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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(2020年2月5日 修正1)

 

※ブログサイト運営会社のシテム障害で本ブログが更新不能になっていた期間に入手した情報を2/3~3/3として追記するなど、記事を全面修正した。

 

 

2020120236分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

漏水していた水道管の修繕工事に伴い、市全体の5分の1を対象とする大規模断水を予定していた和歌山市が20日、断水しなくても修繕が可能なことが判明したとして、急遽断水を中止した。

 

なぜこんな騒ぎが発生したのか。

 

背景にあるのは、水道管の老朽化と、それに対応しきれない自治体の厳しい財政状況。

同様の課題は全国各地で抱えている。

 

「市民に多大な迷惑をかけ、申し訳ありませんでした」。

20日午前、市役所で会見した尾花正啓市長は深々と頭を下げた。

 

市によると、8日にJR和歌山駅東側の国道24号の交差点地下にある水道管で漏水が判明。

 

昭和37年に埋設された大量の水を供給する基幹水道管(直径約80センチ)からの漏水が想定され、断水せずに修繕すれば1カ月以上かかる可能性もあるとして、市は16日、市全体の5分の1にあたる約3万5千世帯(約8万人)を対象に、19日午後10時から22日午後10時にかけ断水すると発表した。

 

実施わずか3日前の発表を受け、市民らは飲料水を買い求めスーパーなどに殺到。

飲食店や宿泊施設も相次ぎ休業を決めるなど、混乱が広がった。

 

ただ、具体的な漏水場所は工事当日まで不明のまま。

「掘り起こしてみないと分からない」(担当者)状態で、現場の掘削を始めたところ、基幹水道管ではなく、枝分かれした細い管(直径約15センチ)での漏水が判明した。

 

市は断水せずに細い管の修繕を進め、翌20日未明に完了した。

 

市によると、市内の水道管の総延長は約1500キロで、大半が昭和30~40年代に施工を終えている。

 

一方、水道管の法定耐用年数は約40年。

これを超えた水道管は、全体の約17%にあたる約250キロに及んでいるという。

 

ただ、市では水道管に水を供給する浄水・配水施設も老朽化しており、予算などの制約上、施設建て替え事業を優先。

 

今年度から当面4カ年の計画で、年約10億円の事業費で水道管の更新を始めたばかりだった。

 

混乱を受け、市民からは批判の声が上がった。

 

「告知が遅すぎて、高齢者に十分な準備ができないことは明白」と憤ったのは、断水が予定された連合自治会長の男性(86)。

 

小学4年と3歳の子供がいる主婦(40)も、「古い水道管が危ないことは昔から分かっていたはずだ。計画的に更新しなかったのは市の怠慢」と話した。

 

市によると、断水の苦情や問い合わせなどの件数は、19日現在で約2100件。

市は今後、断水する場合の広報のあり方などを検証するとしている。

 

 

【「どこでも起きうる問題」 耐用年数超え水道管は全国で15%超】

 

水道管の老朽化が引き起こす問題は、和歌山市のみならず、各地で浮上している。

 

全国で法定耐用年数の40年を超えた水道管は15%以上を占めており、専門家は「どこでも起きうる問題だ」と警鐘を鳴らしている。

 

厚生労働省によると、全国に張り巡らされた水道管約71万キロの多くは、昭和50年前後の高度経済成長期までに敷設。

当時から更新されていないものも多く、平成29年度時点で16・3%が法定耐用年数を超えている。

 

一方で、老朽化した水道管の事故は近年相次いでいる。

 

水道に詳しいジャーナリストの橋本淳司さんは、水道管が更新されない背景に、自治体の厳しい財政状況があると分析。

人口減少で税収が減る上、一人一人の節水に対する意識の高まりから、料金収入も減少傾向にあるという。

 

橋本さんは、「耐用年数を超えた水道管全てを、ただちに更新することは難しい。人口減少社会をふまえ、需要の多い水道管を選別した更新計画が必要だ」と指摘する。

 

和歌山市では、断水を告知した当初、住民から「断水をやめてほしい」という声が上がる一方、「水道管の老朽化の対策が必要ではないか」と工事を望む意見も出ていた。

 

橋本さんは、「それぞれの自治体ごとに水道管に関する情報を開示し、住民らの合意形成を図っていく必要もある」と話している。

 

https://www.sankei.com/west/news/200120/wst2001200026-n1.html

 

 

120218分に産経新聞westからは、断水予告により飲食店や宿泊施設が計画休業を余儀なくされたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

和歌山市が実施3日前の16日に突然大規模断水を発表し、19日午後10時の開始予定時刻を過ぎても開始せず、最後には取りやめたことで、飲食店・スーパーや宿泊施設などは対応に追われ、市民も振り回された。

 

【飲食店・スーパー】

 

突然の断水発表で、休業を余儀なくされた飲食店が相次いだ。

 

断水中の臨時休業を決めていた「炭火焼 カルビ一丁」(友田町)では、断水取りやめが決定した20日、一度は営業再開も考えたが、「水道から濁り水が出る可能性がある」とする情報もあり、結局休業を余儀なくされた。

 

阪本店長は、「もっと早く断水予定を発表してくれれば、予約も断らずに済んだのに」と困惑ぎみに話した。

 

スーパー「オークワ」では20日、断水地域周辺の店舗で大量の水を使う鮮魚の調理や総菜の販売を見送った。

 

21日以降は、水質の安全を確認次第、順次再開するという。

 

【宿泊施設】

 

宿泊施設も翻弄された。

 

当初断水の予定区域だった温泉旅館「花山温泉」(鳴神)では、期間中の予約客48組を全部断り、4日間の休業を決めていた。

 

20日、断水が取りやめとなったが、すでに休業を見越して温泉設備の修繕工事を始めていたため、営業を断念。

 

再開は最速でも22日になるといい、損失額は500万円以上と見込む。

 

・・・・・

 

【応急給水所】

 

市は、断水地域周辺の小中学校など30カ所で応急給水を実施した。

 

市立大新小(新大工町)では午前、予定通り校庭内の受水槽から給水を開始。

 

市民の殺到や混雑緩和のため会場にはコーン標識も設置したが、断水取りやめが決定したこともあり、市民の姿はまばらだった。

 

・・・・・

 

https://www.sankei.com/west/news/200120/wst2001200023-n1.htmlhttps://www.sankei.com/west/news/200120/wst2001200023-n1.html

 

 

120126分に産経新聞westからは、井出商店も休業を余儀なくされたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

和歌山市が、19日夜から3日間予定していた大規模断水が取りやめられたことを受けて、市民らからは20日、安堵(あんど)の声があがった。

 

断水中は臨時休業するとしていた和歌山ラーメンの老舗「井出商店」は、断水の取りやめ決定後、スープの仕込みをしておらず、スタッフも休みにしたとして、営業再開を21日とした。

 

20日朝から1人で仕込みをしていた店主の井出紀生さん(76)は、「営業できるのはありがたいが、(断水騒動で)バタバタして大変だった。早くおいしいラーメンを提供できるよう準備したい」と話した。

 

https://www.sankei.com/west/news/200120/wst2001200011-n1.html

 

 

 

(2/3へ続く)

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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