2022年11月6日10時42分に読売新聞から、下記趣旨の記事が塩害発生自治体の分布地図や塩害発生メカニズムの模式図付きでネット配信されていた。
九州上陸前に観測史上最強級に発達した台風14号が西日本の日本海沿いを通過した9月19日前後の約10日間で、山陰地方の各地から「電線から火花や煙が上がった」との通報が約150件寄せられていたことが、電力会社などへの取材で分かった。
強風で巻き上げられて電線に付着した海水の塩分による「塩害」とみられ、停電した地域もあった。
電力会社は「通報は近年では記憶にないほど多かった」としている。
山陰地方の送配電を担う「中国電力ネットワーク」や地元の消防によると、通報は9月17~27日、鳥取、島根両県の18市町村であった。
約150件中、通過前は1件だけだった。
27日は松江市と島根県出雲市で各45件、鳥取市で5件など、特に多かった。
強風で巻き上げられた海水は、水分が飛んで塩分が電線に付着し、雨の日に溶け出す。
塩水は真水より電気を通しやすく、電線のカバーの傷から染みこむと漏電し、火花や煙が出る。
通報はいずれも雨の日だった。
電線が切れて停電することもある。
松江市では27日に約660軒停電した。
電線を丈夫なカバーで覆う塩害対策が十分に進んでいない内陸部からの通報が目立ったという。
同社は今後、内陸部でも順次、カバー交換を進める。
台風は9月19日午後に日本海沿いを進み、広範囲で強風が吹いた。
夕方に上陸した出雲市では、この日、観測史上5番目に強い最大風速22・4メートルを観測。
民家の屋根の一部がはがれた。
一方、1時間雨量の最大値は午後1~2時の7ミリだった。
四国電力送配電によると、四国でも台風通過後、同様の通報が数十件あった。
西村誠介・横浜国立大名誉教授(高電圧工学)は、
「風の強い台風では、波しぶきが広範囲に飛び、塩害が広がりやすい。
停電を防ぐため、電力会社は丈夫なカバーへの交換を急ぐべきだ。
カバーの傷は飛来物で生じることが多く、住民は屋外の飛びそうな物を固定したり、屋内にしまったりすることが大切だ」
と話す。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221106-OYT1T50080/
(ブログ者コメント)
電線の塩害については、これまでにも数多くの情報を紹介しているが、今回の記事は中でも分かりやすく感じた。
2022年11月5日付で毎日新聞大分版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は4日、JR九州の列車9両で走行中のドア開閉を防ぐ保安回路が作動しない不備があったと発表した。
豊肥線で10月、走行中にドアが開いたとみられるトラブルがあり、調査の過程で判明。
他の鉄道事業者でも同様の不備がありうるとして、国土交通省に情報提供した。
安全委によると、豊肥線でトラブルのあった車両は、スイッチを誤操作しても走行中はドアが開閉しないよう制御する回路の一部が動かなかった。
JR九州が保有する他の同型車全26両を調べたところ、8両で同じ不備が見つかった。
回路内のリレーと呼ばれる装置で、誤って隣の端子にケーブルが接続されていたのが原因としている。
トラブルは10月17日朝に発生。
竹田市を走行していた下り列車が豊後竹田駅に到着後、乗客が「ドアが開いたり閉まったりしていた」と運転士に連絡した。
けが人はなかった。
安全委は、事故につながりかねない重大インシデントとして、さらに詳しく調べる。
https://mainichi.jp/articles/20221105/ddl/k44/040/366000c
11月4日19時9分にYAHOOニュース(テレビ大分)からは、ドアは走行中に2回開閉したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR豊肥本線で走行中の列車のドアが開き、国が重大インシデントと認定した問題について、トラブルが起きた車両の安全装置に配線ミスがあったことが分かりました。
この車両以外にも、JR九州のあわせて8両で同様の配線ミスが見つかったということです。
この問題は10月17日、JR豊肥本線の普通列車のドアが走行中に2回、開閉したとみられるものです。
これについて国の運輸安全委員会は事故につながりかねない重大インシデントと認定し、原因を調査しています。
こうした中、運輸安全委員会は4日、トラブルが起きた車両の安全装置に配線ミスがあったと公表しました。
本来接続するべき場所とは異なる場所にケーブルがつながれていたということです。
このほか、同様の配線ミスがJR九州に26両ある同じ型の車両のうち8両でも確認されたということです。
運輸安全委員会では、配線ミスがトラブルの原因となった可能性があるとみて、さらに調査を進める方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/96d5d80cd3e69c3d9ed733db7edca3eb4f026c26
※トラブル発生当時、10月17日22時34分に産経新聞からは、車両右後方のドアに開く指令が
出ていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前6時35分ごろ、大分県竹田市を走行していたJR豊肥線の下り列車(1両編成)が豊後竹田駅に到着した後、乗客が「ドアが開いたり、閉まったりしていた」と運転士に連絡した。
運転士が確認した結果、走行中に開いていたとみられる。
乗客約20人にけがはなかった。
運輸安全委員会は17日、事故につながりかねない重大インシデントに認定。
鉄道事故調査官2人を指名した。
国土交通省によると、到着時は閉まっていたが、運転士が記録装置を確認したところ、車両右後方のドアに開く指令が出ており、走行中は開いていたとみられる。
JR九州によると、豊肥線は宮地(熊本)―豊後竹田間で6時間以上運転を見合わせた。
同社は「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。原因究明に努めてまいります」とコメントしている。
https://www.sankei.com/article/20221017-F2OMGFC3BJMNVBSOIEHSMTYFJM/
2022年11月5日19時50分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前4時ごろ、大阪・福島区にある大阪市中央卸売市場で、「ターレットトラック」と呼ばれる荷物の運搬に使う小型車が業務用のエレベーターの扉とぶつかる事故がありました。
この事故で、小型車を運転していた大阪・此花区の会社員、山本さん(男性、60歳)が頭を強く打ち、病院に運ばれましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。
山本さんは、事故当時、荷物の運搬業務などにあたっていて、防犯カメラには山本さんが乗った小型車が加速してエレベーターに乗り込もうとしたところ、上から降りてきたエレベーターの扉にぶつかる様子が映っていたということです。
警察が事故の詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20221105/2000067991.html
2022年11月5日18時0分にテレビ大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後、大分県佐伯市の工事現場で男性作業員が川に転落する事故がありました。
男性は心肺停止の重体で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されたということです。
事故が起きたのは佐伯市長良の堅田川の工事現場です。
警察や消防によりますと5日午後3時前、工事関係者から「作業員が土のうと一緒に川に落ちて上がってこない」と119番通報がありました。
転落したのは男性作業員で、心肺停止の重体で通報からおよそ1時間後に佐伯市内の病院に搬送されました。
そして、搬送からおよそ1時間半後に死亡が確認されたということです。
当時、現場では土のうを設置する作業が行われていたということで、警察が事故が起きた原因を詳しく調べています。
https://tosonline.jp/news/20221105/00000005.html
11月6日18時21分にYAHOOニュース(大分放送)からは、土嚢のヒモに足を絡ませて転落し溺死したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後3時前佐伯市長良の堅田川の工事現場で、「土のうと一緒に作業員が川に転落し上がってこない」と消防に通報がありました。
駆けつけた警察と消防が、転落した佐伯市の潜水士・古戎さん(53)を引き上げました。
古戎さんは病院に運ばれましたが、およそ2時間半後に死亡しました。
死因は溺死でした。
警察によりますと、現場では当時、複数人で水中に土のうを積む作業をしていたということです。
また、消防によりますと、通報した工事の関係者は「古戎さんが土のうのひもに足を絡ませて転落した」と話していて、警察が事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a041861afdd55d11dcd859cada25cf9de94841a
(ブログ者コメント)
映像から推定すると、フレコンタイプの大型土嚢のヒモに足を絡ませて転落した模様。
2022年11月3日18時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
