の要因とみられる。
窓ガラスが割れたビルにある料理店の男性は「ドーンという音がして、その直後に水の音がした。経験のない音でびっくりした」と話した。
近くにいた男性(61)は「数10秒間、水が噴き出していた。ガラスを突き割って3階から入った水は、1階まで勢いよく階段を流れ落ちていた」と話していた。
ビルの関係者によると、タンクは設置から40年ほど経過して老朽化が進んでおり、近く修理する予定だったということで、消防などが原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130807/waf13080719470023-n1.htm
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE000000000000001913.shtml
(2013年8月26日 修正1 ;本文修正)
京都新聞紙面に掲載されていた事故時の詳しい状況を、本文に追記した。
23日午後3時前、小国町西里の公民館「岳の湯湯けむりの里」に設置されている、温泉の湯をためるタンクが破裂した。
タンクには縦1m50cm、横幅が1m余りの金属製のふたが3枚あったが3枚とも吹き飛んで、このうち1枚がおよそ40m離れた3階建て住宅の屋根に突き刺さった。けが人はいなかった。
警察によると、このタンクは地元の人たちの組合が管理していて、この場所でわいた温泉の湯をいったんためて、蒸気を外に逃がした上で地元の人たちに供給するためのものだという。
警察は、タンクの中の蒸気の圧力が何らかの原因で高まったものと見て、詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004798601.html?t=1369340522962
10日午前11時ごろ、さいたま市北区の陸上自衛隊大宮駐屯地の車両整備工場で、大型トラックのタイヤ(直径約1m20cm、重さ約100kg)のチューブが破裂して吹き飛び、タイヤを整備していた隊員2人を直撃した。
同駐屯地などによると、2人は病院に運ばれたが、女性1等陸士(20)が心肺停止となり、意識不明の重体となった後、外傷性くも膜下出血で死亡した。男性2等陸曹(37)は意識があるものの、負傷の程度ははっきりしていない。
同駐屯地によると、2人は事故当時、車両整備工場の屋外スペースで大型トラックのタイヤ交換作業をしており、取り外した状態のタイヤに空気を入れていたという。
2人の隊員は、日ごろから車両の整備を担当していたという。
出典URL
http://www.saitama-np.co.jp/news04/11/09.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130413-OYT1T00870.htm
(ブログ者コメント)
4月11日にテレビ朝日モーニングバードを観ていたら、ブリジストン社の人が、タイヤの破裂事故は1年に20~30件程度起きている、といったことを話していた。
また、損傷があるタイヤに空気を充填することの危険性に関する啓蒙記事が、同社関連会社から破裂実験映像とともにネット配信されていた。
http://www.bst-nagoya.jp/article/14373083.html
23日午後3時ごろ、田野畑村蝦夷森の住宅で凍結した水道管の氷を溶かす作業をしていたところ、金属製の器具が破裂した。
この事故で、作業をしていた水道工事業の男性(40歳)が頭を強く打って病院に運ばれたが、およそ2時間後に死亡した。
また、破裂の衝撃で住宅の窓ガラス5枚が割れたという。
警察によると、男性は金属製の容器に入った水をバーナーで温めて水蒸気を発生させ、ホースを使って水道管に吹きつける作業をしていたという。
容器とホースの間には弁が付いたということで、警察はこの弁が閉まっていたかホースが詰まるなどして容器の中の圧力が高まり破裂したとみて、事故の原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/morioka/6045733271.html?t=1361656130349
2012年11月17日付で毎日新聞神奈川版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後7時10分ごろ、相模原市緑区橋本台2の金属部品製造会社「K工業」の第2工場で、完成後検査中の発電機の部品が破裂し、社員の男性(35)が死亡、もう一人の男性(42)が左腕の骨を折る重傷、別の55歳男性が軽傷を負った。
警察によると、破裂したのは「クランクケース」と呼ばれるアルミニウム製の部品で直径50cmの筒状。気密性を調べるため窒素ガスを注入したところ破裂したといい、作業手順に誤りがなかったかも含め原因を調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20121117ddlk14040203000c.html
(2012年12月2日 修正1 ;本文修正)
2012年11月17日付で神奈川新聞紙面に掲載されていた情報を、本文中に入れ込んだ。
(2017年11月7日 修正2 ;追記)
