2024年8月26日12時33分にYAHOOニュース(KOREA WAVE)から下記趣旨の記事が、視聴者撮影の現場写真付きでネット配信されていた。
韓国・京畿道(キョンギド)富川市(プチョンシ)のホテル火災の際、救助のために使用された空気安全マット(エアマット)がその役割を果たせなかった。
命を救う「最後の砦」として信頼されていたエアマットに対する信頼が揺らぎ、今後、誰がエアマットに身を投じるのかという懸念が広がっている。
今回の事故では、男女の宿泊客がエアマットを「命のマット」と信じて飛び降りた。
しかし、女性宿泊客は跳ね返され、エアマットがひっくり返る事態が発生し、続いて飛び降りた男性も死亡した。
専門家からはエアマットの転覆が極めて異例だと指摘され、設置ミスや有効期限切れのマット使用など、さまざまな疑惑が浮上している。
22日午後7時34分ごろ、京畿道富川市の9階建てホテルの7階客室(810号)で火災が発生した。
同じ階に宿泊していた2人の宿泊客は、炎を避けるために消防が設置したエアマットに飛び降りたが、命を落とすことになった。
富川市消防署は、火災通報を受けてから4分後の午後7時43分ごろに現場に到着し、その5分後の午後7時48分にホテルの外にエアマットを設置した。
このマットは、横7.5メートル、縦4.5メートル、高さ3メートルのサイズで、10階以下の高さから飛び降りるために設計されている。
空気が注入されていない状態での重さは126キロという。
エアマットが設置されてから7分後の午後7時55分ごろ、女性が最初に飛び降りた。
だが、マットの中央ではなく端に落下した。
その瞬間、エアマットは反動でひっくり返った。
元の状態に戻す前に飛び降りた男性は、そのまま地面に落下し、二人は心肺停止の状態で病院に搬送され、その後、死亡が確認された。
専門家らはエアマットの転覆が異例だと口を揃える。
転覆の原因については、詳細な調査結果が出るまでわからないが、
▽マットが適切に設置されていなかった。
▽有効期限が過ぎたマットが使用された。
などの可能性が浮上している。
今回使用されたマットは2006年に支給されたもので、使用可能期限は最大7年とされている。
又石(ウソク)大学のコン・ハソン教授(消防防災学)は、「エアマットがひっくり返ることは非常に珍しい。通常はひっくり返らない。空気圧が過剰な場合や、エアマット自体に不具合があり圧力を均等に保てなかった場合、外部からの衝撃を受けてひっくり返る可能性がある」と説明した。
慶一(キョンイル)大学のイ・ヨンジュ教授(消防防災学)も、「マット自体がひっくり返る状況は本当に異例だ。消防隊員がエアマットを押さえているべきだ」と指摘する。
富川市消防署火災予防課長であるイ・サンドン氏は現場でのブリーフィングで、「最初はエアマットは正常に展開されていた。犠牲者が飛び降りる過程でひっくり返った」と釈明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c34dd482eb07ad9f94e88f9967465fe31aed9fd
8月26日7時29分にYAHOOニュース(中央日報)からは、客室エアコンからの炎がベッドなどに燃え移った、フラッシュオーバーの可能性もある、2番目に飛び降りた客はマットがひっくり返ってできた床の空間に落ちた、スプリンクラーは法改正前の建物につき設置されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日、7人が死亡し12人がけがした京畿道富川(キョンギド・プチョン)のホテル火災は、客室エアコンで起きた炎がベッドマットレスに落ち、火が急速に大きくなったことが分かった。
警察は、消防当局が通報受け付けから人命救助の過程まできちんと対応したのかも集中的に調べている。
25日、京畿南部警察庁は、刑事機動隊・科学捜査隊など計84人で構成した捜査本部を中心に、火災の原因と人命被害が大きかった理由などを捜査していると明らかにした。
消防庁が確保した閉回路(CC)テレビには、22日午後7時37分ごろ、810号で煙が始まってから約1分23秒で階全体がぼやけた様子が映っていた。
警察は、消防災難本部報告書などを土台に、客室内の壁掛け型エアコンから生じた炎がベッドのマットレスなど可燃物質に燃え移り、火災が急速に進んだと見ている。
周りの物体が発火温度まで加熱され、部屋全体で炎が爆発的に噴出する、いわゆる「フラッシュオーバー」現象が起きた可能性があるということだ。
エアコンの炎は、漏電など電気的要因で発生したものと推定している。
警察は、エアマットに飛び降りた2人が死亡したことに関連して、関連安全規則をきちんと守ったのかも調査中だ。
消防当局は当日午後7時43分に現場に到着し、約5分後の7時48分にエアマットを設置した。
その後、7時55分ごろ、ある女性がエアーマットの端に落ちてエアーマットがひっくり返り、まもなく飛び降りた男性はマットがひっくり返ってできた床の空間に墜落したと説明した。
警察は、エアマットが不良だったのか、空気量が十分だったのか、落下指示をきちんと行ったのかなどを調べる予定だ。
事故の通報者と受け付け要員間のコミュニケーションが円滑でなかった情況も確認された。
共に民主党のユン・ゴニョン議員室が公開した録音記録によると、初めての通報が受け付けられたのは午後7時39分20秒ごろだ。
受け付け要員は通報者に10回にわたってホテルの名前を聞いた後、出動指令を出した。
その後、「810号はどこ? ベッドや窓はどこ?」と、客室内の具体的な発火場所も尋ねた。
警察関係者は「消防対応の全般を捜査している」と明らかにした。
一方、事故が起きたホテルにスプリンクラーがなかったことについて、関連法の改正が必要だという意見も出ている。
消防施設の設置及び管理に関する法律施行令は2005年、11階建て以上の宿泊施設に対して全階にスプリンクラーを設置するようにした。
2017年には設置対象を「6階以上の宿泊施設」に拡大した。
しかし、改正前に建てられた宿泊施設には遡及適用することができなかった。
火災が起きた富川ホテルは2004年10月に使用承認を得た9階建ての建物だ。
専門家は、療養病院・保育園などのように、宿泊施設にもスプリンクラー設置規定を遡及適用する必要があると指摘する。
牧園(モグォン)大学消防防災学科のチェ・ジン教授は、「宿泊業者の場合、宿泊客が建物の構造を把握することは難しい」とし、「緩降機・エアマットは最後の避難手段であるだけで、火災の鎮圧はできないためスプリンクラーが絶対的に必要だ」と強調した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/284ebcb82493eadbead95c441d0232f7efd89d6d
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。