2018年9月15日6時14分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山県警は15日、警備部機動隊の20代の男性巡査が、和歌山市内を走行中の警察車両から実弾入りの拳銃1丁を路上に落として一時紛失し、約1時間20分後に住民が拾得物として届け出たと発表した。
和歌山市で14日に開かれた自民党総裁選の決起集会に出席した安倍晋三首相らが移動する際の車列を警護中だった。
県警によると、巡査は私服で警察車両に乗り込み、同日午後7時50分ごろ、同市橋向丁(はしむかいちょう)の県道交差点を走行中、一般車両を制止しようと、助手席から身を乗り出した。
その際、左脇の拳銃ホルスターが窓に引っかかって留め金が外れ、拳銃が窓から路上に落ちたという。
県警は約50人態勢で捜したが見つからず、散歩中に付近で拾った住民男性が午後9時10分ごろ、捜索中の警察官に届け出た。
男性は午後8時ごろに、交差点そばの歩道で拳銃を発見したという。
拳銃には実弾が装填されていたが、使われた形跡はないという。
巡査は、今回が初めての要人警護。
落下防止のために拳銃とベルトをつなぐひもは装着されていなかったが、私服の場合は装着の義務はなく、県警は、携帯方法に不適切な点はなかったとしている。
県警は、15日午前2時半から記者発表。
県警の的場警備課長は、「このような事態を招き、大変遺憾。再発防止に努めたい」とのコメントを出した。
出典
『首相車列警備で拳銃落とす 和歌山県警巡査、住民拾う』
http://www.sankei.com/west/news/180915/wst1809150013-n1.html
9月15日17時40分に産経新聞westからは、落とした際のやや詳細な様子が、下記趣旨でネット配信されていた。
9月16日0時9分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、最後尾の車両に乗っていた巡査は助手席の窓から身を乗り出し、身ぶり手ぶりを交えながら車載マイクも使い、進行方向左側の路地から来ようとする一般車両に停止を呼び掛けていた。
座席に戻る際、左脇の拳銃ホルスターの留め金が窓枠に引っ掛かって外れ、拳銃が窓から落ちた。
国家公安委員会規則では、私服の場合、つりひもの装着義務はないが、県警によると、自己判断でつけている警察官も多いという。
県警警備課は、「つりひもをつけていれば防げた事案」とし、今後、私服警察官にもひもの装着を義務づける方向で検討している。
出典
『男性巡査、要人警護の経験なかった』
http://www.sankei.com/west/news/180915/wst1809150056-n1.html
『拳銃落下 つりひも装着徹底へ 和歌山県警、私服警官にも』
https://mainichi.jp/articles/20180916/k00/00m/040/162000c
9月18日19時5分に朝日新聞からは、発見した男性への取材記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
拳銃を発見した市内の自営業の男性(78)が18日、朝日新聞の取材に応じた。
男性は14日午後8時ごろ、日課の散歩に出かけようと家を出た。
家を出てすぐ、和歌山市橋向丁の交差点付近の歩道に黒光りするものがあった。
暗くてよく見えなかったが、近づくと拳銃のようだった。
重量はあったが、精巧にできたおもちゃだと思った。
男性は拳銃を拾い、ポケットに入れて1時間ほど散歩を続けた。
帰宅したのは午後9時前。
拳銃を一度家に置き、街路樹の水やりをしたが、私服警察官と思われる男性2人組が何かを捜すように近所を歩いていた。
男性は、拳銃を捜しているのではないかと思い、午後9時5分ごろ、拳銃を持ち近所の大橋交番に向かった。
交番近くには、5人ほどの警察官が集まっていた。
警察官に「捜し物はこれですか」と渡すと、「あ、これや」と、警察官は驚いた様子で受け取ったという。
出典
『拾った拳銃、おもちゃかと 警官に渡すと「あ、これや」』
https://www.asahi.com/articles/ASL9L52GYL9LPXLB00P.html
9月15日11時5分に産経新聞westからは、捜索の様子などについて、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「落とし物を捜している。家の中を少し見せてもらえないか」。
警察官に尋ねられた60代の女性は、「捜しているのが、まさか拳銃だとは思わなかった」と言葉を失った。
和歌山市で15日、警察官が拳銃を落とし、発表があったのは発生から6時間以上経過した後。
事実を知った近隣住民は、驚きの声を上げた。
現場は、和歌山市の中心市街地と阪和自動車道を結ぶ片側2車線の道路で、昼夜を通して交通量は多い。
周辺には金物屋や工具店が立ち並ぶ。
女性は現場近くに住み、14日午後8時半ごろ、自宅から出て、多くの捜査車両が横付けされているのに気付いた。
「最初は、事故で交通整理をしていると思った」。
数人の警察官が、自宅敷地の暗がりなどを懐中電灯で照らしていたという。
近くで金物屋を営む別の男性は、朝にニュースを見るまで、状況を知らなかった。
「恐ろしい。知らせるのが遅すぎだ」と憤る。
男性巡査が拳銃を落としたのは14日午後7時50分で、午後9時10分ごろに拳銃を回収したが、県警の発表は翌15日午前2時半になってから。
記者発表の中で、県警幹部も「捜索に重点を置いていたのは事実で、発表が遅くなり、申し訳ない」と陳謝した。
出典
『「まさか拳銃とは」住民驚き 和歌山県警発表は6時間後』
http://www.sankei.com/west/news/180915/wst1809150030-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。