2018年11月26日に掲載した第1報(2/2)がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9094/
(2019年4月5日 修正4 ;追記)
2019年3月29日20時20分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、恵庭市の山の中で国の森林事務所の職員を猟銃で誤って撃って死亡させたとして逮捕された50歳の自営業者について、札幌地検は29日、業務上過失致死の罪で在宅のまま起訴した。
在宅起訴されたのは札幌市中央区の自営業、S被告(男性、50歳)。
起訴状などによると、S被告は去年11月、恵庭市盤尻の山の中で、林野庁の恵庭森林事務所の職員、菅田さん(38)を猟銃で誤って撃って死亡させたとして、業務上過失致死の罪に問われている。
S被告は逮捕後、釈放され、検察は在宅のまま捜査を続けていたが、捜査の結果、過失が認められるとして29日、起訴した。
これまでの調べによると、S被告は当時、鹿狩りをしており、鹿笛を吹いたところ,およそ120m離れた場所で何かが動いたため、十分な確認を行わないまま、鹿と勘違いして菅田さんを撃ってしまったという。
検察はS被告が起訴された内容を認めているかどうか明らかにしていない。
出典
『恵庭の猟銃誤射で在宅起訴』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190329/0009073.html
3月29日20時2分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、S被告は2014年に道の狩猟免許を取得。
「白く動くものを見た」、「シカと間違えて撃った」と供述しているという。
出典
『猟銃誤射の男を起訴 札幌地検』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/291493
(2022年5月6日 修正5 ;追記)
2022年5月5日8時1分にYAHOOニュース(JB press)からは、ガサドンで撃ったのではなく狙って撃ったとしか思えないというエゾ鹿撃ちの女性の見解などが、下記趣旨でネット配信されていた。
・・・
許可銃には「業務上過失致死・致傷」となる事案がある。
狩猟中に誤って人を撃ってしまい死傷させた場合だ。
近年では2018年11月20日、北海道恵庭市の国有林で林野庁の職員がハンターに誤射され死亡するという痛ましい事故が起きた。
ハンターは「業務上過失致死」で逮捕された。
世間に衝撃を与えた事件だったが、その後の行政の対応も、われわれハンターにとって衝撃的だった。
林野庁北海道森林管理局(以下、当局)は、その後、道内国有林における狩猟を2019年の3月末まで禁止・制限するという異例の対応に出たのだ。
当時は猟期の真っただ中だ。
誤射したハンターとは全く無縁の北海道のハンターや、北海道の雄大な大自然の中で猟を楽しみにしていた道外のハンターたちは巻き添えを食ったと言ってもよい対応だった。
悲しかったのは、安全確認を十二分にしながら狩猟をしているハンターたち全員が、逮捕されたハンターと同じ程度の技能とモラルしかないと受け止められているように感じたことだった。
■ガサドン
ガサドンとは、ウルトラマンに出てくる怪獣の名前……ではなく、狩猟時に藪や林で「ガサッ」と鳴ったからターゲットの確認もせずに「ドン」と撃つことをいう。
誤射が起こる典型的な事例として「ガサドン」は使われている。
私から言わせれば、ターゲットを確認せずに発砲するなどありえないし、「目視もしてないのになんで当たるねん?」というところだ。
ガサドンで誰かを殺傷したら、やはり「業務上過失致死・致傷」となる。
なぜガサドンが起こるのか。
慎重さが足りない、小心者である(獣が怖い)、銃を使うことに対する謙虚さがない、脊髄反射の短慮者である、経験が少ない、目が悪い、要するにアホである……などなど考えられるが、銃を使う者としてはどれもまったく話にならない幼稚さが、ガサドンを引き起こしている。
先ほどの職員は倒木を片付けるために「発砲が禁止されている林道(公道)上を歩行していたにもかかわらず」撃たれたとのことだから、ガサドンではない。
狙って撃ったと推測される。
ただし、長距離の射撃ができるライフルではなく、短距離射撃のショットガン(散弾銃)でもなく、ハーフライフル銃を使用している。
距離は130mだった。
大口径ライフル競技の公式大会で優勝経験のある鎌田正平氏によると、「ハーフライフルで130mはなかなかの腕前」とのこと。
そのような腕を持つと思われるにも関わらず、当該ハンターは、白いタオルがエゾ鹿の尻尾に見えたと説明したそうだが、犠牲になった職員の方は「赤色のジャンパー、オレンジ色のヘルメットを着用し、狩猟者から見て十分目立つ格好の安全対策を講じたうえで」作業していたとされるので、その姿をエゾ鹿と誤認したとは考えにくい。
さらに、スコープを覗かずに撃ったという説も一部にあるが、本当に130mをスコープなしで命中させたのだとしたら超人技である。
筆者にとっては理解しがたい点がいくつも残る事故だった。
・・・
■撃てる場所、撃てない場所
狩猟を行うものにとって、銃で他人を傷つけたり、さらには命を奪ってしまったりなどということは、絶対にあってはならないことだ。
そのために、さまざまなルールが設けられている。
・・・
■「撃たれたら」という恐怖
今年(令和4年)の3月、シーズン最後の猟で最後に獲ったメス鹿を、師匠が回収しに行った時のこと。
私は撮影のため、深い雪の中をボコボコと何度も埋まりながら進んでいたら、ダーーーーン、ダーーーーーーンとこだまする、そう遠くない発砲音がした。
日没が近く、辺りが暗くなってきた頃だった。
うーん。もし間違って撃たれるとしたらこういう状況だろうか。
(鹿じゃありません、私は鹿じゃありません……)と心の中でつぶやきながら(撃たれませんように)と祈っていた。
こだまの仕方から、至近距離ではなく私が撃った山の裏側で撃っているような距離感だった。
うむ。これからは回収の時はライトを携行した方がいいだろう。
経験してわかることはたくさんあり、すぐに次に生かす。
それが進化していく早道だと思う。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/aad113cd7397e5f9c71543e18d21f53cd087ac34?page=1
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。