2019年1月29日13時48分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東武鉄道(本社・東京都墨田区)は29日、東武東上線ときわ台駅(東京都板橋区)で28日夜に、停車していた池袋発川越市駅行き下り電車(10両編成)のホーム反対側のドアがすべて開くトラブルが発生していたと発表した。
乗客の中に、線路に転落した人やけが人はなかった。
ドアの保安装置を手動操作した際に、何らかの不具合が生じたとみられ、同社が原因を調べている。
同社によると、電車がホームに停車した後、車掌がホーム側のドアを開けるためスイッチを操作。
ところがドアは開かず、車掌が機器を確認したところ、走行中にドアの開閉を防止する保安装置が作動したままになっており、これを切ると、ホーム反対側のドアがすべて開いてしまったという。
同社は、車掌がただちに保安装置を元に戻してドアを閉め、その後、駅係員らとホーム側のドアを手動で開けたとしている。
同社は、利用客らに謝罪するとともに、原因が判明するまでの暫定措置として、保安装置が誤動作した際の手動操作を取りやめることにした。
出典
『東武東上線、ホーム反対側のドア全開…駅停車中』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190129-OYT1T50053.html
1月29日11時40分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東武鉄道によると、通常は走行中にドアが勝手に開かないようにする保安装置が作動。
駅に到着すると自動で解除され、車掌がドアを開ける仕組みになっている。
だが、ときわ台駅に着いても装置が解除されなかったため、車掌が手動で解除すると、ドア操作をしていないのに勝手に開いた。
電車は同駅で運転を打ち切り、乗客は他の電車に乗り換えた。
後続にも遅れが出た。
出典
『東武、反対側のドア開く 車両不具合か』
https://www.sankei.com/affairs/news/190129/afr1901290006-n1.html
1月29日12時39分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ホームとは反対側のドアが一斉に開いた。
夕方のラッシュと重なり、約1200人が乗っていたが、けが人はなかった。
東武鉄道によると、駅到着後、車掌がホーム側のドアを開ける操作をしたが、開かなかった。
確認すると、走行中にドアが開くことを防ぐ保安装置が作動していたため、手動で保安装置を切ると、ホームの反対側だけが開いたという。
再び保安装置のスイッチを入れたところ、ドアは閉まったが、この電車は同駅で運転を打ち切った。
東武は保安装置の故障とみて、詳しい原因を調べている。
出典
『東武東上線、ホーム反対側ドアが一斉に開く 帰宅時間帯』
https://www.asahi.com/articles/ASM1Y3VCHM1YUTIL00V.html
1月29日付で東武鉄道HPにも、同趣旨の記事が掲載されていた。
停車後、車掌がホーム側のドアスイッチを操作したが、開扉せず、状況を確認したところ、戸閉保安装置(列車走行中における開扉を防止する装置)が動作したままであることを確認しました。
本事象における所定の取扱いでは、手動で戸閉保安装置を切った後、ドアスイッチ を操作することで開扉しますが、車掌が戸閉保安装置を切った際に、ドアスイッチを操作していないにもかかわらず、ホームと反対側のドアが開扉する事象が発生しました。
車掌は、ただちに戸閉保安装置を復位したところ、閉扉し、駅係員とともにホーム下の安全確認を実施後、乗務員と駅係員が手動でホーム側のドアを開扉し、ご乗車のお客様全員(約1200人)に降車していただき、当該列車の営業運転を打ち切りました。
出典
『列車ドアの誤開扉について』
(ブログ者コメント)
ブログ者の過去の電車通勤体験からいうと、混雑時、扉に身体を預けることが数えきれないほどあった。
また、混雑していない時でも、扉に寄り掛かっている人を何回も見かけた。
今回は、たまたま、そういう状態の人はいなかった模様だが、一歩間違えば大事故になっていた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。