2022年12月31日20時44分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で12月30日夜、アトラクションが停止して乗客2人が高さ約50メートルに約4時間取り残されたトラブルで、同園は31日、臨時休園して全てのアトラクションを点検した。
その結果、安全が確認されたとして、予定通り1月1日の休園日を挟んで2日から営業を再開すると発表した。
トラブルが起きたアトラクションだけは運休して、引き続き調べる。
救助された2人は体調不良で病院に搬送されたが、31日朝に退院したという。
トラブルが起きたのは、高さ約50メートルから垂直落下するアトラクション「ジャイアントドロップ メテオ」。
4人乗りの座席が3台あり、フックで引っかけて塔の頂上付近までつり上げ、フックを外して一気に垂直降下する仕組み。
30日午後7時ごろ、3台に計7人を乗せて頂上まで上昇したところ、フックが外れなくなった。
うち2台は地上からの操作で約10分後に降下できたが、20代の男女2人が乗った1台は下ろせなかった。
作業員が点検用エレベーターで頂上付近に上がり、棒を使ってフックを外すレバーを操作しようとしたがうまくいかず、午後8時55分ごろ、枚方寝屋川消防組合に119番して救助要請した。
はしご車が出動したが、最大42メートルの高さまでしか届かず、救出できなかった。
その後、救助隊員が頂上からロープで降り、座席をつるす金具を手動で外し、午後11時過ぎに座席を降下させて救出した。
岡本園長は31日未明、取材に応じ、「乗客に負担をかけ、お騒がせし、申し訳ありません」と謝罪した。
岡本園長によると、年1回の法定点検や3カ月に1度の自主点検を行っており、30日の始業前の点検でも異常はなかった。
気象庁によると、30日午後11時の枚方市の気温は3・3度。
作業員が取り残された2人に防寒具などを渡そうとしたが、乗客は手がかじかんでいたことなどから受け取れなかったという。
https://mainichi.jp/articles/20221231/k00/00m/040/123000c
12月30日23時41分に産経新聞からは、2人は低体温症になっていた模様など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で、高さ約50メートルから垂直落下するフリーフォール「ジャイアントドロップ メテオ」の頂上付近で乗客2人が取り残された問題で、30日午後11時ごろ、2人が救助されて地上に降ろされた。
2人は低体温症とみられ、気分不良を訴えている。
ひらかたパークと消防によると、アトラクションは午後7時ごろに停止したため、約4時間取り残されたこととなる。
2人は20代の男女とみられる。
https://www.sankei.com/article/20221230-PC5LQJ7USNIW5AGE7R7BE25IJA/
12月31日4時55分にNHK NEWS WEBからは、救出手段は3つあったが、どれもうまくいかなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後7時ごろ、大阪 枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で、およそ50メートルの高さから垂直に急降下する、いわゆるフリーフォールと呼ばれるアトラクションの座席が頂上付近から降りなくなるトラブルがありました。
ひらかたパークによりますと、一部の座席は緊急時の操作で地上に降ろしましたが、20代の男女2人が乗った座席は操作できず、午後9時前になって消防に通報し、救出活動が行われました。
しかし、出動したはしご車は高さが届かず、停止からおよそ4時間がたった午後11時すぎにロープで近づいたレスキュー隊が手動で金具を外して、座席を降ろす形で2人を救出しました。
消防によりますと、2人にけがはないということですが、衰弱していて病院に搬送されました。
ひらかたパークの岡本園長は、「お2人には大きな負担とご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。通報するまでに非常時に救出する3つの方法を実行したが、どれもうまくいかなかった」と述べました。
ひらかたパークは31日、休園してトラブルの原因について調べるとともに、全てのアトラクションを点検するとしています。
【救助された女性「全身が痛くなり絶望感じた」】
地上50メートルの高さでおよそ4時間にわたって取り残されたという女性がSNSに写真を投稿しました。
写真には医療機器につながれた手が写されていて、腕には30日の日付けが入った入園券が巻かれています。
女性はSNSで取材に応じ、当時の状況を説明しました。
女性は、男性と2人で遊園地を訪れたということで、アトラクションに乗り頂上に着いたとたん、周りの座席とともに緊急停止したということです。
その後、「順番にゆっくり降下させます」というアナウンスが流れたものの、女性が乗っていた座席だけ全く動かなかったということです。
それから2時間ほどたったあとで救急に連絡をしますと言われ、すぐにはしご車や救急車も来ましたが、すぐに帰って行ったのでもう助からないのではないかと思ったとしています。
遊園地側からは「体調はいかがですか、もう少しで下がります」とたびたび声をかけられたということですが、取り残されている間に何回も意識がなくなったということです。
女性は当時の心境について「“ただ寒い”が強かった。寒い気持ちとずっと身動きがとれない状態で、全身が痛くなり絶望を感じた」としています。
【救助の様子は】
現場の遊園地のアトラクションを撮影した映像によりますと、午後10時半すぎにアトラクションの座席は頂上付近にあり、男女2人が身動きできないまま座っていて、男性が手を小刻みに動かしているのがわかります。
2人が取り残されている座席から数メートル離れた横の位置に点検用のエレベーターがあって、救助に当たっている人たちが2人に声をかけている様子が確認できます。
その後、午後10時45分すぎに消防隊員と見られる人がアトラクションの頂上からロープを使って2人がいる座席の近くまで降りました。
そして午後11時すぎ、消防隊員と見られる人が座席の上部で器具を使って作業すると、2人が乗った座席が下に降りていきました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221230/k10013938761000.html
12月31日0時56分に朝日新聞からは、救助隊員がフックを外して座席を急降下させ救助したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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午後7時すぎ、3基が頂上付近で止まった。
うち2基は手動で降ろすことができたが、男女2人が乗った1基が降下しなかった。
消防組合によると、最大で地上42メートルまでしか届かないはしご車だったため、はしご車による救助を断念。
アトラクションを急降下させ、救助したという。
園長の説明によると、非常停止した乗車席を下降させる方法は三つあるという。
ただ、今回停止した3基のうち、1基だけは従業員がすべての手段を試みたが、動かすことができなかったという。
最終的に、消防の救助隊員がフックを外して下降させることに成功した。
自力で復旧できなかった原因は今後調べる方針だという。
https://www.asahi.com/articles/ASQDZ76MDQDZPTIL00C.html
12月30日23時41分に産経新聞からは、高さ15mまで座席が移動したため救助したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防のはしご車が出動したが、高さ約40メートルまでしか届かず、ほかの救出方法を検討。
ねじなどを調整したところ、高さ約15メートルまで座席が移動したため、救助したという。
https://www.sankei.com/article/20221230-PC5LQJ7USNIW5AGE7R7BE25IJA/
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、救助隊員がフックを外した瞬間、座席が、下降したというよりは急速に落下した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。