2017年11月5日付で朝日新聞横浜版(聞蔵)から、工場長は大丈夫だろうと思い、事前に水圧試験をさせなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月5日付で毎日新聞神奈川版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
県警は10月12日、当時の工場長(52)を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
当時の工場長が事前に水圧試験をさせることを怠り、3人を死傷させた疑いがあるという。
「危険性は認識していたが、水圧試験をしなくても大丈夫だろうと思ってしまった」と、容疑を認めているという。
相模原北署によると、12年11月、同市緑区の金属加工業「K工業」の工場で、エンジン部品の気密性を調べるために窒素ガスで部品を加圧していたところ破裂し、作業をしていた男性が死亡、立ち会っていた男性社員2人が重傷を負った。
出典
『相模原の部品破裂 元工場長を書類送検 業過致死傷容疑』
https://mainichi.jp/articles/20171105/ddl/k14/040/059000c
25日午後1時57分ごろ、にかほ市両前寺の中間産業廃棄物処理業「佐藤化学工業」敷地の屋外にあった空のドラム缶1本(200ℓ)が破裂し、約20m南の従業員駐車場に破片が落下した。
底板以外の部分が、敷地と駐車場を隔てる高さ約4mの塀を飛び越えた。
駐車場の車2台の屋根と窓ガラスが破損した。
当時、付近に人はおらず、けが人はなかった。
近くを通り掛かったパトカーが「ドン」という音を聞き、現場に駆け付けた。原因は捜査中。
警察によると、破裂したのは、直径60cm、高さ85cmのドラム缶。
アルミ粉末が混入した廃油の回収に使った後、再利用するため、空にした上でふたを開け、2、3カ月前から屋外に置いていた。
5日ほど前に確認した際、缶が変形していたため再利用を諦め、ふたをしていた。
同社は「缶内に付着したアルミ粉末が何らかの要因で化学反応を起こし、ガスを発生させて缶が膨張したのかもしれない」としている。
25日早朝に見た際、缶は膨張していなかったという。
同社は破裂後、同様に屋外に置いた他のドラム缶数本を屋内に移し、取引先にも注意を呼びかけた。
同社によると、回収したのはアルミを削る際に使う切削油の廃油。ポンプで全量吸い出すが、缶の内側に微量の廃油が残るという。
同種の廃油の回収に再び使うため、洗浄はしなかった。
出典URL
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20120426a
(2012年6月11日 修正1 ;追記)
2012年4月26日付の秋田さきがけ紙面に、ネット配信された記事プラスαの記事が掲載されていたので、その部分(「同社は」以降)を追記した。
(ブログ者コメント)
常温で、しかもさほど特別な化学物質があったわけでもないのに、ガスが発生した模様。
なぜか?
考えられるシナリオの一つが、腐食電池現象による水素発生だ。
具体的には、以下のようなメカニズムが働いていたのかもしれない。
・ドラム缶を2、3ケ月屋外に置いていたことで、中に雨水が入り込んだ。
・おそらく雨水はph5程度の酸性。その酸性の水にドラム缶の鉄と内部に残っていたアルミ粉末とが浸る状態になった。
・金属の電位列からいうと、アルミ粉末はアノード、ドラム缶の鉄はカソードとなり、もってアルミ粉末は腐食され、ドラム缶側からは水素が発生した。
・粉末状態のアノードに比べ、カソードの面積はべらぼうに大きかったので、腐食ならびに水素の発生は急激に進行した。
とまあ、考えてはみたが、アルミ粉末は微量の模様。ドラム缶を破裂させるほど大量の水素が発生したかどうかは疑問だ。
25日午前10時半ごろ、京都市下京区五条御前交差点の近くで道路拡幅工事をしていた生コンクリートポンプ車の配管が破裂した。
配管から液状のコンクリートが飛び散り、信号待ちをしていた自転車の男性(74)と原付きバイクの女性(51)が軽傷を負った。
警察によると、ポンプ車は共同溝の工事のため、この日午前8時半ごろから作業員6人でコンクリートを流し込んでいた。
ポンプ車がミキサー車に生コンを流し込む作業中、生コンが配管に詰まって鉄製の管が破裂。生コンの小石(直径2~3cm)が半径15mの範囲に多数飛び散ったとみられる。
鉄製のポンプの接合部が長さ15cm、幅約9cmにわたり破裂しているといい、警察が詳しい事故原因を調べている。
事故当時、交差点の南で信号待ちをしていた男性(34)の乗用車は、飛んできた石がぶつかり、フロントガラスが破損した。男性は「爆発のような音が聞こえたので思わず車内で身をかがめた。その後、車の上からバラバラッというすごい音が鳴り、無数の石が降ってきた」と驚いた様子で話した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20120426ddlk26040546000c.html
http://www.asahi.com/national/update/0425/OSK201204250054.html
