本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年10月15日付の朝日新聞島根版(聞蔵)と14日付の山陰中央新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年9月に松江市の新ごみ処理施設「エコクリーン松江」で、3つの溶融炉のうち2号炉、3号炉の炉を覆う鉄板に亀裂やふくらみが相次いで見つかり運転停止した問題で、施工した新日鉄エンジニアリングは、14日、炉の温度が想定以上に上昇し、厚さ10mmの鉄板が破損・変形した、と市などに伝えた。
職員の作業環境を改善するため炉に保温材を取り付けた結果、炉内が高温になったとみられる。
同社によれば、炉内ではごみによって通常時を超える最高1300℃の高温になることがあるが、その状態が続くのが3時間程度と過小に評価したため、基準以上の熱で断熱材が収縮。
さらに鉄板表面の保温材が熱を下げにくくし、鉄板に亀裂や変形が起きたと認めた。
同型の炉は全国に28基あるが、保温材を導入したのは今回が初めて。炉を覆う鉄板に亀裂が起きた事例はないという。
応急処置として保温材を撤去し、耐火物の一部を高密度のものに変えると説明した。
市は、第三者にも炉の状況を評価してもらうという。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
想定不足はさておき、記事の文面からすると、保温材は炉の完成後に取り付けられた可能性がある。
もしそうだとすれば、当然、設計時の放熱計算に保温材は入っていない。
これも、変更管理が適切に行われなかったために起きた事例かもしれない。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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