2023年4月6日7時56分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年3月に起きた福島県沖を震源とする地震で、釜石市民体育館の鉄骨を支えるボルトが折れる事故がありました。
釜石市の事故調査委員会は、建設工事中にもボルトが破損する事案があったにもかかわらず、十分な対応が行われなかったことなどが原因だったとする報告書をまとめました。
去年3月、釜石市で震度5弱を観測した福島県沖を震源とする地震で、釜石市民体育館の屋根の鉄骨の接合部分を止めるボルト4本が折れて落下し、市は事故調査委員会を設置して原因を調べてきました。
調査委員会が先月まとめた報告書によりますと、体育館では、工事中にも屋根の鉄骨の接合部分を止めるボルトが破損する事案が発生していたということです。
この時、施工業者から「このままでは工事の安全が保たれない」と申し出がありましたが、設計業者や市は迅速な対応を行わず、関係者の間で十分な協議がされなかったということです。
報告書では、建築基準法上の違反はなかったものの、市や業者間のコミュニケーション不足を指摘し、再発防止策として、工事中に突発的な事案が起きた際には、迅速な対応と協議ができる体制を整えることを求めています。
事故のあと、体育館は休館となっていましたが、設計業者と施工業者がおよそ1000万円を負担して補修工事を行い、去年9月に再開しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20230406/6040017301.html
※去年3月28日付で釜石市のHPには、事故箇所は主要構造部ではなかったなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。
去る3月16日未明に発生いたしました福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震により、当市においても震度5弱を観測いたしました。
これを受けて、市内の各施設の被害状況を早急に調査した結果、鵜住居町の釜石市民体育館におきまして、屋根を支える非構造部材の一部箇所において、鉄骨をつなぎとめるボルトが破断・落下していることを確認しました。
事故箇所が主要構造部ではないことから、今すぐの崩落の危険性はないのもと思われるものの、市といたしましては、市民をはじめとする利用者の皆様の安全を第一に考え、当面施設を休館することといたしました。
現在は、事故調査委員会を設置したうえで、体育館の建設にあたった設計、施工業者を交えて原因の究明と、今後の対応策の協議を行っているところであります。
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022032800012/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。