22日午後4時40分ごろ、北杜市須玉町にある「Sしいたけ組合」の薪ボイラーが爆発し、平屋のボイラー室約40m2が全壊した。けが人はいなかった。
警察によると、爆発でボイラー室は壁と屋根の一部を残して破壊。金属片が飛び散り、数10m離れた食品スーパーの駐車場に停めてあった軽乗用車の後部窓ガラスが割れた。近くの物置小屋も破損した。
ボイラー室は、シイタケ栽培小屋の北側に隣接していた。栽培小屋を暖めるために24時間稼働していたという。
(ブログ者コメント)
薪ボイラーなる物があるとは初耳だったのでネット検索したところ、結構多くの記事が見つかったが、構造や法規制に関する記事は見当たらなかった。
(2012年5月27日 修正1 ;追記)
2012年4月24日付の山梨日日新聞紙面に、空焚きの可能性がでてきたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
この事故で、ボイラーに水を供給するバルブの一つが閉まっていたことが、23日、組合関係者などへの取材でわかった。
警察は、ボイラーの空焚きが爆発の原因になった可能性があるとみて、詳しい原因を調べている。
組合関係者などによると、ボイラーは温まった水がパイプを通り、小屋内を循環する仕組み。
ボイラーには、蒸発で減少した水を自動的に供給するバルブが2つあるが、そのうちの1つが閉じていた。
このため、ボイラー内の水が減り、空焚き状態が続いていた可能性があるという。
17日午後2時20分ごろ、つくば市花畑にある、工場の廃水などの分析や処理などを行う会社、「E社」で、取り引き先から依頼された工場の廃水の成分を分析する作業をしていたところ、廃水を入れた高さ約26cmのガラス製のフラスコが突然、破裂した。
この事故で、近くにいた従業員の男女4人がけがをして病院に運ばれた。
消防によると、4人は顔に軽いやけどをしたり、飛び散ったガラスですり傷を負ったりしたが、いずれも軽いけがだったという。
警察によると、廃水は分析のために加熱していたところだった。破裂で有毒ガスの発生などはなかったという。
警察では、事故の詳しい原因などについて調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1074512701.html?t=1334699297638
1日午前8時半ごろ、坂東市幸神平にある食品加工会社、「S」の関東工場で直径1m、高さ40cmの蒸気釜が調理中に突然破裂した。
この事故で、調理をしていた47歳の従業員の男性が全身にやけどを負う大けがをしたほか、近くにいた従業員の男性も足に軽いけがをした。
警察によると、この工場ではちくわやかまぼこを加工していて、1日午前7時ごろから従業員3人で蒸気釜を使って具材のタケノコを煮る作業をしていたという。
蒸気釜は二層構造になっていて、層のすき間に蒸気を送って調理していたところ突然破裂し、釜の一部が吹き飛んだということで、警察で事故の原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1073399101.html
2011年12月2日付で朝日新聞関西から、また2日12時10分にNHK大阪から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市東成区の駐車場で2009年に消火器が破裂して男児が大けがをした事故で業務上過失傷害罪に問われた元駐車場管理人(58)の判決が2日、大阪地裁であった。 裁判官は求刑通り罰金50万円を言い渡した。
判決によると、元管理人は消火器4本が老朽化していることを知りながら撤去せず、近くに住む当時10歳の男児が09年9月15日夕、4本のうち1本の消火器を作動させた際に破裂する事故を引き起こした。破裂した消火器は1989年製だった。
判決は、「消火器には5年を目安に点検することや老朽化したものは使用しないこと、また腐食した際の危険性を示す注意書きがあった」、「被告は駐車場の利用者から古い消火器の処分を求められていた」と指摘。
破裂が予見できたのに撤去しなかった過失があると判断し、被告側の「予見できなかった」とする主張を退けた。
そのうえで「駐車場の管理人として消火器を撤去したり、子どもが立ち入らないよう柵を設けるべきだった」と指摘した。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
消火器の破裂事故は、しばしば起きている。
この事故にからんで、東大阪市消防局から、破裂する理由や管理上の注意点などがネット配信されていた。
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(2012年9月12日 修正1 ;追記)
2012年9月4日付で読売新聞から、被害を受けた少年側が国などを提訴した、耐用年数を超えた消火器は全国に1000万本以上ある、といった記事がネット配信されていた。
一時重体となった少年(13)(当時は小学4年)が、老朽化した消火器の危険性についての注意喚起が不十分だったとして、国やメーカー、メーカー団体の日本消火器工業会などを相手取り、計約9200万円の損害賠償を求める訴訟を5日にも大阪地裁に起こすことがわかった。
消火器の破裂事故は各地で起きているが、代理人の弁護士によると、国の過失責任を問う裁判は初めて。
