2019年12月26日16時10分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
古くなったカセットボンベを使うと、ガスが漏れたり引火したりするおそれがあるとして、国民生活センターは、使用する前に製造日を確認するなど、注意を呼びかけています。
国民生活センターによりますと、全国の消費生活センターなどに寄せられたカセットボンベについての相談は平成26年度以降で283件あり、このうち2割余りがガス漏れに関する相談でした。
中には、コンロに取り付けて火をつけると突然炎が上がって、顔をやけどしたケースもあったということです。
国民生活センターが、家庭で長期間保管されていたカセットボンベを調べたところ、内部にあるゴムのパッキンが劣化し、コンロに取り付けようとすると、本来はガスが出ないはずの隙間からガスが漏れるボンベが見つかったということです。
こうしたボンベを使うと、コンロの火が引火するおそれがあるということです。
カセットボンベはガス自体に使用期限などはありませんが、ボンベ自体が劣化するため、業界団体などでは7年程度で使い切るか買い換えるよう呼びかけています。
国民生活センターは、さびたり変形したりしたカセットボンベは使わないことや、使用の際には製造日を確認し、古いものは使わないようにすること、それに保管の際には必ずキャップをつけることなど、注意を呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20191226/1000041900.html
12月26日17時42分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カセットボンベを長期間保管したり、保管環境が悪かったりすると、気密性を保つための内部のゴムパッキンが劣化し、ガス漏れが発生するおそれがあるとして、国民生活センターは26日、注意を呼びかけた。
日本ガス石油機器工業会は、ボンベは約7年、カセットコンロは約10年を目安に、買い替えをすすめている。
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https://www.asahi.com/articles/ASMDV4VTLMDVUTFL003.html
(ブログ者コメント)
〇国民生活センターからの公表資料は下記参照。
NHKから放映された動画や写真なども掲載されている。
カセットこんろの燃料として使用されるカセットボンベは、利便性が高く、手軽な反面、高圧ガスを使用した可燃性の商品であるため、取扱いには注意が必要です。
PIO-NET(注1)には、2014年度以降の約5年7カ月の間に全国の消費生活センター等で受け付けたカセットボンベに関する相談は283件あり、そのうち64件は、ガス漏れに関する事例でした(注2)。
当センターにも、カセットボンベとカセットこんろの接続部から炎が上がった原因を調べてほしいというテスト依頼が消費生活センターから寄せられています。
カセットボンベは、防災対策の日常備蓄品としても推奨されていますが、製造から長期間経過したり、保管環境が悪いと、内部パッキンの劣化によってガス漏れが発生する可能性があり、大変危険です。
そこで、長期保管されていたり、保管環境が悪かったカセットボンベを調査し、消費者へ情報提供することとしました。
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『カセットボンベの保管期間にご注意を!-内部のゴムパッキンが劣化してガス漏れすることも-』
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20191226_1.html
〇日本ガス石油機器工業会HPに掲載されているガス機器寿命の目安は下記参照。
理由や根拠は記されていなかったが、ボンベと同様、パッキン類の劣化かもしれない。
『ガス・石油燃焼機器にも寿命があります』
http://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/tenken_maintenance/keinen/index.html
(2020年1月4日 追記 ; ブログ者コメント)
現在使用中のコンロを確認したところ、なんと1995年製。
古くなってきたとは思っていたが、25年前に買ったものだったとは・・・。
次回使用前までに買い替えを・・・と思っていたところ、正月の初売りチラシに「3000円カセットコンロ数量限定」とあった。
ブログ者、しばしばシンクロニシティを経験することがあるが、今回もその一つ。
買ってきたのは言うまでもない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。