本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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酸素ボンベの爆発危険性調査中、某ブログに、雑誌「化学」の1998年9月号に以下の事例が掲載されていたと記載されていた。
□1979年頃、英国の食肉加工場。豚肉を刻みやすくするために、あらかじめ肉を液体窒素で冷やし、ミンチ器にかけていたところ、突然ミンチ器が爆発。2名死亡。
原因は豚肉の表面に空気が液化凝縮し、ミンチ器の駆動による摩擦熱で液体空気と豚肉が反応して爆発したもの。実験の結果、豚肉に凝縮した液体空気中の酸素濃度は70%以上に達していた。
□1991年1月17日。岐阜県のセラミックス工場で、ベンゼンを含んだセラミックス基盤を液体窒素で凍結して取り扱っていたところ、突然爆発。2名死亡、1名軽傷。
原因は時間とともに冷却に用いた液体窒素に酸素が凝縮して入り込み、ベンゼンなどの有機物を混合して爆発性の物質をつくったものと思われる。
このうち、岐阜の事例については、更に詳しい情報が「失敗知識データベース」に掲載されていた。
(現象)
セラミックス基板製造所で新規セラミックスの試験製造を行っていた。セラミックスを顆粒化する工程でセラミックスの粉末と溶剤ベンゼンを撹拌混合し、さらに-196℃の液体窒素を吹き付け、凍結乾燥してセラミックス粒子を得た。そのセラミックス粒子をステンレス製シャベルで容器からバットに移し換え、そのまま乾燥機に入れている時、爆発が起こった。
(直接原因)
原因は、液体窒素温度(-196℃)で空気中の酸素(沸点 -183℃)が凝縮し、凍結体中のベンゼンと液体酸素爆薬を形成し爆発的に反応したものと推定された。着火源は、移し替え時の摩擦、衝撃と推定されている。
(間接原因)
□液体窒素の使用による液体酸素と可燃物の混合発火事故は以前より発生していたが、事故を学習していなかったため防止策がとられていなかった。
□液体窒素温度では空気中の酸素が凝縮して可燃物と爆発性混合物を生成する危険性が認識されていなかった。試験製造のため、十分な調査、研究がなされていなかった可能性がある。
(教訓、対応)
1.液体窒素を使用する冷却工程では可燃性溶剤を使用しない。
2.液体窒素温度の表面を空気から遮断する。
3.着火源を排除する(機械的刺激や静電気など)。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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