2023年11月1日16時25分にYAHOOニュース(紀伊民報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山県は1日、工事中の国道168号の仮称2号トンネル(新宮市相賀―高田、約2・7キロ)で、掘削中に基準値を超えるヒ素やフッ素が検出されたと発表した。
工事を継続した場合、処理などで約200億円の工事費増が見込まれるため、工事を打ち切り、コスト縮減策を検討した上で再発注する予定。
県発注のトンネル工事の打ち切りは前例がないという。
同トンネルは、この区間のバイパス道。
掘削は昨年9月に開始し、12月にフッ素、今年9月にヒ素を検出。
土壌汚染対策法で、1リットル当たりフッ素は基準値0・8ミリグラム、ヒ素は基準値0・01ミリグラム以上であれば処理の必要がある。
約1割を掘削した時点で、230回中219回の検査でフッ素やヒ素を検出。
最高でフッ素3・1ミリグラム、ヒ素は0・05ミリグラムを検出した。
掘削前に両方向から50メートル前後を調査し、フッ素やヒ素を検出したが、これほどの範囲になるとは想定できなかったという。
土砂は約2万5千立方メートルになり、御坊市にある処分場で処理している。
このまま工事を継続した場合、運搬費用や処理費用など、契約金額約70億6千万円の約4倍の約270億円になると想定された。
工事の打ち切りに向けて、受注者と協議を開始したという。
土砂を他の道路工事の盛り土にする方法など、コスト縮減策を検討する。
県によると、4月に開通した供用開始前の仮称1号トンネル(新宮市相賀、979メートル)でも、工事中に基準値を超えるフッ素やヒ素を検出。
工事費は、確定前だが、27億円から70億円超に膨らむという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7dde8b7ac4a95172dd3533ed9a4fec4991a3d6d5
11月2日14時36分に毎日新聞からは、対策の見通しが立った後に再入札する想定など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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工事は3社の共同企業体(JV)が受注。
落石などの懸念がある国道168号の代替道路として2021年度から工事を進めてきた。
トンネルの掘削を高田側から開始し、26年2月までの工期だったが、全区間の1割程度を掘削した時点で中止を決めた。
土砂は御坊市内の管理型処分場に搬出してきたが、ヒ素などが検出され続け、工事契約自体を再発注する方針に転換。
県道路建設課によると、すぐに人体に影響を及ぼす量ではないという。
今後、対策が講じられる見通しが立った後に、入札をし直すことなどを想定しているという。
元々、供用開始時期は未定だったが、今回の休止で、その期間分だけ遅れることになる。
https://mainichi.jp/articles/20231102/k00/00m/040/116000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。