150人以上が犠牲になったソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)での雑踏事故では「下がれ」「出ましょう」などの声が現場で入り乱れ、通行統制を求める緊急通報が警察に寄せられていた。
約3カ月前、日本ではあわや大惨事となる前、現場にいた男性のとっさの行動で混乱が収まった。
「命を守っているんだ。止まれ」。
群衆は鬼気迫る声に導かれ、誰一人けがをすることなく家路についた。
【コロナ下で3年ぶりの花火大会】
8月11日、京都府亀岡市で「保津川市民花火大会」が開かれた。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる夏の風物詩で、実行委員会は12万人の見物客を見込んだ。
混雑対策として、初めてJR亀岡駅近くに有料観覧席が設けられた。
他の観覧ポイントは駅北部を流れる保津川の対岸にあり、駅まで徒歩15分ほどかかる。
見物客の多くは電車で訪れるため、帰宅する人の流れを分散させる狙いもあった。
JR西日本は7本の臨時列車を出し、警備員約150人、市職員ら約220人を配置。
警察、消防も加わって万が一に備えた。
午後7時半から始まり、約8000発が夜空を彩った花火大会は、午後8時10分に終わった。
だが、電車が駅に来ない。
線路に人が立ち入り、運転を見合わせたためだ。
駅に一番近い有料観覧席にいた人が、まだ電車に乗れていない中、対岸の観覧ポイントにいた人も駅に押し寄せた。
当初の想定が崩れた。
人があふれそうになっている駅ホームへの流入を避けようと、実行委は駅舎の階段で入場規制をかけた。
フェンスを設けて動線をつくったが、いらだった人によって外されてしまう。
「四方八方、思ってもいない経路から人が駅へ向かう状況になった」(実行委)。
そして、帰宅を急ぐ人が幅5メートルほどの階段入り口に押し寄せ、すし詰め状態になった。
午後8時40分ごろ、駅に到着した京都府福知山市の男性会社員(39)は、「滞留者が駅前ロータリーまであふれていました」と振り返る。
人と人の間にできたすき間に無理やり割り込む人、「もっと前に行け」と言わんばかりに後ろから押す人、倒れそうになる人……。
会社員も後ろから押されて転倒しそうになり、身の危険を感じた。
【マイクで呼び掛ける】
その時、階段の下に白い帽子の男性が現れ、マイクを手に、見物客に呼び掛けた。
「言う通りにしなさいよ。前から3人目までゆっくり動きなさい」
語気は荒い。
命令口調に「うるせー」「お前のせいだ」などと反発の声が聞こえた。
でも、繰り返し、呼び掛ける。
男性の制止を聞かず、階段を上がろうとする客もいた。
「止まれ。若い者は止まれ。子どもが優先だ。命を守っているんだ」
会社員は、「現場に『ただ事ではない』と緊張感が走ったように感じました」。
階段付近は、次第に秩序を取り戻した。
実行委などによると、男性は京都府や滋賀県を拠点とする警備会社の社長で、花火大会では警備計画全体のアドバイザー役だった。
現場の警備は別の会社が担当しており、混乱を察知して、急きょ、マイクを握ったという。
群衆事故のメカニズムを研究する関西大の川口寿裕教授は、「マイクを持って呼び掛けたことが大きかった」と指摘する。
階段付近から遠くにいた群衆にも、混乱する様子が伝わったことが大きいとし、「男性の登場が遅れていたら、もっと危険な状態になった可能性がある」と分析。
雑踏整理にあたる警察のDJポリスのように「群衆から信頼感が得られたのかもしれない」としている。
【男性に「今でも感謝している」】
韓国の事故現場で撮影されたとするSNS(ネット交流サービス)の映像では、「下がれ」「出ましょう」「押せ」などの音声が入っていた。
韓国警察庁は事故前に「進入路で交通規制などをしてもらわないといけない」との緊急通報を受けていたことを明らかにしている。
ハロウィーンの最中に起きた韓国での事故は主催者がいない。
川口教授は、この点が花火大会と異なるとしながらも、「混雑は予想できたはずで、韓国警察庁の警備計画が問われることになるでしょう」と話す。
韓国の雑踏事故や花火大会での混乱から、私たちが学ぶべき事は何か。
男性に取材を申し込むと、会社を通じて「業務として関わった事案ではないので、お話しできない」との返答があった。
花火大会での男性の厳しい口調にSNSで批判があったことが影響しているか聞くと、会社の担当者は「ご想像にお任せします」と話した。
花火大会実行委事務局次長の橋本さんは、「危ない場面で、このままでは混乱が解消されないと、使命感で動いてもらった」と語る。
現場にいた会社員は「的確な誘導で、誰一人けがなく帰れた」とし、今でも男性に感謝しているという。
https://mainichi.jp/articles/20221103/k00/00m/040/066000c
(ブログ者コメント)
ユーチューブに映像がアップされているはずだと思い調べてみると、すぐに見つかった。
マイクを使い、階段の上のほうの皆から見える位置で、かつ命令口調で言葉を発したことが功を奏したように感じた。
それにしても、最初はなぜここにマイクがある?と思ったものだが、警備計画アドバイザーの方ゆえ、駅員から借りることを思いついたのかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=84dDUwyfDtE
2022年11月2日23時6分に読売新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
群馬県は31日、前橋市関根町の関根発電所で大量の水が滝のように流れ込んで騒音が出ているとして、対応策を取ることを発表した。
同発電所は県が管理している。
県によると、2020年2月、定期点検時のミスで所内が浸水して水力発電の運転を停止し、この際に水門を閉じた結果、迂回水路から本水路に大量の水が流れ込んだ。
県は改修工事を行うため昨年8月に入札を行ったが、不調に終わった。
今年6月、近隣住民から騒音などの苦情が出ていた。
山本知事は31日、この問題で臨時の記者会見を開き、「県のトップとして問題を把握できなかったことを反省している」と陳謝。
定期検査で断水する来年2月から騒音防止策として水路の工事を行い、来年度に発電所の改修も始める考えを示した。
関根町自治会の成田会長(68)は、「知事に地域の課題が報告されていなかったのは残念だ。工事を含め早急な対応をお願いしたい」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221101-OYT1T50121/
10月31日18時16分にNHK群馬からは、迂回路途中にある5m段差部分が騒音源など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
前橋市にある県の関根発電所では、おととし2月に点検中の作業ミスで機械が故障して以降、水門を閉じたうえで稼働を止めています。
これに伴い、点検などで水門を閉じる際に川の水をう回させていた水路に大量の水が流れ込むようになり、途中の5メートルほどの落差がある場所などでは滝のようになっています。
このため、付近の住民からは「水音がうるさくて眠れない」などといった苦情が相次いで寄せられているということです。
こうした状況を受けて山本知事は31日の会見で、「住民の皆様におわびを申し上げたい」と陳謝しました。
そのうえで、騒音を緩和するための板を早急に設置するとともに、発電所を流れる川が農業用水としても使われているため、農閑期の来年2月に断水をして対策工事を行うことなどを明らかにしました。
山本知事は、「苦情の報告があがっておらず、問題を把握できていなかった。組織の連絡体制を見直して再発防止に取り組むとともに、早期に解決できるように対策を前倒ししてきたい」と話していました。
関根発電所の近くに住む80代の女性は、「うるさくて眠れないから夜遅くまで起きています。睡眠不足になってしまうので枕の向きを窓から遠ざけて寝るようになりました。諦めの状態です」と話していました。
また、60代の男性は「夏に窓を開けていると夜はけっこう音が響いて、コップの中の水が波立つくらいの振動もある。もう慣らされてしまった」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20221031/1060013233.html
2022年11月2日18時5分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし9月13日、東海村にある運転停止中の東海第二原発で、屋外に置かれている変圧器から出火しているのを協力会社の従業員が見つけました。
火はまもなく消し止められ、けが人はいませんでした。
日本原子力発電が調べたところ、変圧器のなかの電極の部分にちりやほこりがたまったり塩分がついたりして、電流が流れて火が出る「トラッキング現象」が起きたことが火事の原因だとみられるということです。
日本原子力発電は調査結果を受けて、出火した変圧器を新しいものに交換するほか、屋外にある機器は内部も点検するなどの再発防止策をとるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221102/1000086389.html
(ブログ者コメント)
変圧器のトラッキング現象は珍しい?
調べてみたところ、しっかり管理しなければ起きる可能性ありとのことだった。
各種情報の中で分かりやすかったものを紹介する。
(㈱エレックス極東 ありがとう通信 2015 vol33)
皆様の事業所・各変電所において、重要な役割を果たしている変圧器ですが、その更新時 期をご存知でしょうか?
