2018年12月24日16時33分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
夜間から未明に路上に横たわる人を車がはねる死亡事故が、神奈川県内で相次いだ。
24日午前0時55分ごろ、横須賀市武の県道で、路上に横たわっていた近くに住む会社員、鈴木さん(男性、55歳)を、走ってきた普通乗用車がはねた。
鈴木さんは病院に搬送されたが、約1時間半後に死亡が確認された。
警察によると、鈴木さんは酒に酔っていたとみられ、付近を通る車の運転手が路上に横たわっている様子を目撃している。
関係者の話などから、鈴木さんは忘年会の帰りだったとみられる。
運転していた女性(32)は、「倒れている人をひいてしまった」と話しているという。
また、同日午前4時ごろ、横浜市神奈川区新子安の市道で、車道に横たわっていた60代男性をタクシーがはねた。
男性は病院に搬送されたが、約1時間半後に死亡が確認された。
警察によると、現場は片側2車線。
男性は、車線の中央付近に横たわっていたとみられるという。
タクシー運転手の男性(52)は、「ブレーキが間に合わなかった」と話しているといい、警察は、はねられた男性の身元確認を進めるとともに、詳しい状況を調べている。
出典
『路上横たわりで死亡事故相次ぐ 神奈川』
https://www.sankei.com/affairs/news/181224/afr1812240006-n1.html
12月24日14時35分にTBS NEWSからは、横須賀市の事例に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
車を運転していた女性にけがはなく、「ぶつかるまで気がつかなかった」などと話しているという。
警察によると、男性は路上に横たわっていたということで、持ち物などから、会社の忘年会に出席した帰りだったとみられている。
警察は、男性が路上で寝込んでしまった可能性もあるとみて、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『忘年会帰り 車にひかれ死亡、酔って路上で寝たか』
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3557337.htm
12月24日23時2分に神奈川新聞からは、横浜市の事例に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、現場は交差点の手前の片側2車線から3車線となる地点。
出典
『「路上に倒れていた」タクシーにひかれ男性死亡 神奈川署』
http://www.kanaloco.jp/article/379480
(ブログ者コメント)
〇以下は、横須賀市の事例が報道されたTBS映像の1コマ。
映像全体から推察すると、信号機がある横断歩道上で男性が横になっていた模様。
映像によれば、昼間は結構、交通量が多い道路。
そのような道路ゆえ、夜間とはいえ対向車があったのでロービームにしていた・・・あるいは日頃からハイビームに切り替える習慣がなかった・・・そういった可能性も考えられる。
〇道路や駐車場で寝ていて車に轢かれた事例は、本ブログでも過去に何件か紹介スミ。
それら以外、ブログ掲載は省略しているが、沖縄県では昔から路上寝が問題になっている由。
今回の報道を機に、ざっと調べ直したところ、路上寝は全国的に問題になっている模様だ。
以下は、ブログ者の目にとまった過去の報道。
(2018年11月28日15時30分 大分合同新聞)
路上に寝た人が車にひかれる事故を防ぐため、県警と県タクシー協会は26日、協定を結んだ。
タクシー運転手が倒れた人や事故に遭いそうな人を見つけた際、安全な場所に移動させて警察に通報する。
県内では、車が路上に横たわる人をひく事故が2013年から17年の5年間で21件発生し、6人(6件)が死亡した。
今年は10月末現在で5件起き、2人が亡くなっている。
『県タクシー協と県警 路上に寝た人の事故防止へ協定』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/11/28/130749925
(2018年8月14日 茨城新聞)
路上に横たわっている人が車にひかれる「路上横臥事故」が県内で相次いでいる。
県警によると、今年6月末までの半年間で、すでに6人が死亡。
都道府県別の統計で全国ワーストだった。
2013〜17年の過去5年間で最も多い年間死者数の7人に迫る異常な数となり、県警は、歩行者の反射材着用やドライバーの上向きライト活用などを呼び掛け、注意を促している。
県警交通総務課によると、6月末までの「歩行者」の死者25人のうち、道路に横たわって事故に遭った「路上横臥」は6人。
4人に1人が路上横臥となった。
酒を飲んで酔ったまま自宅に帰ろうとし、道路の真ん中で寝てしまったケースがあるという。
また、13〜17年の過去5年間の死者は計23人。
年平均で4〜5人が路上横臥で死亡している計算だが、今年はすでに半年間で6人。
年間最多の15年の7人に迫っている。
理由について同課の担当者は、「明確な原因は分からない」とした上で、「今年は異常に多い」と警鐘を鳴らす。
発生時間を見ると、6人のうち4人が、薄暮時か夜間だった。
同課によると、4人の事故は、いずれも車のライトが下向き(ロービーム)で、上向き(ハイビーム)なら3人の事故は回避できた可能性があるという。
車のライトの照射距離は、ロービームが約40m、ハイビームが約100m。
時速60kmで走行した場合の停止距離は約40mで、ロービームだと、横臥者に気付いてからブレーキを踏んでも、間に合わない。
県警は、運転者発見の遅れも原因の一つとみて、ドライバーにハイビーム活用を呼び掛けている。
『「路上横臥」の事故死急増 茨城県全国ワースト 18年6月までで6人』
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15341586770984
(2/2へ続く)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。