2018年9月14日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気象庁は、海面の最高潮位の記録について、3時間の平均水位「平滑値」を取りやめ、3分間の平均水位「瞬間値」で示すと発表した。
短時間で水位が急激に変動した場合に、実際の測定値よりも潮位が低く数値化されるのを抑える狙いがある。
潮位は、基準となる海面の高さをもとに計測した水位から、波などの短い周期の上下変動を除いて算出する。
気象庁は、これまで、平滑値の最大値を最高潮位として、ホームページで公表していた。
しかし、今月、近畿地方を中心に大きな被害をもたらした台風21号は、日本付近の移動速度が約60km前後と速く、水位が短時間で急激に変動した。
関西国際空港は、高潮の影響で冠水した。
ただ、近くの大阪市では、瞬間値で過去最高を上回る329cmを観測しながら、平滑値は235cmにとどまるなど、データの取り方によって大きな開きが出ていた。
ほかに瞬間値が過去最高潮位を超えたのは、
神戸市 (233cm)
和歌山県御坊市(316cm)
同県白浜町 (164cm)
同県串本町 (173cm)
徳島県美波町 (203cm)
の5地点だった。
最高潮位を平滑値で示すことで、防災上の危険も「過小評価」されかねないことから、気象庁は、リアルタイムの計測値に近い瞬間値が、過去の最高潮位を一度でも上回った場合、記録を更新したと判断することを決めた。
この基準を台風21号に適用すると、大阪市など6地点について、最高潮位の記録を暫定的に更新したことになる。
今後、最高潮位記録を瞬間値で示すことを決めたことについて、気象庁の担当者は、「台風21号の高潮は、短時間でみれば、第2室戸台風(1961年)に匹敵するほど大きく、より実態に合った数値をいち早く出すことを優先した」と説明。
今後、過去の潮位データの精査を進めて、各地の最高潮位の更新作業を進めることにしている。
台風21号で瞬間値が過去の最高潮位を更新した6地点
(1)大阪市港区 329cm(第2室戸台風で293cmを観測)
(2)神戸市中央区 233cm(第2室戸台風で230cmを観測)
(3)和歌山県御坊市 316cm(2014年台風11号で163cmを観測)
(4)同県白浜町 164cm(11年台風12号で152cmを観測)
(5)同県串本町 173cm(14年台風18号で161cmを観測)
(6)徳島県美波町 203cm(14年台風11号で167cmを観測)
※気象庁調べ。カッコ内は過去の最高潮位(平滑値)
出典
『最高潮位の過小評価回避 実態に合うよう3分の平均値に』
https://mainichi.jp/articles/20180914/ddm/013/040/017000c
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