2024年8月21日19時36分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県天草市天草町にある「轟(とどろき)の滝」周辺で川遊びをした人が相次いで嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴えた問題で、21日までに新たに23人が同様の症状で医療機関を受診したことが分かった。
保健所が集計している患者数は、69人になった。
重症者は確認されていない。
川の水が原因の感染症も疑われるとして、保健所が注意を呼びかけている。
県によると、今月13日に滝の周辺で遊んだ高校生7人全員が15~16日に嘔吐や下痢の症状を訴えて病院を受診した。
16日に保護者から通報があった。
21日までに天草保健所が地域の5医療機関に確認したところ、子どもを含む計69人が、川で遊んだ後に同様の症状で受診した。
共通の食事はないため食中毒の疑いは薄いとして、採取した川の水や患者の便を調べている。
県は遊泳を控えるよう呼びかける看板を、滝周辺6カ所に設置した。
天草市によると、轟の滝は遊泳のほか、岩場からの飛び込みができるスポットとして知られ、地元の中高生らに人気がある。
今週に入り、市民から「滝は立ち入り禁止なのか」などの問い合わせも寄せられているという。
https://www.asahi.com/articles/ASS8P3CXYS8PTLVB00CM.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
8月22日19時0分にテレビ熊本からは、症状を訴えた人は109人、もっと増える見込み、降雨が少なく水がよどんでいたことが原因か?など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
その後も同様の症状を訴える人が相次いでいて、天草保健所管内で医療機関を受診した人は、21日午前9時時点で69人でしたが、県は22日、さらに40人増え、計109人となったと発表しました。
県内の他の保健所にも複数の相談が寄せられているということで、人数は増える見込みです。
県は、川の水質調査などを行い原因の特定を急いでいますが、まだ分かっておらず、木村知事は22日の定例会見で改めて注意を呼び掛けました。
【木村 知事】
「症状がある人、不安に思っている人は、保健所に連絡してほしい。最寄りの医療機関を受診してほしい」
実際に8月9日から4日間、『轟の滝』で遊び、その翌日に体調不良になったという高校生は…。
【高校生】
「最初、腹痛で悪寒がしてから熱が上がってきて…。最高39度くらいまで出ました。
自分は吐くまでなかったんですけど、下痢とか…下痢と熱がすごかったです」
Q.大丈夫でした?
A.きつかったです。
Q.その日は人いた?
A20~30人いましたね。
Q.ちなみにお友達とか後輩は症状はどうだった?
A.先輩が別の日に行って『嘔吐・下痢になった』って言っていました。弟と「はとこ」は嘔吐、下痢になりました」
当時、川には、ある“異変”があったといいます。
Q.入った感じの違和感とかはあった?
A最近雨が降っていないので、水がぬるかったり少なかったりっていうのはありましたね。
天草市では梅雨明け以降、降水量が著しく低下。
8月18日までほとんど雨が降っておらず、最高気温35度以上の猛暑日が続いていました。
普段、『轟の滝』では3つの滝が流れていますが、先週月曜日の映像を確認すると、滝の数は1つにまで減っていました。
水質環境学が専門の熊本大学、川越保徳教授は,暑さで病原性の微生物が増えてしまった可能性を指摘します。
【熊本大学 川越 保徳 教授】
「水の量が減っていて、本来ならもっと流動、要するに流れ。
やっぱり、淀むとダメなんですよ。
たまるような状態になっていると、もうそこで、どんどんと、バクテリアでもそうですけど、増えていく」
また、滝の周辺にはイノシシを避ける電気柵があちこちに設置されていて、水環境問題に詳しい別の専門家は、野生動物のフンなどに入っている病原菌が川に流れ込み、滝にたまった可能性があるといいます。
【グローバルウォータ・ジャパン 吉村 和就 代表】
「野生動物から出たですね。やはり病原性の病原菌ですね。
轟の滝っていうのは、いわゆる川の中の中流に位置するような場所で。結構山間部があって、谷間になってるんですね。
ですから、周りから全部集まってきた雨あるいは水の流れが全部、轟の滝に入っているという」
県は原因特定を急ぐとともに、各保健所に寄せられている被害を集約し、近く、体調不良者の人数を発表する方針です。
https://www.tku.co.jp/news/?news_id=20240822-00000006
(ブログ者コメント)
自然に流れている水が原因だった可能性ありとのこと。
同種事例としては、つい1週間ほど前、湧き水を使った由布市の飲食店で458人がノロウイルス中毒になった事例を紹介したばかりだ。
(2024年9月28日 修正1 ;追記)
2024年9月26日19時18分にYAHOOニュース(熊本朝日放送)からは、県はノロウイルス感染者が川遊びしていたことが原因の可能性が高いと発表したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
熊本県天草市の轟の滝周辺で、川遊びをした100人以上が、下痢や嘔吐などの症状を訴えた問題で、県は調査結果を公表し、滝周辺の水に滞留していたノロウイルスによって感染が広がったとみられると結論づけました。
県の8月の調査で、滝つぼと滝のすぐ上の2カ所からノロウイルスを検出。
医療機関などが検査した患者6人の便からも検出されました。
ウイルスは、川の水と便で遺伝子型が異なっていましたが、症状の特徴からノロウイルスが原因である可能性が高いと結論づけました。
体調不良で医療機関を受診した人は26日現在、124人にのぼっています。
県は9月にも滝の周辺で調査しましたが、ノロウイルスは検出されませんでした。
川に滞留していたウイルスは雨で流されたと推測されるとのことです。
滝の水が汚染された原因として、県の担当者は、ノロウイルスに感染していた人が滝で嘔吐や下痢をしたことが考えられるとしていますが、特定は出来なかったとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8367c68313876b16727834d23dcaa20a3edc0b5a
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。