2022年9月16日6時10分にYAHOOニュース(上毛新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時5分ごろ、群馬県板倉町大蔵の食品香料製造会社の板倉工場で、社員から「従業員が体調を崩している」と119番通報があった。
工場内で香料の製造作業に従事していた社員3人が体調不良を訴えて病院に運ばれ、栃木県佐野市の男性(48)が死亡したほか、男性社員(30)=同町=が意識不明の重体、男性社員(41)=群馬県館林市=が軽傷。
タンク内から高濃度の一酸化炭素(CO)が検出されており、群馬県警館林署は中毒になったとみて調べている。
同署などによると、3人はコーヒー豆を熱して出る蒸気を冷却して香り付きの液体にし、円柱状のタンク(直径約120センチ、高さ約170センチ)に移す工程で作業していた。
死亡した男性と意識不明の男性は、何らかの原因でタンク内にいた。
軽傷の男性が大声でタンク内にいる2人に気付き、タンク上部の直径約45センチの穴から救出した。
当時、タンク内に液体はなかったという。
2人は搬送時、意識がない状態だったとみられる。
軽傷の男性もその後、体調不良を訴えた。
通常はタンク内に入ることはないといい、同署は当時の状況や原因を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e63974270e844955d0d34284dd3b8358fd6b036d
9月16日0時39分にNHK NEWS WEBからは、タンクの中で意識を失った1人を別の作業員が助けようとしているのを周囲にいた作業員が見つけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時すぎ、群馬県板倉町大蔵の「H香料株式会社板倉工場」で、タンクの中で意識を失った作業員1人を別の作業員が助けようとしているのを、周囲にいた作業員が見つけました。
通報を受けた消防が駆けつけたところ、タンクの中にいた2人はいずれも意識を失っていて、周囲にいた作業員1人も頭痛とめまいの症状を訴えて病院に搬送されました。
警察によりますと、このうち栃木県佐野市の作業員の芝宮さん(48)の死亡が搬送先の病院で確認されました。
警察によりますと、当時、芝宮さんたちはコーヒー豆を蒸留させた蒸気をタンクにためて液体化させる作業をしていたということです。
また、現場では高濃度の一酸化炭素が検出されたということです。
警察と消防が当時の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220916/k10013820241000.html
9月15日23時24分に毎日新聞からは、死亡した男性はタンク内に落下したとみられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時ごろ、群馬県板倉町の食品用香料などを製造する「H香料」の工場で、男性作業員3人が体調不良となり、病院へ搬送された。
県警によると、このうち栃木県佐野市赤見町の芝宮さん(48)が死亡した。
30歳の男性は搬送時に意識がなく、41歳の男性は軽症。
現場から高濃度の一酸化炭素が検出され、群馬県警は中毒になったとみている。
芝宮さんは、コーヒー豆を蒸留して作った液体をためるタンク内で倒れていた。
意識不明となった男性は芝宮さんを外に出そうとタンク内に入り、さらに別の男性も駆け付け、タンク外に出た。
タンクは直径約1・2メートル、高さ1・7メートルの円筒形で上面にふたがあり、芝宮さんは落下したとみられる。
事故当時、内部に液体はたまっていなかった。
通常はタンクに作業員が入ることはないといい、県警が詳しい状況を調べる。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20220915/k00/00m/040/340000c
9月17日6時10分にYAHOOニュース(上毛新聞)からは、会社は事故調査委員会を立ち上げる、タンク上部には薬剤などを投入するための直径45㎝の開閉式の穴があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社は16日、同工場の社員らでつくる事故調査委員会を立ち上げると発表した。
会社は「早期に事故の原因究明と再発防止策を検討していく」としている。
事故を巡っては、コーヒーの香りがついた液体を入れるタンク内にいた男性社員(48)が死亡、男性社員(30)が意識不明の重体となった。
2人の救助に当たった男性社員(41)も軽傷。
3人とも一酸化炭素(CO)中毒とみられる。
群馬県警館林署によると、タンク上部に直径約45センチの開閉式の穴があり、外から薬剤などを投入していた。
通常は香料の製造作業中にタンク内に人が入ることはなく、同署は2人が何らかの理由で自ら入ったか、誤って落下したか、当時の状況を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/948991ec6a47a325685c1be3d15219b4b3d2e3d0
9月16日16時58分にNHK群馬からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。(記事は転載省略)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20220916/1060012953.html
(ブログ者コメント)
直径1.2m、高さ1.7mのタンクといえば、大人2人が立って入ってキツキツのイメージ。
1人が中で倒れていても、助けに入ると、その人を踏みつけそうだ。
かといって、タンク内に上半身を入れるだけでは、倒れている人に手が届かないかもしれない。
3人がどのような動きをしていたかは不明だが、要は、酸素やCO濃度を計測することなく不用意にタンク内を覗き込む、あるいは頭を入れる、そういう行為をしてはダメという教訓的事例のような気がする
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。