各メーカー・企業によって推奨更新時期にバラつきがあり、明確な 更新時期が分からないのが実情です。
しかも、変圧器の更新時期は運用期間、運用条件に 大きく左右されるため、定期的な診断が必要不可欠です。
皆様の事業所に於かれましても、 変圧器の定期診断を行う事で、より確実な予防保全・機器更新を行う事を推奨致します。
予防保全を行う為の3つの分析
①変圧器油中ガス分析 内部の異常診断
・・・
②フルフラール分析 余寿命診断
・・・
③絶縁油特性試験 絶縁油の劣化診断
・・・
https://www.kyokuto.co.jp/thank-communication/backnumber/ari-033.pdf
2022年11月2日12時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
乗務前に呼気から基準値以上のアルコールが検知されたとして、大阪府高槻市は、市営バスに勤務する男性運転手(49)を戒告の懲戒処分とした。
10月31日付。
運転手は「蒸しパンを食べて出勤した」と説明しているが、パンに含まれるアルコール成分が反応した可能性が高いという。
市交通部によると、運転手は10月23日午前9時過ぎ、営業所に車で出勤。
乗務前のアルコール検査で、呼気から、市の内規で定める基準値(1リットルあたり0・07ミリグラム)を超える0・11ミリグラムのアルコールが検知された。
さらに15分かけて2回検査し、それぞれ0・11ミリグラム、0・081ミリグラムが検知された。
道路交通法が定める酒気帯び運転の基準値(1リットルあたり0・15ミリグラム)は超えていなかったが、運転手の乗務は認められず、別の運転手が代行した。
バスの運行に支障はなかった。
運転手は出勤する10~15分前、車で営業所近くのコンビニに寄って蒸しパンを購入して車内で食べた、と説明しているという。
市交通部によると、この蒸しパンに含まれる「酒精」という食用に使われるアルコールが、検知器に反応した可能性が高いという。
市交通部ではパンのほか、栄養ドリンク、うがい薬、キムチなどの発酵食品も、検知器で反応する可能性があるとして、乗務直前に食べないよう、営業所内で貼り紙をするなどして注意喚起していたという。
運転手は勤務歴約20年のベテランで、このことも知っていた。
「この日は起床が遅れて急いでいて、朝食がまだだったと思い、直前にパンを食べてしまった。業務に支障をきたして申し訳ない」と話したという。
担当者は、「乗務直前にパンを食べたらいけないというのは、バス業界では常識。お客様に安心して乗っていただくことが大事で、アルコールが検知されたことは重たい。改めて周知徹底して、再発防止に努めたい」と話している。
https://www.asahi.com/articles/ASQC23SPMQC2OXIE00C.html
11月2日1時55分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、蒸しパン専門店では基本的にアルコールは使わない、酒精が使われた蒸しパンを食べた直後に検査すると口の中に残っていたものが反応する可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
なぜ、蒸しパンを食べてアルコールが検出されたのか。
東京・目黒区にある蒸しパン専門店「目黒八雲むしぱん」で話を聞きました。
蒸しパン専門店オーナー:
「(材料は)基本的に小麦粉、米粉(こめこ)、ベーキングパウダーと砂糖と水だけで作ります」
家庭で作るときも含め、一般的には、“蒸しパンにアルコールは使わない”といいます。
その上で、蒸しパン専門店のオーナーは、「例えば、中に入っているラム酒漬けのレーズンとか、アルコールの入った甘酒、果物をお酒に漬けたものが材料になっているものであれば、アルコールは出るかもしれない」と話しました。
この店では、アルコールが含まれる食材を使っている場合は、きちんと掲示しているといいます。
では、市販の蒸しパンを食べてアルコールは検知されるのでしょうか。
記者が蒸しパンを食べた後にアルコール検査をしてみると、高槻市の基準(0.07ミリグラム)には達しませんでしたが、0.05ミリグラムという数値が出ました。
実は、パンの中には「酒精」というアルコール成分が含まれていることがあります。
高槻市は、パンの他にも漬物や栄養ドリンクなどを摂取した場合にアルコールが検知されることがあるとして、今回の件については、「運転のプロとして、自己管理を怠っていたのは遺憾だ」とコメントしています。
また、日本交通事故調査機構の佐々木代表取締役によると、食べた直後に検査すると、口の中に残ったものに反応し基準値を超える可能性があるとして、検査前に歯磨きやうがいをすることが重要だとしています。
(11月1日放送『news zero』より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9210043fb1a0aa011f78af4f1448bd5a70600b9
2022年11月2日18時9分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時前、滝川市江部乙町で、用水路の穴の中に水道管として使われる塩化ビニルのパイプを埋め込む作業をしていた市内に住む土木作業員の友峯さん(男性、66歳)が、穴の側面の崩れた土砂に巻き込まれました。
友峯さんは救助され病院に搬送されましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。
警察によりますと、現場では午前中から工事が行われ、当時、友峯さんは幅1メートル、深さ2.5メートルほどの穴の中で石を砕いて土などをならす作業をしていたということです。
男性は別の作業員とともに作業をしていたとみられていて、警察や消防が詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20221102/7000052095.html
2022年11月1日20時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人やクルマが安全で円滑な走行ができるように、一般道路や高速道路上には塗料で示された白線や黄線などがあり、これは「路面標示」といいます。
【画像】道路に「あっ!」「★合図」の文字が出現!? 一体どんな意味?画像を見る(15枚)
路面標示の塗料には、大きく分けてふたつの種類があり、「液状塗料」はおもに高速道路や一般道路の区画線、「粉体塗料」はおもに一般道路の道路標示や区画線、横断歩道に使用されています。
道路には欠かせない路面標示ですが、その一方で、雨の日には滑りやすいという特徴があり、バイクがスリップして転倒するといった事故が起こることもめずらしくありません。
なぜ、道路上の白線は滑りやすいのでしょうか。
その理由について、路面標示協会の担当者は、以下のように話します。
「路面標示では、JIS(日本工業規格)で定められた塗料である『JIS K 5665』を使用していますが、この塗料は、一般的なアスファルト舗装の性質と比較しても滑りやすさを感じやすいのではないかと思います」
滑りやすさを示す指標を「滑り抵抗値」といい、「BPN」という単位で表しますが、一般的なアスファルト舗装の湿潤時における滑り抵抗数値は、40BPNから70BPNとされているのに対し、路面標示の滑り抵抗値は40BPNから50BPNとなっていることから、やはり道路の白線は滑りやすいといえそうです。
では、滑りにくい塗料を使用するということはできないのでしょうか。
結論からいえば、より滑りにくい塗料の開発は進められているものの、路面標示のもつ重大な役割から、滑りにくさだけを優先することができないという事情もあるようです。
例えば、路面標示のなかでも最もよく見かけるものひとつである横断歩道の白線には、歩行者を安全に横断させるという役割があり、ドライバーは道路上にある白線を目印にすることで、停止する場所を理解します。
万が一、白線が消えていたり、見えづらくなっていたりした場合、ドライバーが白線に気づかずに停止場所を過ぎてしまい、クルマ同士の接触事故や、歩行者とぶつかるという大きな事故を引き起こしかねません。
そのため、白線はどのような天候状況でもドライバーがはっきりと見えるように設置することが求められますが、その点、路面標示用塗料は一般的なペンキよりも視認性と耐久性に優れており、見えやすく、消えにくいという特徴があります。
道路では日々、多くの荷物を載せたトラックなどを含む、何台ものクルマが走行しており、さらには、事故などによってエンジンオイルといった化学製品が撒かれるようなこともありますが、路面標示用塗料は、そのような状況にさらされても簡単には消えません。
また、夜間でも視認性を維持するために、路面標示用塗料3種には「ガラスビーズ」というガラスの粉末が含まれていて、それらが反射することにより、夜間や雨天時などの視界が悪いときでも高い視認性を保っています。
つまり、視認性と耐久性の兼ね合いのために、滑りにくさだけを重視することができないという事情があるようです。
とはいえ、より滑りにくくするということは、塗料メーカーの大きな課題となっていることも事実。
各メーカーによって、すべり抵抗性向上品の開発が進められており、一部の路面標示にはそうした塗料が使用されています。
ただ、そうした塗料が使用されている路面標示は、まだそれほど多くはありません。
路面標示によって重大な事故を起こしてしまうことのないように、ドライバーひとりひとりが「路面標示は滑りやすいものである」という認識をもったうえで、日々走行することが重要です。
※ ※ ※
一般的なペンキと比べて耐久性が高い路面標示用塗料ですが、雨水などにさらされることによる老朽化は避けられません。
老朽化が進むとペンキ部分の平滑化が進み、さらに滑りやすくなってしまうことがあるため、そうした路面標示の上を通る際には、さらに一層の注意が必要です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff5472216d911897d918c23d943936f17914eeef
(ブログ者コメント)
路面の立体表示については本ブログでも2018年12月、大阪府警が取り組んでいるという情報を紹介している。
2022年11月1日18時48分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
韓国ソウルの雑踏事故を巡っては警備の不備が次々と明らかになり、「人災」との声も上がっている。
韓国の行政安全相が「警察と消防の配置で解決できる問題ではなかった」と発言したが、日本の警察関係者は「雑踏事故は死亡事故につながる。警察の役割は大きい」と指摘。
日本でも過去に多くの人が犠牲となる雑踏事故が起きており、苦い経験を繰り返すまいと、雑踏警備は入念な計画に基づいて行われている。
【警備の不備次々と】
事故が起きた10月29日、現場となったソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)周辺のダンスクラブや飲食店には若者ら10万人以上が密集していたが、動員された警察官は137人で、多くは麻薬取り締まりなどを目的にしていた。
韓国メディアによると、管轄の警察署や観光関係者らから事故発生への懸念が示されたものの、雑踏事故対策はほとんどとられていなかったという。
