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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20189131648分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

横浜市西区北軽井沢の市営バスの停留所で、停車したバスがふさいだ横断歩道の後方を渡った女児がはねられ死亡した8月の事故を受け、横浜市が市営バスの他の停留所を調査した結果、横断歩道上にバスが停車して客が乗降している停留所が18か所あることが判明した。

市への取材でわかった。

 

林市長は12日の定例記者会見で、事故が起きた停留所は「大変危険な場所にあった」とし、「本当に悲しく、申し訳なく、残念でならない。申し訳ございません」と遺族らに謝罪。


危険な停留所について検証し、「交差点の安全性の向上に取り組む」と、対策を検討する方針を示した。

 

事故が起きた停留所は約55年前に設置され、横断歩道まで約5m。

死角ができないように、30m前後離すことを求めた現在の基準に適合していない。

 

市交通局は約2580か所の市営バスの停留所を調査し、横断歩道上に停車しているのは18か所だった。


30m前後以内の停留所はさらにあるとみられ、さらに調査を進める。

 

出典

横断歩道上の「危険なバス停」、横浜に18か所』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180913-OYT1T50091.html 

 

 

少し前、971316分に神奈川新聞からは、下記趣旨の詳細な記事が現場写真や状況説明図付きでネット配信されていた。

 

現場は停留所と横断歩道が近接しており、ドライバー側の死角になりやすいことから、近隣住民には危険な交差点と認識されていた。

 

死角ができないよう、停留所と横断歩道に一定の間隔を設ける現行の基準も満たしていない。

 

悲惨な輪禍を二度と繰り返すまいと、市交通局は、停留所の移設を視野に検討に着手。

警察も、同様の交差点の実態把握に乗り出した。


警察によると、事故は30日午後4時20分ごろに発生。

現場は信号機のない五差路交差点で、角に停留所がある。

 

女児は外出先からバスで帰宅する途中だった。停留所と横断歩道との間隔は約5mと近接。

このため、事故当時、縦長で高さのあるバスの車体は、横断歩道をまたぐ形で停車していた。

 

女児は降車後、バスの後方を回って横断しようとしたところ、対向車線の軽ワゴン車にひかれたとみられる。


運転していた自営業の男性(35)は、「女児に気付いた時には、ブレーキが間に合わなかった」と供述。

現場の制限速度(時速30km)を超える「時速35kmぐらいで運転していた」とも話している。


道交法は、横断歩道を渡ろうとする人の有無が分からない場合、ドライバーに徐行を義務付けている。


警察幹部は、「(軽ワゴン車は)徐行するのを怠った。加えて、停車していたバスが死角になり、横断する女児に気付くのが遅れたのではないか」との見方を示す。

 

 

【基準】

 

県警によると、これまでに、この交差点で死亡事故などはなかった。

ただ、停留所と横断歩道が近接している形状に加え、近くの渋滞箇所を回避するための抜け道として利用され、交通量は少なくないという。

 

こうした点を踏まえ、市営バスの関係者は、「バス停車時には、必然的に対向車にとって死角になりやすく、危ない箇所と認識している運転手はいた」と証言する。


そもそも、バスの停留所の設置にあたっては、1997年に警察庁と運輸省(当時)が死角をなくすために、「信号機のない横断歩道から30m離す」、「交差点から30m離す」などの基準を設けている。


事故現場の停留所は、この基準を満たしていない。

ただ、この停留所は基準ができる前の63年ごろに設置されたとみられ、県警交通規制課は「法的な問題はない」としている。

 


【対策】

 

幼い命が失われた事故を受け、県警や市など関係機関は、この交差点の改良を検討する協議会を、近く開催する方針。


市交通局は、この停留所について、移設を含めた検討を開始したと明かすとともに、管理するすべての停留所2582カ所を点検する方針だ。

 

担当者は、「ほとんどの停留所が基準前に設置されたとみられ、問題があれば改善を検討する」としている。

 

事故の直後から、停車しているバスの前後から道路を横断しようとする際の危険性や注意事項を周知する車内放送も始めた。


県警も県内全域で、停留所と横断歩道が近接している箇所の実態把握を進め、事故防止を徹底する考えだ。

 


【「いつか事故起きるのではと」悲しむ住民】

 

・・・・・

 

この交差点を巡っては、子どもたちが事故に巻き込まれる危険性があるとして、2016年に行政や警察、保護者らでつくる地元のスクールゾーン対策協議会の要望に基づき、横断歩道の移設で死角をなくしたり、歩行者が滞留できるスペースを確保したりするなどの改善策が検討されたが、具体的な取り組みには結びついていなかった。


・・・・・

 

出典

【小5女児事故死】交差点に潜む危険 横断歩道至近にバス停

http://www.kanaloco.jp/article/358750 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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