2018年12月28日21時55分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市保健所は28日、民間病院のデイケア施設(同市左京区)であった利用者向けの料理教室で、ネギと間違えてスイセンを炒めて食べた利用者11人、職員2人の男女計13人(33~83歳)が嘔吐など食中毒を起こしたと発表した。
いずれも軽症で回復に向かっている。
施設敷地で栽培していたネギを採った際、誤って有毒なスイセンが交じったとみられる。
市保健所によると、料理教室は26日昼に開かれ、豚肉と大根、ネギのみそ炒めを調理。
女性職員はネギを3本収穫したつもりだったが、うち2本は近くに生えていたスイセンだった可能性が高いという。
食べ始めて約10分後から発症した。
市保健所は、「スイセンを畑で一緒に栽培しないでほしい」と注意を呼びかけている。
スイセンはヒガンバナ科で、葉や球根など全ての部位に「ヒガンバナアルカロイド」という有毒成分を含む。
葉をニラ、球根をタマネギと間違える例が多く、2016年5月には、ニラと間違えて食べた北海道の男性が死亡している。
出典
『栽培のスイセンをネギと誤食 13人が食中毒 京都市のデイケア施設』
https://mainichi.jp/articles/20181228/k00/00m/040/350000c
12月28日19時34分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
スイセンにはヒガンバナアルカロイドという有毒成分が含まれ、食べると吐き気などの消化器症状を引き起こす。
市によると26日に、市内の民間病院に併設されたデイケア施設の利用者を対象にした料理教室が開かれ、施設内で栽培したネギを使って豚肉や大根とみそ炒めを調理。
女性職員2人を含む計14人で食べたところ、13人が嘔吐や下痢などを訴えた。
市は調査した結果、料理にスイセンが混入していたことによる集団食中毒と断定した。
施設では、スイセンとネギが混在した状態で栽培されていた。
ネギには球根がないが、職員は「採取した3本のうち2本には球根が付いていた」と話しており、2本はスイセンだったとみられる。
厚生労働省によると、スイセンの誤食による食中毒は、平成29年までの10年間に全国で167人の患者(1人死亡)が報告されている。
出典
『ネギと思ったらスイセン…京都のデイケアで食中毒』
https://www.sankei.com/west/news/181228/wst1812280036-n1.html
12月28日19時39分にNHK京都からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
料理教室では、利用者と職員が施設内の花壇で栽培しているネギを収穫したが、同じ花壇の近い場所でスイセンも栽培されていた。
出典
『スイセン食中毒ネギと間違えたか』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20181228/2010002630.html
(ブログ者コメント)
スイセンによる食中毒事例は、過去に本ブログでも何件か紹介スミ。
ただ、北海道の死亡事例は漏れていた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。