2015年8月1日1時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月1日14時14分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後5時40分ごろ、北海道苫小牧市の南約55kmの太平洋で、商船三井フェリー(東京都)のカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」(1万1401トン)で火災が起きた、と第1管区海上保安部(小樽市)に通報があった。
乗客乗員計94人のうち、乗客71人全員が救命艇で避難したが、乗員1人が行方不明となった。
1管や同社によると、行方不明になっているのは、2等航海士の織田さん(44)。
甲板に積まれたトラック付近から出火した後、消火に向かい、トランシーバーで「黒煙がひどくなり、周りがまったく見えなくなった」、「自分の方向が分からなくなった」と交信したまま、戻らなかったという。
乗客らは近くを航行していた別のフェリーなどに救助され、苫小牧港に午後10時ごろ到着した。
船長(58)を含む乗員22人も、午後9時ごろまでに避難した。
1日午前0時現在、船尾付近から煙が上がり、消火活動が続いている。
フェリーは甲板が5層あり、下部の3層が車を載せる甲板で、トラックやトレーラーの荷台部分など160台の車両が積まれていた。
乗組員が31日午後5時15分ごろ、下から2層目の中央付近から出火したのを発見。
スプリンクラーを作動させ、複数の乗組員が消火器やホースも使ったが消しきれず、午後6時に船長が総員退避を指示した。
午後6時15分ごろ救命艇4艇が海面に下ろされ、上部2層にいた乗客が避難した。
出火したのは、冷凍機を積んだトラック付近で、航行中は通常、甲板は施錠されているという。
織田さんは10年以上の乗船経験があり、消火の指示を出す立場だったという。
フェリーは31日午前1時45分に茨城県・大洗港を出発し、同日午後7時45分に苫小牧港に到着予定だった。
出火後、現場海域で航行を停止。海保の巡視船艇や航空機に加え、近くを航行中の民間船9隻が消火や救助にあたった。
国の運輸安全委員会は、事故調査官5人の派遣を決めた。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH706GNWH70IIPE02M.html
http://mainichi.jp/select/news/20150801k0000e040233000c.html
8月1日21時26分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日に会見したフェリー会社は、火元付近にあった車3、4台は、冷凍機つきの大型トラックだったことを明らかにした。
生鮮食品などを運ぶ冷凍車は荷台に冷凍機がついており、走行時はエンジンを動力源にしているが、船上では安全のためエンジンを切る必要があり、船内のコンセントに電源コードをつないで低温を保つのが一般的だ。
同船には60台の冷凍車が積まれ、乗船時に運転手が、乗組員の立ち会いで電源コードを接続した。
4時間ごとに乗員2人が巡回し、モーターの異常音やコードの発熱がないか点検していた。
出火の約1時間半前の点検では、異常はなかったという。
火災に詳しい東京理科大の菅原進一教授(消防防災)は、「電気コードを覆うビニールなどが劣化してショートし、発火した可能性がある」とみる。海上は潮風を受け、機材の腐食が進みやすいという。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASH815QJVH81UTIL02F.html
8月5日16時54分に北海道新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災が起きたフェリーは、5日午後1時ごろ、救助船にえい航されて函館港沖に到着した。
船内に二酸化炭素(CO2)ガスを注入する消火作業に向け、準備を進める。
えい航と消火作業を請け負った日本サルヴェージ(東京)の計画では、CO2ガスが漏れないよう、火元の車両甲板を密閉するなどの準備作業を行った上で、船内にCO2ガス約30トンを注入し、酸素濃度を下げて消火する。
CO2ガスの注入は1~2日かけて行う。
船内から遺体で見つかった織田さんの死因は、海保の調べで5日、一酸化炭素中毒だったことが分かった。
出典URL
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0164652.html
8月7日19時11分にNHK NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船会社の「商船三井フェリー」は船を函館湾に移し、完全に火を消すため、船内に二酸化炭素を充満させる作業を6日夜から行っていた。
作業は、台船に乗せたタンクローリーから二酸化炭素を注入する方法で、7日午後5時ごろ終わったという。
船会社では今後、船内の温度や酸素濃度を測定しながら、火が完全に消えるのを待つことにしていて、早ければ9日にも海保と共に船内に入って鎮火を確認するという。
そのうえで、フェリーは室蘭港に移され、海保などが出火原因について本格的な調べを始めるという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150807/k10010182251000.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。