さらに、韓国の警察行政を統括する李祥敏(イ・サンミン)行政安全相は、事故後に警備の不備を問われ、「警察官を通常より多く配置したとしても解決できる問題ではなかった」と発言。
世論の強い批判が巻き起こっている。
警察が対策していても事故は防げなかったのか。
警備に詳しい日本の警察OBは、「死亡事故につながる雑踏警備について、警察は非常に重視している。過去の積み上げが機能しないと事故が起こる」と指摘する。
【日本でも過去に雑踏事故】
雑踏事故による悲劇は日本でも度々起きた。
昭和31年1月、新潟県内の神社の餅まき神事に3万人が訪れ124人が圧死。
近年では平成13年7月、兵庫県明石市で花火大会の見物客が歩道橋上で転倒し11人が死亡、247人が負傷する事故が起きた。
警察庁は、この事故を受けて、雑踏警備を行う場合は警察本部に「雑踏警備実施指導官」、警察署に「雑踏警備実施主任者」と呼ばれる責任者を立て、警備態勢を確立するよう、全国の警察に指示した。
警察OBによると、雑踏警備は、
▽川のようにスムーズな人の流れを作る
▽一点に集中するなどボトルネックを作らない
▽装備資機材の有効活用▽適切な広報
を重視しているという。
当日の警備計画を作る上で重要なのが、事前の情報収集だ。
いつ、どこで、どのようなイベントが開催されるかを事前に入手し、どれくらい人出があるかを過去のデータなどを基に分析するという。
そして、実際に現場で地形や地理、交通機関、道路の幅員、収容人数などを調査し、警備態勢を決めるという。
【事前の準備が重要】
日頃から警察とイベント責任者、主催者などとの連携は必須だ。
今回事故のあった梨泰院のハロウィンでは、各店舗が個別にイベントを開催し、全体の主催者はいなかったとされる。
ただ、警察OBは、「全体の主催者がいなくても、各店舗や商店街などから情報収集し、連携しておくべきだった」とする。
平成22年3月には、東京・原宿の竹下通りに「芸能人がいる」という情報に人が殺到して折り重なるように倒れ、少女4人が病院に搬送される事故が発生した。
芸能人の情報が引き金とはなったものの、事故は突発的に起きたものではなく、当日は近くでアイドルグループのイベントがあり、周辺はかなり混み合っていたという。
警察OBは「花火大会やライブなど大規模イベントだけではなく、開店イベントや安売りなど人が集まる情報を細かに収集する必要がある」とし、「急に人が集まって事故が起こることはない。必ず兆しがある。それをいかにつかむかだ」と強調した。
https://www.sankei.com/article/20221101-VXJSRNGS7JM2VJP4A3LFPVSZKA/
ソウルの事故では男性に比べ小柄な女性の死者割合が多かったが、明石市の歩道橋事故でも死者11人のうち9人がこども、2人が高齢者だった。
(昨年2021年8月15日11時2分YAHOOニュース;デイリー新潮))
2001年7月21日夜。兵庫県明石市の歩道橋で群衆雪崩事故が起き、花火見物客11人が死亡した。
重軽傷者247人。
死者全員がいわゆる「圧死」で、子どもが9人、高齢者が2人だった。
惨劇から21年。
遺族と弁護士の有志が事故や裁判を振り返る『明石歩道橋事故 再発防止を願って ~隠された真相諦めなかった遺族たちと弁護団の闘いの記録』(神戸新聞総合出版センター)が、事故発生の日に合わせ先月21日に発売された。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e0f99d7e8a22c40bd14622c82dfa81efd78b50e
2022年11月2日10時32分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後11時50分すぎ、茨城県日立市にあるJR常磐線の日立駅で、出発した下りの普通電車が夜間作業のために線路上に置かれていた赤色の表示灯に衝突しました。
表示灯はポイントの状態を確認する作業のためのもので、本来は最終電車の運行が終わっていた上り線に設置される予定でしたが、作業員が誤って下り線に置いたということです。
誤って置かれた表示灯は電車の進行方向とは反対向きに点灯していたため、運転士が気づいたのは衝突の直前で、急ブレーキをかけても間に合わなかったということです。
電車の乗客およそ10人と乗務員、それに近くにいた作業員にけがはありませんでしたが、この事故で電車はおよそ30分遅れました。
JR東日本水戸支社は「ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。社員に対し注意喚起を徹底してまいります」としています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221102/1000086370.html
(2022年11月24日 修正1 ;追記)
2022年11月3日付の茨城新聞紙面には、赤色表示灯の大きさなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。
赤色表示灯は幅約80センチ、高さ約110センチ、重さ約1.2キロ。
いわき駅方面に向かって置かれていたため、運転士の発見が遅れ、非常ブレーキをかけたものの、衝突してしまったという。
2022年11月1日20時11分にYAHOOニュース(山陽放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午後1時40分ごろ、倉敷市水島川崎通のJFEスチールの敷地内にある工場で、工業用のベルトコンベアのベルトをロール状に巻き取る業務を請け負っていた、関連会社の社員・平高さん(男性、56歳)が、作業中に約1.9トンあるベルトの下敷きになりました。
近くで作業していた同僚が救助活動を行うとともに119番通報をし、平高さんは倉敷市内の病院に運ばれましたが、約1時間半後に死亡が確認されました。
警察によりますと、ベルトをロール状に巻き取ったあと、平高さんは午後1時10分ごろから同僚3人とベルトを支えていた両側の鉄枠を取り外す作業をしていて、片方の枠を取り外した際にベルトのバランスが崩れ、下敷きになったということです。
警察は、工場の管理体制に問題がなかったかも含め、事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/431b8e6d0ce923f9704ef06257d40972cce5181b
11月1日21時44分にYAHOOニュース(山陽新聞)からは、直径190cmのゴム製ベルトが倒れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後1時40分ごろ、倉敷市水島川崎通のJFEスチール敷地内で、巻き取った状態のベルトコンベヤーのゴム製ベルト(直径190センチ、幅50センチ、重さ1・9トン)が倒れ、同市船穂町船穂、関連会社社員平高さん(男性、56歳)が下敷きになり死亡した。
水島署によると、同じ会社の社員2人とともに、ベルトを支える鉄枠を取り外す作業をしていた。
2人にけがはなかった。
原因を調べている。
https://www.sanyonews.jp/article/1325686
2022年10月31日19時11分にYAHOOニュース(熊本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その事故原因は、見通しのいい交差点なのに「死角」が生じる「コリジョンコース現象」だったのかもしれません。
10月28日午前8時ごろ、熊本県嘉島町の交差点で軽乗用車とオートバイが衝突し、オートバイに乗っていた40代の男性が死亡しました。
現場の交差点には、信号機や一時停止の標識はありませんでした。
記者:
「事故があった現場は交通量が少なく、電柱以外に視界を遮るものはありません」
なぜ、この場所で事故が起きたのか。
RKKのニュースサイトに、視聴者からこんな意見が寄せられました。
視聴者からのコメント:
「コリジョンコース現象の可能性があるのではないか?」
「コリジョンコース現象」とは?
直角に交わる交差点に向かって同じ速さの車2台が走る時、相手の車が視界の同じ場所に見えることから、実際には近づいている車を動いていないものと認識してしまう現象のことです。
事故が起きた現場で実際に検証してみると…
記者:
「ずっと視界の左下に車がいるので、距離感がわからなくなる感覚があります」
「窓枠にかぶっているので車が見えません。このまま近づいてきたら全く気付かずに衝突してしまうかもしれません」
もう一方の車に設置したカメラからも、同じような見え方をすることが確認できました。
警察でも、今回の事故について「コリジョンコース現象が原因」の可能性があるとみて、詳しく調べています。
県内では今年、先月末までに交差点付近で1187件の事故が起きていて、16人が亡くなっています。
去年の同じ時期では1162件・8人死亡と、今年はいずれの件数も増えていて、特に死者数は倍増しています。
県警によりますと、このなかには今回の事故現場と同じような見通しの良い場所も複数含まれているということです。
【「コリジョンコース現象」による事故を防ぐためにできることは? 】
警察は、視界が開けていて景色が変わらないような場所を運転する時には
□頭を動かして違う角度から左右を確認
□ 交差点付近ではスピードを落とすよう心がける
と呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6acce4ac4ee0dac655d75bb8a42a1f7a24b8d934
(ブログ者コメント)
コリジョン現象については、本ブログでも2018年12月、栃木県警が事故防止策として白いポールを等間隔で設置したという情報を紹介している。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9147/
2022年10月31日12時50分にYAHOOニュース(ねとらぼ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ハロウィン前の10月29日、韓国・ソウルの繁華街「梨泰院(イテウォン)」で発生した雑踏事故を受けて、兵庫県警察が公開しているPDF資料「雑踏警備の手引き」が注目を集めています。
兵庫県警察は2001年7月21日、花火大会の見物客による雑踏事故が発生し、11人が死亡、183人が負傷するなど大きな被害をもたらした「明石花火大会歩道橋事故」を経験しています。
「雑踏警備の手引き」は、兵庫県警察が同事故の反省を踏まえ、2002年12月に公開したものです。
梨泰院で起きた雑踏事故を受けて、2001年の事故を思い出す人も多く、再び「雑踏警備の手引き」が注目を集めることになりました。
なお、梨泰院での雑踏事故を受けて、明石花火大会歩道橋事故の遺族は現在の心境について、「私たちが遭ったのと同じような状況で、心が痛む」と語った、と毎日新聞などが報じています。
「雑踏警備の手引き」は、群衆がもたらす脅威や心理、実例などを収録したもの。
実際に雑踏事故に遭った人々の声のほか、警察や主催者らはどのように対応すべきかも解説。
例えば、警察は常に雑踏状況を視野に入れて、特異動向や予兆現象を認知したら速やかに警備本部などに即報することや、警察本部は速やかに予備隊を投入して早めに分断・誘導することが重要であるとしています。
SNS上では、
「韓国・ソウルの繁華街、梨泰院の事件を機に改めて読んでおこうと思った」
