2014年5月3日付で河北新報から、分電盤内のスイッチの写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島第1原発の汚染水処理で使用していないポンプが稼働し、高濃度の放射性物質を含む滞留水が移送先でない焼却工作建屋に流入した問題で、東京電力は2日、同社の男性社員が誤ってポンプの電源スイッチを入れた可能性が高いとの調査結果をまとめ、原子力規制委員会に報告した。
東電によると、同社員が3月20日、大型電源装置の復旧作業中に、同建屋と、滞留水を一時貯留させているプロセス主建屋の空調設備を稼働させた際、ポンプの電源スイッチを誤って入れたとみられるという。
空調とポンプのスイッチは同じ分電盤にあるが、表示に区別はなく、番号のみが書かれていた。
東電のヒアリングに対し、同社員は「ポンプも含め、誤って分電盤のスイッチを全部入れたかもしれない」と答えたという。
焼却工作建屋は本来の移送先ではなく、誤移送は4月13日まで続いたとみられる。
同社員は当時、繁忙のため、1人で10カ所の分電盤の電源を入れる作業をしていた。通常は2人以上で操作することになっていたという。
東電は再発防止策として、分電盤の電源スイッチに該当機器を表示するほか、未使用ポンプの電源を切り離し、重要設備に監視カメラを設置する方針を示した。
プロセス主建屋と焼却工作建屋のポンプが稼働していることが判明したのは4月13日午後5時ごろ。
すぐにポンプを停止したが、同日夜、焼却工作建屋地下に約203トンの滞留水がたまっていることが確認された。
出典URL
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201405/20140503_63016.html
(ブログ者コメント)
○写真では、同じようなスイッチが左側に3ケ、右側に2ケ並んでいる。どのように番号が記されていたかは不明。
○対策として「該当機器を表示する」ということだが、どのように表示するのだろうか?
アイテム番号以外に、ファンとかポンプといった名称も書いておけば、入れ替わり立ち替わり新しい作業員が担当することになるであろう現場でも、再発防止に寄与すると思うのだが・・・。
キーワード;誤操作
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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