2015年10月26日10時11分にNHK福岡NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月26日1時53分に西日本新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日夜7時すぎ、長崎県対馬市上対馬町西泊で行われた「対馬国境花火大会」で、警戒にあたっていた警察官が草むらから煙が上がっているのを見つけた。
警察と消防によると、花火の火が近くの草むらや木に燃え移ったということで、消防車10台が出て消火にあたった結果、火はおよそ4時間半後に消し止められ、草むらが少なくともおよそ3ヘクタール焼けたとみられている。
近くに住宅などはなく、けがをした人もいなかった。
警察によると、花火は雑木林を切り開いた区域に設置した台座から打ち上げられた。
火災発生当時、現場付近には強風波浪注意報が出ていた。
関係者によると、砂が舞い上がるほどの強風だったという。
この花火大会は、日韓友好を目的に企画され、対馬市北部の比田勝港から北東に2kmのヘリポートで昨夜7時から打ち上げられ、約40分間にわたり約1万発を打ち上げる予定だったが、開始直後に火事になり、大会は中止された。
消防が、被害の詳しい状況などを調べている。
花火大会を主催した対馬市は、「現在、状況を確認中でコメントできない」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20151026/5980871.html
10月27日13時7分にNHK長崎からは、事前に警察から中止要請があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、当日は強風注意報が出され、風が強い状況が続いていたことから、午後5時45分と午後5時50分の2回にわたって、大会を主催する対馬市に対し、開催中止を要請していたという。
対馬市は、「最新の気象状況を確認したうえで花火の打ち上げは可能だと判断したが、結果的に判断は甘かったと認識している」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033019661.html?t=1445982948087
10月27日付で朝日新聞長崎版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市によると、海上の船から打ち上げる計画だったが、波が高かったため変更。
25日夕、警察から中止要請を受けて検討したが、打ち上げは可能と判断したという。
10月28日付で読売新聞長崎版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
対馬北署が、開始前、主催の市側に中止要請を行っていたことがわかった。
市などによると、花火が始まる約1時間前の午後5時50分頃、同署は強風のため打ち上げは危険と判断し、中止を市側に求めたという。
これに対し、市側は要請を受ける前の午後3時、事務局での協議で「風速が10m未満で防火態勢も整っている」として開催を決定しており、そのまま花火大会を続行。
市は、「中止するべきか慎重に検討して判断すべきだった」としている。
火災は、午後7時10分頃、打ち上げられた花火が草木に燃え移り、延焼。約4時間半後に消し止められたが、約1ヘクタールを焼いた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20151027-OYTNT50147.html
(ブログ者コメント)
打ち上げ中止の判断もさることながら、それ以外、変更管理の問題はなかったのだろうか?
気になったのは、船の代わりに打ち上げ場所になったヘリポート付近の安全確認。
船が使えない場合に備え、予め代替地を検討していて、結果、ヘリポート付近なら安全に打ち上げられる・・・そのように評価して決めていたのなら仕方ないが、・・・。
産業界では、変更後の安全を十分に検討せず急に変更して事故になった、という事例が結構あるので、少し気になった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。