「明石事故からの当事者意識によるものか、無機質でなく心に迫る文章で読み応えがある」
「ライブの規制退場は守ろうと改めて思いました」
などの声が寄せられています。
※画像は「雑踏警備の手引き」より
https://news.yahoo.co.jp/articles/a327a076d04e4d21253e50189245d509ec0de5b7
2022年10月31日20時24分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後1時55分ごろ、愛知県東海市新宝町の化学メーカー「東レ・デュポン」東海事業場から「3人が倒れた」と119番があった。
東海市消防本部などによると、屋上にあるダクト内を清掃していた請負会社の43~62歳の男性作業員4人が体調不良を訴えて病院に搬送され、うち1人は一時、意識不明となった。
いずれも一酸化炭素中毒の疑いがあるといい、県警が詳しい状況を調べている。
同社によると、東海事業場は電子機器などに使われる耐熱性の高いフィルムや合成繊維を生産している。
この日は定期メンテナンスのため、事故のあった建物は操業していなかった。
https://mainichi.jp/articles/20221031/k00/00m/040/214000c
10月31日16時36分に朝日新聞からは、意識不明だった人は会話できるまで回復した、ダクトに振動があったため解体清掃していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後1時55分ごろ、愛知県東海市の化学製品製造会社「東レ・デュポン」の東海事業場で「人が3人倒れている」と119番通報があった。
消防などによると、男性4人が一酸化炭素中毒の疑いで救急搬送された。
男性1人が意識不明だったが、同社によると、その後、会話ができるまでに回復したという。
東レ・デュポン東海事業場によると、事業場内でダクトに振動の異常があり、協力会社がダクトのファンを解体、清掃していたという。
東海事業場では高性能な樹脂プラスチックフィルムなどを製造しているが、当時、設備は定期メンテナンスのために止めていた。
「一酸化炭素が発生する状況にはなかった。原因を解明し、再発防止に努めたい」と説明している。
https://www.asahi.com/articles/ASQB05GV5QB0OIPE00R.html
10月31日16時28分にYAHOOニュース(中京テレビ)からは、ブロアーベアリングという部品の交換作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後、愛知県東海市の事業場で作業事故があり、1人が意識不明の重体です。
警察と消防によりますと、31日午後2時ごろ、東海市新宝町の東レ・デュポン東海事業場でブロアーベアリングという部品の交換作業をしていた4人が体調不良を訴えました。
消防などが駆けつけ4人は病院に搬送されましたが1人が意識不明の重体です。
のこり3人は命に別条はありませんが、症状などから4人は、一酸化炭素中毒の疑いがあるということです。
警察と消防が詳しい状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7d88eb8d87d2e998b8647125981bff6c3be2cba
2022年10月31日19時5分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前9時半ごろ、中区三の丸で建設工事が行われている「名城変電所」の2階で、清掃を行っていた60代の男性作業員が、床に空いていた穴から、およそ8.6メートル下の1階に転落しました。
転落したのは、工事を受注している市内の建設会社の関係先で働いている男性作業員で、病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
男性が転落したのは、配線や配管を通すための縦1.6メートル、横0.7メートルの穴で、事故当時、ふさがれていなかったとみられ、市などでは、安全管理に問題がなかったか調べることにしています。
名城変電所は、市営地下鉄に電力を供給するための施設として、去年2月から建設工事が行われていて、工事を請け負っている建設会社は「詳細について確認を進めているところだ」としています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20221031/3000025690.html
10月31日11時45分にTBS(CBCテレビ)からは、地上6mから地下3mまで転落したという下記趣旨の記事が、複数枚の写真付きでネット配信されていた。
31日午前9時45分ごろ、名古屋市中区三の丸にある変電所の工事現場で、「作業員が転落した」と現場で作業していた別の男性が消防に通報しました。
消防などによりますと60代の作業員の男性が、地上およそ6メートルの高さから地下3メートルほどの場所に転落し、心肺停止の状態で病院に運ばれました。
事故が起きた現場は、名古屋市交通局の変電所の建設工事が行われていて、転落した男性は清掃作業をしていたということです。
警察が事故の原因を詳しく調べています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/191467?display=1&mwplay=1
2022年10月29日7時3分に読売新聞から、立体路面表示施行中の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スマートフォンの機能を使う交通安全対策「ゆりかごプロジェクト」に取り組む愛知県大府市は、これまでに集めた約3か月のデータで明らかになった市内3か所の危険交差点に、新たな路面表示を施した。
プロジェクトは、デンソー(本社・刈谷市)が開発した無料アプリをスマホに取り込み、急ブレーキや急ハンドルなどのデータを集める。
目標を超える市民1200人の参加があり、5月下旬から8月末まで98日間のデータを分析した。
大府市神田町の生活道路は、幹線道路より近道ができる「抜け道」になっているといい、交差点で急ブレーキ29件、急アクセル115件が確認された。
このため、通行車両に減速を促そうと、立体に見える路面表示「カラーイメージハンプ」を27日に新設した。
ほかの2か所でも、ハンプの新設や「止まれ」の表示が目立つようにした。
市は、今回の路面表示による効果を検証するほか、さらに市内各所で危険箇所の分析を進める。
参加者は急加減速など自分の運転の癖が点数化されてわかる一方、データは匿名化して市に送られる。
同様のプロジェクトは刈谷市でも昨年から始めており、市民ら約2750人が参加。
交差点の表示改良による速度低下などの効果が確認されているという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221028-OYT1T50109/
(ブログ者コメント)
立体路面表示については本ブログでも2018年12月、大阪府警の取り組みを紹介している。
2022年10月30日21時7分にYAHOOニュース(朝日新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
韓国・ソウル市内の繁華街「梨泰院(イテウォン)」で29日午後10時15分ごろ、路地に密集した大勢の人が折り重なるように倒れる事故が起き、韓国当局側によると、30日夜までに154人が死亡し、132人が負傷した。
在韓日本大使館は日本人の女性2人が亡くなったことを確認した。
付近にはハロウィーンのイベントで訪れた若者が集まっており、韓国政府によると、死者の多くが20~30代という。
在韓日本大使館や韓国警察によると、亡くなった2人の日本人女性は10代と20代。
日本に住む家族が近くソウルを訪れ、身元を確認するという。
家族によると、20代の女性は北海道出身の冨川さん(26)。
梨泰院は多くの外国人も訪れる地区で、韓国当局は死者のうち26人が外国人だとしている。
韓国政府によると、現場は地下鉄駅のそばの幅約3メートル、長さ約40メートルの坂道。
目撃者の証言などによると、多くの人が身動きがとれない状況の中で次々に倒れ、下敷きになった人を助けようとする人たちが、また折り重なるように倒れるなどしていたという。
居酒屋に有名人がいて人が殺到したとの情報もある。
人が過密な状態の中で起きる「群衆雪崩」と呼ばれる現象が起きた可能性がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b0dea0030fcfe10b45414e03760d7399a1b2ab5
10月31日1時29分にNHK NEWS WEBからは、ほとんどの人は心臓マッサージしても蘇生できない状態だった、現場では大音量で音楽が流れていたため「押さないで」などの声が聞こえにくかった、坂道を上がる人と坂道を下る人の動線が重なっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
韓国の通信社、連合ニュースは、事故当時、現場で救命活動に当たった医師の話として、死亡した人の多くは窒息が死因だったとしたうえで、「ほとんどは心臓マッサージをしても蘇生できない状態だった」と振り返ったと報じています。
・・・
消防や韓国メディアによりますと、事故現場は地下鉄のイテウォン駅を出てすぐの、飲食店とホテルに挟まれた狭い通りです。
幅4メートルほどの細い坂道で、長さは45メートル程度です。
事故が起きた29日午後10時15分ごろ、現場やその周辺には数万人が集まっていたとみられ、突然、坂の上の方から次々と折り重なるように人々が倒れていったということです。
・・・
現場にいた人は韓国メディアに対し、「みんなで『押さないで』と大きな掛け声をあげたが突然、悲鳴に変わった」と、混乱した様子を語ったほか、「5、6人が折り重なっていた」という証言も出ています。
ただ、大音量で音楽が流れていたため、こうした掛け声が聞こえにくかったとも伝えられています。
また、人が密集した原因については、地下鉄の駅を出て繁華街に向かうため坂を上がる人と、繁華街から駅の方向へと下りる人の動線が重なったためだという見方が出ています。
事故発生時には、壁をよじ登ったり、飲食店に駆け込んだりして難を逃れた人もいたということです。
・・・
都市防災が専門で群集事故について詳しい東京大学大学院の廣井悠教授は、
「現場の詳しい状況はまだ明らかになっていないが、今回の事故は群集事故としては極めて大規模なもので、近年では2015年のサウジアラビア・メッカや、2010年のカンボジア・プノンペンの事故に次ぐ規模ではないか。
群集事故にはさまざまなパターンがあるが、今回は狭い空間と坂道で起きたということで、1人の転倒などをきっかけに同じ方向に人が倒れていく現象が発生した可能性がある。
1平方メートル当たり3人から5人程度以上の密度の高い空間で発生する現象で、誰かが段差につまずくなど、何らかのきっかけを引き金に同一方向に転倒が波及していく。
人が人の上に折り重なって呼吸困難になったり胸が押しつぶされたりするため、特に体の小さな子どもや高齢者にとっては危険な現象だ」
と指摘します。
・・・
廣井教授は、
「狭い路地などボトルネックと呼ばれる構造や坂道などの状況に加え、誘導員が対応できる人数を超えたり、誰かが走り出したりするという状況になると、群集事故が起こりやすいと言われている。