訴状によると、破裂したのは1989年製の「加圧式消火器」。
メーカー側は耐用年数をおおむね8年としていたが、屋外駐車場に置かれた90年5月以降、20年近く点検されず、野ざらしの状態だった。
現場で遊んでいて消火器に触れ、事故に遭った少年は、頭を骨折し、高次脳機能障害で集中力が続かないなどの後遺症があるという。
加圧式消火器は、レバーを握ると容器内にガスが一気に充満し、圧力で消火薬剤が噴出する仕組み。
容器内のガスの圧力が一定に保たれる「蓄圧式」に比べ、容器底部などに腐食や劣化があると急激な圧力上昇で破裂する危険性が高い。
総務省消防庁のまとめでは、88年末までに起きた57件の死傷事故の大半は加圧式だったという。
このため少年側は、国などは破裂の危険性を89年の製造時点で認識しており、事故を防止する義務があったのに、消火器本体に
(1)破裂についての警告
(2)点検・廃棄を促す具体的な注意書き
を表示させ、危険性を周知するなどの対策を怠った、と主張する方針だ。
国は、この事故を受け、11年1月に使用上の注意、廃棄時の連絡先などを具体的に表示するよう省令を改正。腐食がある場合は、点検業者らを通じて耐圧性能を確かめることも義務付けた。
破裂の危険性については、メーカーの判断で明記している製品もあるが、表示は義務付けられていない。
事故の起きた消火器には「さび、腐食があるものは危険」とする注意書きはあったが、破裂についての記載はなかった。
弁護士は「『破裂の危険がある』と大きく表示していれば事故を防げたのでは」と指摘する。
訴訟では、駐車場管理者だった男性についても「消火器を撤去させるなどの防止措置を取らなかった」として被告に含める方針。
消火器はオフィスや家庭などで広く使われているが、老朽化した製品がどれだけ放置されたままになっているか、実態把握は困難なのが現状だ。
日本消火器工業会によると、消火器の年間生産数は約400万~500万本。このうち、安全性が高いとされる蓄圧式の割合は、大阪の事故当時(2009年度)は17%だったが、その後急増し、今年度は60%を超える見込みという。
また、老朽化した消火器の回収法は10年1月、各メーカーが自社製品を回収する方式から、自社製品に限らず一括回収できるよう改められ、回収窓口が販売店にも広げられた。
昨年度は事故前年度の1・5倍となる303万本が回収された。
現在、普及している消火器は約5000万本あるとみられ、このうち耐用年数を過ぎた製品は「1000万本を超えるのでは」と、ある消防機関の担当者は指摘する。
消防庁によると、大阪での事故以降も、死傷者の出る破裂事故が全国で8件発生。
10年2月、滋賀県の運送会社で、レバーを操作した男性所長が軽傷を負ったほか、昨年9月には、大分県で消火器を解体しようとした男性が死亡した。
8件とも加圧式で、製造年不明の1件を除いて20年以上経過していた。
出典URL
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120904-OYO1T00950.htm?from=main3
(ブログ者コメント)
事例対応について考える場合、管理していたのに起きた事故と、管理していなかったために起きた事故とは、分けて考えるべきだ。
両者、おのずから、対策は違ってくる。
今回のケースは、明らかに後者。
屋外に設置する消火器ならば、雨に濡れないよう箱に入れ、かつ下に受け皿を敷いておき、また半年に1度は錆がないかなど外観チェックする・・・そういった管理をしておけば、問題はなかったはずだ。
・・・とまあ、訴訟とは別に、そのように感じた。
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1063722541.html
タンクは容量約200ℓ。ポリウレタンの原料となるイソシアネートを蒸留する際にできる不純物が入っており、社員2人が加熱作業を行っていた時に煙が上がり、半径30cmほどのガラス製の点検用のぞき窓が破れて、内容物が飛び散ったという。
作業していた1人は左腕骨折の重傷とみられ、もう1人と駆けつけた職員ら5人は目の痛みを訴えている。警察などが原因を調べている。
http://www.ksb.co.jp/newsweb/indexnews.asp?id=29861
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110601/dst11060119190014-n1.htm
2011年6月10日12時33分にNHK岡山から、同日20時5分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
□T精油の話しでは、事故当時、爆発したタンクではイソシアネートから不純物を取りだす作業を行っていて、イソシアネートのガスにより、タンク内部の圧力が高くなっていた。
□警察などでは、吹き飛んだ小窓にヒビがあったという証言もあるため、タンクの強度に問題がなかったかなど、調べている。
□点検窓が割れて白煙とともに液体が飛散。作業していた人が左手首骨折の重傷を負った。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。