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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年1月10日19時13分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

四国電力伊方原発3号機で平成23年12月、非常用発電機などがある原子炉補助建屋で、火災を感知する装置のケーブルなどを誤って切断するトラブルがあり、一時、中央制御室へ火災を知らせることができない状態になっていたことがわかった。

トラブルがあったのは、緊急時に3号機の原子炉を冷やすための非常用の発電機や高圧注入ポンプなどが集められている原子炉補助建屋。

四国電力によると、平成23年12月24日、原子炉補助建屋の中に外から電線を引く工事を行っていた作業員が、厚さ30cmのコンクリート製の壁に直径15cmの穴をあける際に、誤って、壁の中に埋められていた火災が起きたときの熱を感知する「火災感知器」のケーブルと、避難路を示す誘導灯のケーブルあわせて2本を切断した。

直後に、異常を知らせる信号が作動したため、復旧作業が行われたが、このケーブルにつながる火災感知器13台と誘導灯46個が機能しなくなり、およそ7時間にわたって中央制御室へ火災を知らせることができない状態になった。

四国電力では、この間、作業員が建屋の中を直接パトロールして、火災などの異常がないことを確認したという。




(ブログ者コメント)

ブログ者が勤務していた工場では、ケーブルはダクトの中を通していた。
壁の中に埋め込まれていては、ケーブル引き換えを含めたメンテナンスができない筈。 この点で、上記報道には疑問が残る。
しかし、毎日新聞愛媛版でも、「壁に穴を開けた際にケーブルを切断」と書かれていた。
委細不明。壁の中にパイプを通しているのだろうか?
   
■■■



(2012年2月14日 修正1 ;追記)
 
2012年2月10日付で四国電力HPに、事故原因が下記趣旨で掲載されていた。

○原因
調査の結果、埋設物調査のため電磁波レーダーを使用し、埋設配管と思われる影が検出された箇所を避けて、鉄筋の存在が確認されている箇所へコア抜きを行いましたが、鉄筋背面に存在した埋設配管を当該レーダーで検知できておらず、配管を切断したものと推定しました。


○対策
切断した火災感知器および誘導灯のケーブルについて、取り替えを行いました。
鉄筋背面に埋設された配管等は、電磁波レーダー等での検知が難しいことから、今後は、鉄筋を切断するコア抜きを行わないように、手順書等に反映します。


http://www.yonden.co.jp/press/re1202/1179921_1530.html
 
 
ちなみに、上記HP記事中、2011年9月2日に火災受信機に異常があり、その原因は制御カード上の錆だった旨、報告されていた。
 
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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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