単に過密な状態だけで起きることは少なく、予想以上の人出だったり、人々が興奮状態になると、発生のリスクが高まる。
人が過密になる場所には行かないことが有効だが、行かざるを得なかったり、人が集まっているところを目的にしたりしている場合には、あらかじめ決められたルールを守り、落ち着いて行動することが非常に重要だ」
と話しています。
・・・
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221030/k10013874791000.html
10月30日18時21分にYAHOOニュース(東洋経済:ソウル新聞)からは、女性の死亡者が男性の2倍近く多かったのは女性のほうが背が低く体重も軽かったためと推定、下敷きになっている人を助けるため上にいる人を移動させようとしても難しい状況だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
ソウル・龍山消防署のチェ・ソンボム署長は、「被害者の多くが10~20代であり、性別では男性54人、女性97人」と発表した。
女性の死亡者が男性の2倍近く多い。
また、外国人の死亡者も19人となった。
・・・
ユウォン大学警察消防行政学科のヨム・ゴンウン教授は、「事故初期の映像を見ると、人力ではとうてい解決できないものだった」と、圧死事故後の救助がとても難しい状況だったことを指摘する。
通りに傾斜があることが事故の原因となった可能性がある。
1人体重50キログラムとすれば、100人が集まれば5トンとなる。
このうち誰かがよろけて倒れれば、ドミノ現象が続いて誰もが倒れてしまう。
とくに女性の犠牲者が多かったのは、相対的に男性よりも背が低く、体重が軽かったためだと思われる。
ヨム教授はまた、
「圧死事故が発生した状況で、救助のためにすでに倒れている死傷者を抱き抱え移動させることさえ難しい状況だった。
一番下にいる人をすぐに助けなければいけないが、その上に倒れている人たちが重なっている。
であれば、上にいる人から移動させればよいのではないか、というと、それさえも事故現場ではとても難しい状況だった」
と説明する。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/f51ed2c7800ed5bf66b62f4fc192b1a0cfe793b7
10月30日14時13分にYAHOOニュース(ライターの寄稿文)からは、この路地は普段から混雑していて休日には圧迫感を感じるほどだった、当初はまだまだ、その場を面白がっているような雰囲気だったなど、という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故現場は、ふだんから「人通りの多い狭い路地」から「大通りに抜け出す」空間だった。
・・・
筆者自身も、ここを今年9月に歩いてみた。
通常の土日だったが、密集した場所に人が混雑して、圧迫感を感じるほどだった。
「抜け出したい」と強く感じ、事故現場の一本先にある小道から大通りに出た。
・・・
当日の状況はどうだったのか。
・・・
当初はまだまだ場を面白がっているような雰囲気だった。
しかしある瞬間から、だんだん深刻な声に。
混雑から危険を察した人たちがそこを抜け出そうと動き始め、人が押し合う状態になっていったように感じた。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/byline/yoshizakieijinho/20221030-00321730
10月30日19時28分に産経新聞からは、5~6層に積み重なっていた、28日にも転倒した人がいたが通行規制強化などは議論されなかった、警備は麻薬・性犯罪・コロナ対策中心だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
惨事が発生したのは、繁華街と地下鉄駅入り口を結ぶ、ホテル脇の路地。
幅3・2メートルと狭く、傾斜10%の下り坂が40メートル続く。
聯合ニュースなどによると、前方で人が倒れた後も人波は前に進み続け、「5~6層に積み重なっていった」(目撃者)。
救急隊員が到着し、心肺停止状態の女性らの救助活動にあたる間、事態を把握していない坂の上側では、先に進もうとする動きが続いた。
「ドミノのように倒された。下で(人々が)倒れたことを知らないのか、(後ろから)ずっと押していた」。
・・・
イベント初日の28日にも、人波に押されて参加者が転倒する事故の目撃情報がネット上に掲載されたが、行政当局による通行規制の強化などは議論されなかったという。
約200人態勢で現場周辺に配置された警察官は、主に麻薬の使用や性犯罪の監視・捜査を担当。
地元自治体が事前に公表した安全対策でも、コロナ関連が中心で、交通規制に関する記載はなかった。
事故想定が軽視された背景について、韓国の専門家は「行政の災害対策が高齢者中心に策定されており、若者文化に対する関心が不十分だった」などと指摘している。
10月30日21時8分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、犠牲者の多くは立ったまま死亡していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
犠牲者の多くは立ったまま死亡していたと伝えられた。
一部の報道機関では消防当局の話として、「犠牲者たちは下敷きになって圧死したのではなく、立っている状態で押しつぶされて圧死した」と報道した。
インターネット上にも「立ったまま失神した人がいた」という現場での目撃談が投稿されている。
事実、あるインターネット放送運営者が事故発生時、現場からリアルタイムでアップロードした動画には、ある女性が立ったまま四方八方から押され、その圧力のために苦しくなり悲鳴を上げ、まもなく力が入らなくなったかのようにぐったりする様子がとらえられていた。
こうしたことについて、ネット上には衝撃的に受け止める人や、信じられないという人の反応もある。
一般的に、圧死と言えば「転倒して下敷きになる状況」が思い浮かぶためだ。
ところが、専門家らは「立ったまま圧死することはいくらでもあり得ることだ」と話す。
ソ・ジュンソク元国立科学捜査研究院院長は30日、本紙の電話取材に「死亡者のうち、かなりの数が『圧着性窒息死』と推定される。これは、立っている状態でも転倒した状態でも、姿勢とは無関係に起こる可能性がある」と語った。
人間は肋骨(ろっこつ)と肋骨の間の筋肉と横隔膜を動かして呼吸をするが、今回の事故の犠牲者たちは、立ったまま四方八方から加えられた強い圧力のため、胸郭運動に必要な空間を確保できずに死亡したものだろう、と推定しているのだ。
ソ・ジュンソク元院長は、
「もちろん、解剖をしてみるまで断言はできない。地面に下敷きになった状態で衝撃が加わり、心臓などの臓器が破裂した可能性もあるし、首の骨が折れた可能性もある」
「しかし、当時の状況から推定すると、最も可能性が高い死因は圧着性窒息死だ」
と語った。
・・・
該当の職業に就いているという認証を経た上で参加できる匿名のインターネット・コミュニティー・サイト「ブラインド」にも、「医師」で登録されている人物が同様の投稿をしている。
この人物は、
「圧死の主な原因は臓器破裂でも腹腔内出血でもなく、単純呼吸不全だ」
「呼吸空間がない状態で呼吸筋が耐えられないほどの圧力で押されれば、息ができずに窒息する」
と説明した。
このような状況を避けるにはどうすればいいのか。
コン・ハソン教授は、
「道の端の方が荷重が最も少ないので、群集に巻き込まれたら端の方に素早く移動しなければならない」
「端の方に着いたら、その場で看板や塀・壁をつかんで踏ん張るべきだ」
と言った。
そして、「転倒したら最悪の事態になる」「もし転倒したら、すぐに体を丸めて、頭や胸、体を守り、呼吸する空間を確保しなければならない」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc37f830298f6767269d9b0b14633a05da70aba7
10月31日9時49分にYAHOOニュース(ハンギョレ新聞)からは、四方から胸を押さえつけられると胸を膨らませることができなくなり空気を取り込めなくなる、呼吸器が原因の心停止時は生存率はわずか5%など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
30日の医療専門家の話を総合すると、狭い空間に非常に多くの人が詰め込まれると、呼吸困難による心停止で致命傷を負う可能性がある。
人が息をする原理を見ると、胸に力を入れて胸郭が外に膨らめば、横隔膜が胸を大気圧より低い陰圧状態にし、それによって空気(酸素)が自然に肺に入ってくる。
今回の惨事のように四方から胸が押さえつけられる状況になれば、胸郭を膨らませることができなくなるため、外部の空気が取り込めなくなる。
この時、体内にたまった二酸化炭素の排出よりも酸素が供給されないことの方が大きな問題となる。
ソウル峨山病院のキム・ウォニョン救急室長(救急医学科教授)は、「肺が体内に酸素を供給しなくなると、細胞が持っている酸素で耐えることになるが、短くは4分、いくら長くても10分以上経つと細胞は死ぬことになる」とし、「そうなれば(体の部位の中で血を最も多く消耗する)脳が機能を停止し、続いて心停止が来る」と述べた。
心筋梗塞など、心臓そのものの問題で生じた心停止の場合は蘇生率が80%前後になるが、呼吸器が原因の心停止の場合は生存率が5%前後と、より低いことが知られる。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad1472d7348ed118ac9c950c46be12b3f87b5d42
10月31日10時30分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、わずか18m2の空間に300人が密集状態となり、死傷者は全員、この空間にいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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路地では多くの人がごった返すなかで一部の通行人が転倒した。
一瞬で数百人が一斉に波打ち、人の下にまた別の人が下敷きになり始めた。
目撃者によると、現場にいた多くの人が一方向に倒れ始めたその時点でも、路地には多くの人が入ろうとしていた。
そのため、倒れた人の上にまた別の人が倒れ、下敷きになった人たちへの圧力はどんどん大きくなった。
警察によると、現場にいた人たちが倒れて大きな被害が発生したこの場所は、路地の中でも全長5.7メートル、幅3.2メートルの広さ約18.24平方メートル(約5.5坪)しかない狭い空間だった。
約300人が、小さい部屋サイズのわずかなスペースで6-7重に折り重なって倒れたのだ。
犠牲になった154人と負傷した132人は全員がここにいた。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/c6899fd7506615ccf10ede417f6952462b505f3f
