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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2019351111分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

佐賀県多久市に、2年ほど前から燃え続けている山がある。

かつて炭鉱で栄えたまちの象徴「ボタ山」だ。

 

地下の石炭くずに火がつき、放水しても消しきれない。

最近、煙が出る範囲が広がったらしく、苦情を訴える市民もいるが、いまのところ、消す方法が見つかっていない。

 

市中心部にほど近い、県立多久高校近くの田園地帯。

高さ10mほどの山の中腹から帯状に白い煙が出ていた。

風が吹くたび、何かが焦げたような異臭が鼻をつく。

 

近くをよく散歩するという森さん(男性、66歳)は、「ここ4週間ほど、ずっと煙が出ている。近くを歩いて具合が悪くなったこともある。少なくとも、中に入れないよう規制線を張るべきではないか」と話す。

 

市防災安全課によると、現場は、炭鉱から掘り出した石炭のうち、使えないものを積み上げたボタ山。

煙の原因は、2017年春に発生した火災だという。

 

土地の所有者が山の木を伐採して焼いていると、地面に燃え移った。

消防車が出動し、地表の火災は鎮圧したが、地下から煙が出続けた。

 

再び地表が燃え出さないよう、市と消防は、近くに残っていた木を切って取り除き、定期的な放水と監視を続けているが、今も鎮火に至っていない。

 

総務省消防庁の研究機関・消防研究センター(東京)によると、過去にも兵庫や福岡のボタ山や石炭貯蔵場で火災があったが、2年間燃え続けることはあまりないという。

 

地中が燃えるため放水による消火が難しく、完全に消すには、掘削して発熱部に直接水をかける方法が考えられるという。

 

市は、掘り返すと、それをきっかけに燃え広がるかもしれないとして様子を見ている。

 

消防庁の職員と消防の専門家が現地を調べており、対処方法を検討している段階という。

 

出典

「ボタ山」、2年間燃え続ける 消す方法は見つからず

https://www.asahi.com/articles/ASM2G6KSPM2GTTHB00Y.html?iref=com_rnavi_arank_nr05 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本件、ブログ者が朝日新聞の記事を目にして以降、翌日にかけて、ブログ者が知っているだけで4つのメディアで次々に取り上げられていた。

 

さほどニュースバリューがあるとも思えない今回の事例に、それほど後追い取材?があった点に驚いた。

 

以下は4つの報道。本文は割愛する。

 

 

352217分 佐賀新聞)

多久市のボタ山跡、約2年くすぶる 消防出動180回 有効策見いだせず

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/345508 

 

361739分 NHK佐賀)

ボタ山の火災 2年鎮火せず

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20190306/5080002544.html 

 

361753分 サガテレビ)

2年間燃える山 消防「消し方分からない」

https://www.sagatv.co.jp/news/archives/30030 

 

3618時ごろ 日本テレビ ニュースevery)

※たまたま視聴していた番組。

 

 

(2023年5月18日 修正1)

20235151814分にNHK佐賀からは、ここ2年ほど煙などが無くなっているため近く収束判断される見込みだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

多久市にある石炭の採掘に伴ってできたボタ山で6年前に発生した火災について、市の担当者が15日現地を調査し、煙や異臭がここ2年余り確認されていないことから、市は近く火災の収束を判断することになりました。

多久市北多久町にあるボタ山では、6年前の2017年春に伐採した木を燃やしたことで火災が発生し、地中の石炭のくずがくすぶっている状態が続いていました。

ボタ山は10メートルほどの高さがあり、市では煙や異臭が発生した際には消防車が放水を行ってきたほか、周辺の水質や大気のデータを測定して監視を続けてきました。

15日は、多久市の横尾俊彦市長などが現地を訪れ、最近の状況について担当者から説明を受けました。

それによりますと、ここ2年余りの間、放水が必要となるケースや煙や異臭の発生などはなく、水質や大気にも異常は確認されていないことが報告されました。

横尾市長はNHKの取材に対して、「すでに木や草も生え、以前の状態に戻りつつあるので、専門家の意見を聞くなどして最終的な判断を行いたい。今後もボタ山で火災や災害が起きないよう、対策についても検討していきたい」と、近く火災の収束を判断する考えを明らかにしました。

多久市では、専門家や佐賀県の担当者などと会合を開いて、現場の状況やデータを詳しく分析した上で最終的な判断を行うことにしています。





https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20230515/5080014495.html

 

  

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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