2021年7月6日21時59分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
太陽光発電施設の新設を規制する条例が6日、山梨県議会で全会一致により可決、成立した。
県内の土地の8割に相当する「設置規制区域」で、出力10キロワット以上の施設の新設を原則禁止する。
10月から段階的に施行される。
条例は、土砂災害が発生する恐れが高い区域や施設を新設する際に森林伐採を伴う区域を設置規制区域と規定。
建物の屋上に設置する場合を除き、出力10キロワット以上の施設の新設を、原則、禁止する。
区域内で施設を新設したい事業者が、災害時の安全対策を十分に講じた場合に限り、知事が設置を許可できる。
事業者には環境や景観への影響調査、住民への説明などを義務付け、無許可や虚偽の届け出に5万円以下の過料を科す。
区域内に設置済みの施設に関しては、土砂災害を防ぐための計画の知事への提出などを求める。
太陽光発電施設を規制する都道府県条例は、岡山、和歌山、兵庫の3県が導入している。
岡山は土砂災害特別警戒区域などでの新設を原則禁止に。
和歌山と兵庫は、一定規模以上の施設について、知事の認定や届け出を必要と規定する。
山梨県は日照時間が年間2216時間(2019年度)で全国1位。
平らな土地が少ないため、山間部に施設を設置するケースが増えている。
長崎幸太郎知事は6日、静岡県熱海市で起きた土石流災害を受け、県内の盛り土地点や谷筋の確認と合わせ、施設の緊急点検も進める考えを明らかにした。
https://mainichi.jp/articles/20210706/k00/00m/040/259000c
※1ケ月ほど前、2021年6月4日8時30分に朝日新聞からは、全国146市町村でも同様な条例が制定されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
太陽光発電所の建設を規制する条例を設ける自治体が増えている。
地方自治研究機構の調べでは、4月1日時点で146市町村に上り、2年あまりで2倍以上に。
脱炭素化社会の実現には欠かせない再生可能エネルギーの柱のはずだが、なぜ、「足かせ」をかけるのだろうか。
山地と丘陵に囲まれた奈良県平群町。
約21ヘクタールの山林を切り開いて、約5万枚の太陽光パネルを設置する工事が進む。
出力約23メガワットの大型の太陽光発電所(メガソーラー)だ。
しかし、この計画について住民団体が「森林伐採で土砂災害の危険性が高まる」などとして、2年ほど前から反対運動を展開。
今年3月には、工事の差し止めを求めて、980人が奈良地裁に提訴した。
町によると、事業者とは近隣住民への説明会や災害対策を求める協定を結び、必要な手続きを進めているという。
しかし、住民側は開発の許可の前提となるデータ調査が十分でないなどと訴えている。
朝日新聞は事業者側に取材を申し込んだが、回答はなかった。
町には太陽光発電所を制限する条例がなく、法律に基づいた指導は行えない。
担当者は「必要な手続きを満たした事業者を拒むことはできないし、工事を止める権限もない」と静観する立場だ。
これに対し、住民団体代表の多田さん(男性、78歳)は、「行政が動かないなら、司法に訴えるしかない」と話す。
発電規模が大きいメガソーラーをはじめ、太陽光発電をめぐるトラブルは、他の地域でも起きている。
近年多発する自然災害で、太陽光パネルが強風に吹き飛ばされたり、発電施設がある斜面が豪雨で崩落したりする事例が相次ぎ、二次災害や環境破壊を懸念する声は根強い。
こうした中、トラブルを未然に防止しようと、条例制定を急ぐ自治体が増えている。
地方自治研究機構によると、自治体側への届け出や同意、許可といった手続きや制限区域などを定めた規制条例(立地の促進のみを規定する条例などは除く)は、4月1日時点で146市町村と兵庫、和歌山、岡山の3県の計149条例ある。
年間の導入件数は、14年は2件だったが、17年は19件、19年は43件と、増加傾向にある。
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(以降は有料)
https://www.asahi.com/articles/ASP627QVXP50PLFA00H.html
(ブログ者コメント)
山梨県で規制のかかる出力10KWの施設とは、どれぐらいの面積?
調べてみたところ、以下のエコサイトでは、パネル設置だけで50m2、15坪程度の広さになると記されていた。
『10kWの太陽光発電システムを設置するのに必要な面積はどのくらいか?』
(2013年7月3日公開 、 2021年5月14日 最終更新)
https://www.eco-hatsu.com/question/construction/14551/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。