10月31日15時0分にYAHOOニュース(東洋経済)からは、今回は自発的イベントだったためイベント安全マニュアルが適用されていなかった、10月の花火大会は主催者がはっきりしていたため適用されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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行政安全省は、地域のイベントの安全と事故を予防するための「地域イベント場安全管理マニュアル」を2021年3月に公開している。
しかし、今回の梨泰院での事故は、自治体が主催したのではなく、同地域の商工人たちと参加者の自発的なイベントだったことに加え、マニュアルが適用されていなかった。
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10月初旬に開催された「ソウル世界花火大会」の場合、100万人を超える人波が押し寄せたが、人命に関わる事故は発生しなかった。
イベントの主催者が韓国企業ハンファグループとはっきりしており、ソウル市が安全に行われるイベントかどうかを審議する一方、ソウル市や汝矣島がある永登浦(ヨンドンポ)区、警察・消防署などが合同で安全本部を設置して対応したためだ。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/8b9d6699ae774ec66588d5434914375f6b2201cc
10月31日16時57分にYAHOOニュース(中央日報)からは、死亡した人の中には顔の見分けがつかないほどの人がいたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「顔の見分けが付かないほど…」
50代のイムさんは、数時間前に死亡した娘の最後の姿を繰り返し話した。
娘のパクさんは梨泰院(イテウォン)の道路で倒れ、発見された時は、すでに全身に多発性損傷を受けた状態だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d70fbf5d2c7ec0bfa10d12c8eb38f3d1a6cf092
10月31日17時52分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、事故の数時間前にも通行困難になっていたが、一人の女性が交通整理的大声を発したことで周囲の人も協力し渋滞は解消されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「下って! 下って!」
事故の数時間前、路地を埋め尽くした人々は一斉に、こう叫んだ。
狭い路地に大勢の人が殺到し、双方向の通行が困難になったため、その場にいた一人が「この先は人がぎっしりだから上って来られない。前の人に伝えてください!」と大声で叫び、路地にいた人たちも状況を理解して一方通行に協力したのだ。
現場にいた人たちは、この掛け声のおかげで無事に路地を抜け出せたという。
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隙間もないほど埋め尽くされて互いに行き詰まり、通行が不可能になっていたとき、ある女性が大声で
「前の人に伝えてください。この後ろ(坂の上部と交わる道)は人がぎっしりなので上がって来られません」
「上方面に行く方はしばらく待ってください。下る人から移動しましょう。前の人に伝えてください」
と叫ぶ。
その場にいた人たちは「いいですよ」「はい」と応じ、すぐに「下って! 下って!」と叫び声が路地いっぱいに広がり始めた。
その後、人々は秩序を守って下り始めた。
ほどなくして、路地の入口付近の渋滞も解消された。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/a1856a77aa1f84c2ebb2e66518352272ab57c8e6
(2/3へ続く)
(1/3から続く)
2022年10月31日18時5分にYAHOOニュース(GLOBE)からは、一部の若者たちの間でハロウイーンは「クラブに行く日」として認知されていた、梨泰院は昔は麻薬の入手場所という一面があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
韓国でも数年前から急速に盛り上がり始めたハロウィーンは、一部の若者たちの間で「クラブに行く日」として認知されていた。
外国文化を楽しめる街として発展してきた梨泰院にはクラブが集中していた。
「梨泰院のもう一つの隠れた特徴は麻薬でした」
60代の男性はこうも語る。
「今現在はわかりませんが、かつて韓国で麻薬を手に入れようとするなら、日本から流れてきた覚醒剤を扱う釜山か、外国人の売人が大麻などを売る梨泰院くらいしかないというのが通り相場でした」(前述の男性)。
酒や外国文化のほか、こうした退廃的な香りにも誘われ、梨泰院は大勢のアーティストが訪れる街になり、クラブが林立するようになったという。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/cc0bdce1d37970b415fca1fa22fea800f75df92b
10月31日18時16分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、警備の中で一番怖いのが雑踏警備、そこでパレードでは選手らが沿道の人と触れあわないよう大型バスに乗る形が一般化したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「一番怖いのは雑踏警備だ」
去年の東京オリンピック・パラリンピックの警備責任者で、内閣危機管理監や警視総監を務めた米村敏朗氏は、イベントやコンサート、花火大会など不特定多数の人が集まる場所での雑踏警備について、次のように話す。
「いきなり人の動きが変化して、塊となって動き出したらどうしようもない。
警備の怖さを知っている警察官が異口同音に一番にあげるのが雑踏警備だ」
自身も警視庁で警備責任者をしている時に、プロ野球チームの選手が車や歩きで優勝パレードをしている時に沿道に人が押し寄せ規制線を超えて、急遽、機動隊を増強して凌いだという。
その経験から、それ以降のパレードやオリンピックのメダリストパレードなどでは、選手らが大型バスの上に乗り、直接、沿道の人と触れあわない形が一般化したという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3735ea9f390279fe3d311fe0665cb4ad00115418
10月31日20時36分に毎日新聞からは、密集した群衆の中では人が浮き上がることがある、そうすると力の支えがなくなって周囲の人がなだれ込むという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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東京大先端科学技術研究センターの西成活裕(かつひろ)教授(群集マネジメント)は、
「この100年近くに起きた群衆事故の中でも、今回は典型的な群衆雪崩だ。
群衆の中で前後左右に人が密着することで、全ての力を伝え合う『ネットワーク』が生まれてしまい、一部では人が浮き上がってしまう。
すると、力の支えがなくなってバランスが失われ、周りの人が流れ込むようになだれ込んだ」
と話す。
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https://mainichi.jp/articles/20221031/k00/00m/030/301000c
10月31日21時13分に読売新聞からは、意図的に押した人の特定が今後の捜査の焦点の一つになるという下記趣旨の記事が、密集状況模式図付きでネット配信されていた。
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今後の捜査の焦点の一つが、意図的に押した者がいたかどうかだ。
インターネット上に公開された事故当時の現場付近の映像では、「押せ、押せ」「後ろへ、後ろへ」と叫ぶ複数の声が確認できる。
現場にいた人や目撃者からも、「誰かが押した」との証言が多数出ている。
しかし、現場の映像では街灯が当たっていない場所も多く、声の主を特定するのは困難との見方もある。
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https://www.yomiuri.co.jp/world/20221031-OYT1T50189/
11月1日5時46分にYAHOOニュース(共同通信)からは、事故の恐れありとする報告書を事前に所管警察がまとめていたが、警備計画には反映されなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場を管轄する警察署が事前に「ハロウィーンで予想を超える人波が押し寄せ、事故につながる恐れがある」との報告書を上げたが、警備計画に全く反映されていなかったことが分かった。
韓国メディアが1日までに報じた。
SBSテレビによると、報告書は竜山警察署情報課の警察官が作成し、警察の内部システムで共有された。
だが、ソウル警察庁が警察署の警備課長らと協議後に作成した計画では、別の集会やデモに機動隊などを配置する一方、梨泰院の警備は手薄になった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c63cd6dbbd547c2c34aab4a781c9a1e43cd4cbdc
11月1日5時46分にYAHOOニュース(DIAMOND online)からは、韓国では人が密集した場所では人を押して進む習慣がある、それが事故の背景か?また多くの一般人が心肺蘇生を試みていたが、それは徴兵時に学ぶがゆえなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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日頃から、韓国には人を押して先に進もうとする習性がある。
梨泰院の事故を見て筆者が思い出したのは、韓国の通勤・退勤ラッシュだった。
筆者は何年もこれに巻き込まれている。
韓国では、車両の出入り口付近にいる人が乗り降りする人に対して配慮するということは、基本的に「ない」。
日本であれば、下車する人のために、出入り口にいる人もいったん車両から降りるが、韓国では人を押して降りるのが普通だ。
このとき、出入り口付近にいる人が外に押し出されることはある。
人が密集したところに行けば、必ず後ろから押される。
だから、それに負けじと押し返す。
梨泰院で事故が起こったときも、同じような力が現場に居合わせた人それぞれに作用していたはずだ。
そこに「下り坂」という要因が加わり、道路の狭さが加わり、逆行する人の力まで加われば、群衆雪崩が起こってもまったく不思議はない。
実際、5人の男性が後ろからわざと押していたという目撃談もあるから、必要以上の力が加わっていたのは確かだろう。
筆者が梨泰院の事故の映像を見て、ひとつ感心したのは、意識がない人に対して心肺蘇生法を試みる一般人が多かったことだ。
韓国には徴兵があり、そこで蘇生法について学ぶから、いざというときに役に立つ。
仮に日本で同様の事故が起こったとき、日本人のうちどれだけの人が蘇生に加われるだろう?
