2023年1月6日13時9分にYAHOOニュース(TBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県袖ケ浦市の住民が新年早々、「異臭」に悩まされています。
市には、異臭に関する問い合わせが4日までに約100件寄せられていて、中には体調不良を訴える住民も出ています。
一体何が起きているのでしょうか。
【写真を見る】「火事のような臭い」元日夜から“異臭”で住民困惑…原因はバイオマス発電の燃料“木質ペレット”の発火か 千葉・袖ケ浦市【news23】
【元日から住宅街で“異臭” 「火事のような臭い」「外に出たくない」体調不良訴えも】
千葉県袖ケ浦市の住民が新年早々から悩まされているもの・・・。
それは、「臭い」です。
周辺住民:
「燃えるような、火事のような臭い。外に出るとやっぱり臭いので、あんまり外に出たくないなっていう気持ちになります」
周辺住民:
「あれ?うちが火事かしらって。帰ってきてすぐだったんで。すごく臭いなって」
周辺住民:
「やっぱり人体に影響があったら怖いですよね」
記者:
「異臭の原因となっているのは、発電所にあるタンクです。現在も白煙が立ち上っています」
消防などによりますと、元日の午後10時半ごろ、大阪ガスの系列会社が運営する「袖ヶ浦バイオマス発電所」で、燃料となる木質ペレットを最大1万トン貯蔵できるサイロから発火。
けが人はいませんでしたが、消防によりますと、ペレットがサイロの9割まで貯蔵されているものもあり、火災から5日目となる現在も鎮火の目処はたっていません。
1月5日放送時点でサイロ内に窒素を注入するなど、延焼防止の措置をとっているということです。
記者:
「発電所から約2キロ離れた住宅街でも、マスクをしていても薪を燃やしたような臭いがします」
袖ケ浦市によりますと、異臭に関しての問い合わせが1月4日までに、約100件寄せられているといいます。
発電所を管理する会社によりますと、人体への影響はないとみられていますが、体調不良を訴える声も寄せられていることから専門機関に依頼し、調査を行っているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d5142c1d7838f1c421b78693c0630cad5c30263
1月6日20時41分に毎日新聞からは、営業運転に向け試運転の段階だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県袖ケ浦市の「袖ケ浦バイオマス発電所」のサイロ内で年明け前後に火災が発生し、6日夕になってもくすぶり続けている。
周辺には焦げたような臭いが広がり、住民から市などに苦情が寄せられている。
発電所は大阪ガスグループの「Daigasガスアンドパワーソリューション」(大阪市中央区)が運営。
現在は営業運転開始に向けた試運転の段階だ。
袖ケ浦市消防本部によると、火災は1日午前3時過ぎに同社から通報があった。
約3時間後に鎮火したが、同日午後10時半ごろ、再び白煙が上がったという。
燃料貯蔵サイロ内に保管していた木質ペレットが発酵し、自然発火したらしい。
散水や窒素ガスの注入によって燃焼を抑えようとしているが、鎮火のめどは立っていない。
同社は「健康被害に至る有害なものは放出されていないと考えている」としている。
ただ、周辺には焦げたような臭いが広がり、住民は困惑している。
現場に近いJR長浦駅近くの商店主は、「窓を閉めても臭いが入り込んでくる。どうにもならない」と話した。
市によると、5日までに約200件の苦情が寄せられた。
同社は「住民の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げます」とのコメントを出した。
https://mainichi.jp/articles/20230106/k00/00m/040/166000c
(2023年1月17日 修正1 ;追記)
2023年1月16日21時35分に産経新聞からは、火災が収まらないため消防の出初式が中止になった、4日には別のサイロでも白煙や異臭が発生したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県袖ケ浦市のコンビナート地区にある「袖ケ浦バイオマス発電所」(同市北袖)のサイロ内で、元日に発生した火災の収束のめどが立っていない。
市内では、この影響による異臭が発生し、市役所には発生から半月で200件超の苦情や問い合わせが寄せられた。
15日には、市消防本部の出初式が中止に追い込まれた。
× ×
発電所は、大阪ガス(大阪市)のグループ会社「Daigasガスアンドパワーソリューション」が運営。
来月に営業運転を開始する予定だったが、遅れる見通しだという。
大阪ガス広報部によると、昨年2月から試運転を開始しており、保有する燃料サイロは一昨年12月から稼働。
4基(A1、B1、A2、B2)のサイロのうち元日にA1から白煙が上がり、異臭が発生。
消火作業を行っている中、4日にはB1でも白煙や異臭が発生。
こうした事態は今回が初めてという。
原因は調査中だが、サイロ内に保管していたバイオマス燃料の木質ペレットが自然発酵し蓄熱したことが原因ではないかと考えられるという。
異臭も、それに伴って発生したとみられる。
燃焼を防ぐためのサイロ内への窒素注入は、現在も行われている。
× ×
市消防本部総務課によると、サイロには2日でA1に6回、6日までにB1に9回散水した。
現在は指揮隊と4人で構成される消防隊が1隊現場に残り、有毒ガスなどの環境調査をしている。
鎮火を確定するには1サイロに1万トン弱入っている木質ペレットをすべて取り出して火種がないことを確認する必要があり、かなりの時間を要するという。
そのため、消防本部は「火災が現在も継続し、鎮火のめどが立っていない」と、15日の出初式を中止にした。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となる予定だった。
× ×
市民が気にしているのは異臭だ。
Daigasガスアンドパワーソリューションはホームページで異臭について「健康への影響は見られないという評価をいただいています」などと説明している。
市民によると、異臭は発生当初よりは収まったが、風向きによっては焼けたような臭いが広がることもある。
記者は16日、撮影のために訪れた発電所近くで、温泉の硫黄や薫製のような臭いを感じた。
「当初は窓をしめていてもスモークの臭いがすごかった。今は窓をしめれば大丈夫だが、洗濯物はまだ外で干さない」(60代女性)
「今でも洗濯物が干せないから大変と家族は話している」(高校3年の女子生徒)
市民に話を聞くと、臭いが洗濯物につく可能性があるため、外干しができないことに困っていた。
市への200件超の苦情や問い合わせも、「なぜ臭いがするのか」、「いつ収束するのか」など、異臭に関するものがほとんどという。
https://www.sankei.com/article/20230116-5XNPAEJK6NJTHPIDN3Z7WBKQRQ/
(2023年5月2日 修正2 ;追記)
2023年5月1日22時32分に産経新聞からは、4ケ月後に鎮火が確認されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
千葉県袖ケ浦市のコンビナート地区にある「袖ケ浦バイオマス発電所」(同市北袖)の燃料貯蔵サイロ内で元日に火災が発生してから4カ月となった1日、市は鎮火を確認したと発表した。
市消防本部によると、先月17日からサイロ内のボーリング調査を実施。
サイロ内で保管していたバイオマス燃料の木質ペレットから火の元を確認できず、ガス濃度などに問題がないことを1日に確認した。
今後も火災が発生した原因などの調査を続けるという。
この火災は、大阪ガスの関連会社が試運転するバイオマス発電所で、燃料貯蔵サイロ4基のうち、元日に1基から白煙が上がり異臭が発生。
その消火作業を行っている中、同4日には別の1基でも白煙や異臭が起き、鎮火活動が続けられていた。
https://www.sankei.com/article/20230501-5N67VQ3OINNE7HZBHAV4VIZ2NE/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。