2014年3月25日に掲載した第3報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第4報として掲載します。
第3報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3773/
(2018年7月27日 修正8 ;追記)
2018年7月19日21時15分に神戸新聞から、業務上過失致死傷などの罪に問われた当時の課長らに有罪判決が下ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防隊員ら37人が死傷した2012年の日本触媒姫路製造所の爆発事故で、業務上過失致死傷などの罪に問われた当時の同製造所化成品製造部製造第2課長・本藤被告(62)ら3人の判決公判が19日、神戸地裁であった。
小倉裁判長は、「会社全体で安全管理の意識が希薄。大きな問題があった」と指摘し、本藤被告に禁錮2年、執行猶予3年(求刑禁錮2年)を言い渡した。
このほか、判決では、
▽当時の同課主任技術員宗近被告(61)を禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑禁錮1年6月)
▽当時の同課係員明神被告(49)を禁錮8月、執行猶予3年(求刑禁錮1年)
▽危険防止措置をとらなかったとして、本藤被告とともに労安法違反罪に問われた日本触媒(大阪市)を求刑通り罰金50万円
とした。
判決によると、12年9月29日、高温で滞留させると爆発の危険性があるアクリル酸のタンクが爆発。
3被告は、施設の能力向上テストでタンクにアクリル酸約60m3を貯留し、温度管理などの注意義務があるのに対策を怠って爆発事故を起こし、姫路市消防局の消防隊員山本さん=当時(28)=を死亡させ、作業員らを負傷させた。
小倉裁判長は、爆発したタンクでは、少なくとも1994年以降は内液の温度計がなく、09年以降に過剰加熱を防ぐ調節機器が取り外された情報が組織で共有されず、25m3以上の貯留で冷却効果を生む機器を稼働するルールも徹底されなかった点を問題視した。
本藤、宗近被告を「無関心といってよい程に何らの注意も払わず放置し続け、稼働の重要性を周知しなかった」と批判し、明神被告については「ルールの存在を忘れ、稼働させずにテストして過失責任があった」とした。
公判で無罪を主張した日本触媒は、「判決を厳粛に受け止める」「再発防止を徹底する」などとするコメントを出した。
出典
『37人死傷の工場爆発事故 日本触媒と3被告に有罪』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201807/0011459525.shtml
(2018年8月4日 修正9 ;追記)
2018年8月3日22時48分に神戸新聞から、有罪判決が確定したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸地裁判決が3日、確定した。
被告、検察側の双方が期限までに控訴しなかった。
取材に対し、日本触媒は「総合的に判断し、控訴しないことにした」とした。
出典
『姫路・工場爆発 日本触媒と3被告、有罪判決が確定』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201808/0011509351.shtml
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。