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https://news.yahoo.co.jp/articles/7f59adeed7243833c76133b3c9557dc312c032a7?page=3
11月1日10時8分にYAHOOニュース(中央日報)からは、警官や消防隊員が到着してもコスプレだと思い人々がどかなかったことが初動対応を遅らせたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
梨泰院(イテウォン)での事故発生当時、救助要員の進入が遅れた理由のひとつが「コスプレ」という趣旨の証言が出てきた。
対応に駆けつけた警察官や救助隊員、医療陣などをハロウィーンで仮装したイベント参加者と勘違いして市民が道を譲らないなど、事故発生に対する認知が遅れたということだ。
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生存者のAさんは、「警察と救急車の進入が難しかった。(警官がいたが)ハロウィーンのため、それもコスプレだと思い、人々はどかなかった」と話した。
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だが現行法では、一般人が警察や消防隊員などの制服を私的に購入して着用する場合、懲役刑または罰金刑に処される恐れがある。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/b8ef19eeeba4e948fa3a3a506bfb129e031c4000
11月1日17時34分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、ソウルの地下鉄は通勤時にギュウギュウ詰め、そういったこともあって人々は密集状態が危険と認識できなかった可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ソウルなど首都圏の通勤・退勤時間は常に混雑する。
地下鉄の車両はぎゅうぎゅう詰めだ。
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専門家らは、限られたスペースで密集状態になることが当たり前になっているため、危険だと認識する感覚が鈍っているのではないかと指摘する。
米国の災難(災害)管理専門家、ジュリエット・カイエム氏はCNNに対し、「ソウルの市民たちは密集した空間に慣れている」として、「そのため通りが群衆で埋め尽くされていても、恐怖や驚きをさほど感じなかった可能性がある」と指摘した。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/6806abdef61e53f238eba9addd26c31967eddee4
11月1日19時52分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、死者は156人になった、現場にいた警察官は137人だった、違法建築で路地は狭くなっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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亡くなったのは156人となりました。
・・・
なぜ、悲惨な事故は起きてしまったのか。
指摘されているのが、警備態勢の手薄さです。
事故が起きた29日、地元メディアによりますと、梨泰院には13万人もの人が訪れていたといいますが、現場にいた警察官はわずか137人でした
・・・
記者:
「この大通りの先を左に進むと現場の通路です。
ここまでは道幅が広いんですが、左右の建物のせり出した部分に挟まれた道幅が急に狭くなっているのがわかります」
地元メディアは、道の両側に違法にテラスやイベントブースがつくられ、現場から遠ざかろうとする人が“詰まった”かたちになったと報じています。
事故の1時間15分ほど前の映像には、道が狭くなっている部分で、人の流れが止まっている様子が映っていました。
同じ場所を4年前の画像と比較すると、以前にはなかったイベントスペースが今回は設置されていました。
また、事故現場の坂道にも…。
記者:
「向かって右側はホテルなんですが、韓国メディアはこのピンク色の外壁が違法建築で、必要な道幅が確保されていなかったと指摘しています」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b3626941398060320022c65547bc242aeef9c12
11月1日20時1分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、今回のような事故は満員電車では起こらないという識者の話しが下記趣旨でネット配信されていた。
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今回のような事故は、我々にとって身近な満員電車ではあり得ることなのだろうか。
事故の原因究明と予防に詳しい滋賀医科大学 社会医学講座 一杉教授は「ありえないこと」と断言した。
満員電車でも圧迫死はあり得る?
例えば、ある一定の割合の人数しかいない、電車なんかではもう限界がありますので、その圧迫死するほど多くの方が電車に乗るということ、これ起きえないんですね。 しかし今回の事故では、限られたスペースに非常に多くの人が入り過ぎたことが問題だと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e2a22e678220a9d0510aef1bd82cae5e51d845d?page=2
11月1日20時34分にYAHOOニュース(時事ドットコムからは、事故現場でせり出していた壁は違法とはいえないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ホテルは事故現場側にも、路地に接する形で出入り口や鉄製の壁を設けていた。
路地は最大5メートル超の幅があるが、これらが設置された部分は3.2メートルと極端に狭くなっていた。
現行の制度は、ホテルのような大型建築物は道路との境界線から距離を設けるよう義務付けている。
ただ、竜山区によると、1970年竣工(しゅんこう)と古いこのホテルは制度の適用外で、出入り口や鉄の壁の設置は違法とは言えないという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c3b43dae4316fbf3bbe96c86c01c31789cbdd32
11月1日20時49分に産経新聞からは、ネットでは「押せ」といった人物の犯人探しが過熱している、「俺らが勝とう」という声も、ただ韓国語では「押せ」と「後ろへ」は発音が似ているので間違えた可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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特定のグループが「押せ、押せ!」とあおり立てたことが事故につながったとの見方が出ており、
ネットでは特定人物に責任を転嫁しようとする「犯人捜し」が過熱している。
韓国メディアによると、事故を巡っては「『押せ、押せ』という声が聞こえ、周りの人たちが押されてドミノみたいに倒れた」といった証言が相次いでいる。
ネットに動画を投稿するユーチューバーで、現場にいたという女性は交流サイト(SNS)で、後ろから「押せ、俺らが勝とう」という声がし、「突然、強い力が加わった」と振り返った。ウサギの耳の形をしたヘアバンドの男性ら5、6人が「押せ」と言って押し始めたとの証言もある。
当時は人の波を統制しようと、「後ろに下がって」と呼びかける声も複数上がっていたという。
韓国語で「押せ」を意味する「ミロ」と「後ろへ」の「ティロ」は発音が紛らわしく、「後ろへ」との呼びかけを聞き違えて周囲の人が「押せ」と叫んでしまったとも指摘されている。
他にも、現場近くのナイトクラブに逃れようとした人の立ち入りを拒んだとされる警備員に対しても、処罰を求める声がネット上で上がっている。
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11月2日21時58分に産経新聞からは、警察には危険を知らせる通報が400件以上あったが事態を軽視していた、1人で孤軍奮闘した警察官が話題になっているなど、下記趣旨の記事が通報の時系列一覧表付きでネット配信されていた。
事故の約3時間40分前から「圧死しそうだ」といった切迫した内容の通報が多数寄せられていたにもかかわらず、大半は警察が出動さえせずに放置していたことが分かった。
10月29日午後6時以降、梨泰院関連の通報は400件以上に上った。
警察庁は1日、このうち同10時15分の事故発生までに寄せられた切迫した内容の通報11件について全文を公開した。
最初に具体的に緊急性を伝える通報が入ったのは6時34分。
路地の人混みからようやく抜け出せたという人からのもので、「圧死しそうだ」と交通整理の必要性を訴えるものだった。
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事故発生1時間以上前の4件に限っては、警察官が出動し、現場で交通整理に当たって一時的に密集を軽減させた。
だが、事態が一層切迫した事故発生1時間前以降の5件については、圧死の危険性を訴える内容で、優先的に出動が必要な案件と分類されながら、警察が出動した記録はない。
大半が通報者に「周辺に警察がいる」と告げただけだった。
初期に出動済みだったことから「既に対応中」、「また似た通報だ」と状況を軽視した可能性がある。
同庁幹部は「現場で指揮した幹部も人出の急増を感じられなかったようだ。現場判断には残念な部分がある」と振り返った。
事故当時、現場付近で人波の整理に当たる若い警察官の動画がネット上に投稿され、話題となっている。
警察官は「人が死んでいます。どうか助けてください」と声を張り上げ、人の流れを必死で食いとめようとしていた。
「英雄だ」と称賛する書き込みも目立ったが、一線の警察官が孤軍奮闘せざるを得ないほど、組織が機能していなかった現実を物語っている。
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https://www.sankei.com/article/20221102-T5SMPVLSOFO4PKLXYQEH4WZLSQ/
11月3日13時31分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、「押せ」と言ったとされるウサギ耳の男性は濡れ衣だった、識者は1人の力だけで群衆雪崩を起こすことは考えられないとコメントしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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「めざまし8」の独自取材に対し、「魔女狩りに遭っている」と、現在の心境を明かしたのは、SNS上で“「押せ!押せ!」と叫び、事故を誘発した人物”だと名指しされた、“ウサギ耳”のヘアバンドをしていた男性です。
男性はSNSに、事故当時いなかった証拠として「地下鉄の乗車記録」を投稿。
事故の発生時刻は、午後10時15分ごろとされていますが、男性の乗車記録は…
「乗車 梨泰院(イテウォン) 21時55分」
「下車 合井(ハプチョン) 22時17分」
つまり、事故の発生時刻には、梨泰院から離れ地下鉄に乗っていたのです。
警察署に行って、事故現場にいなかったこと、その時間には梨泰院から離れて違う所にいたことの証拠を明確に提出し、当時の防犯カメラの映像を確認したりして、疑惑を晴らしました。
・・・
群衆事故を研究する大阪工業大学・吉村英祐特任教授は、「押せ」という声と大規模な転倒事故との因果関係を立証するのは難しいといいます。
大阪工業大学 吉村英祐 特任教授:
「仮に押したとしても、あれだけの群衆を、1人の押す力だけで群衆雪崩を起こすのは、ちょっと私の頭の中では考えにくいんですね。
むしろ、つまずいて起きるという方が、自然だと思います。」
(めざまし8 11月3日放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/df206bb17764a120fd452bba7e7dfec8f0bf7cf7
11月4日0時2分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、警察の当直幹部が無断で勤務場所を離れていたため初動が遅れた可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
韓国メディアによると、事故の当日、地元警察で当直の責任者だった幹部は、無断で勤務場所を離れていた。
幹部が事故の状況を把握したのは、発生からおよそ1時間半後で、その後、警察庁などと情報を共有したが、すでに現場では多くの人が心肺停止となっていた。
警察庁の特別捜査本部は、この幹部の対応が初動の遅れにつながった可能性があるとみて、厳しく追及する方針。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef133833c4bba797a01dc20df5c2a6b1794a625
(3/3へ続く)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。