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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2020761335分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。

 

6日午前910分ごろ、大阪市港区弁天6丁目の弁天埠頭(ふとう)に停泊中の船内で、清掃作業中に3人が倒れたと同僚から119番通報があった。

 

駆けつけた救急隊員が船内のタンク内から男性3人を救出したが、搬送先の病院で全員の死亡が確認された。

大阪府警が原因を調べている。

 

港署などによると、死亡した3人のうち1人がタンク内部に下りる途中に転落し、2人は様子を見に内部に入った後、倒れたとみられる。

タンク内は酸素が薄い状態だったという。

 

船内では午前8時ごろから、死亡した3人を含む6人がタンク内にたまった水をポンプで抜く作業をしていた。

船は砂利などを運ぶ運搬船という。

 

https://www.asahi.com/articles/ASN764643N76PTIL00F.html

 

 

761720分にNHK関西からは、タンクの水面近くでは酸素濃度2%だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

6日午前9時すぎ、大阪・港区弁天の大阪港に停泊していた長さ60メートル、幅14メートルの砂利運搬船で、作業員が倒れたと消防に通報がありました。

消防が深さ数メートルの船内のタンクから救助しましたが、いずれも搬送先の病院で死亡が確認されました。


警察によりますと、午前8時ごろから6人の作業員で、タンクにたまった水をポンプで抜く作業をしていましたが、中に入った1人が倒れ、様子を見に行った2人も次々に倒れたということです。


消防や警察によりますと、現場で有毒ガスの発生は確認されませんでしたが、タンク内の水面に近いところでは、通常は20%ほどの酸素濃度が2%しかなかったということです。


警察は酸欠になった可能性もあるとみて、詳しい状況を調べています。


【タンクとは】。


造船会社などで作る日本作業船協会によりますと、砂利の運搬船などは浮力を得るため、船体の内部を鉄の板で仕切って、複数の空間=タンクを作っているということです。


タンクはふだん密閉された状態で、鉄の板が酸化して酸素濃度が低くなりやすいため、中に入る際には、濃度を測定したうえで換気する必要があるということです。

 

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200706/2000031847.html

 

 

761440分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、確認しに行った同僚が3人が倒れているのを発見したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察や消防によりますと、男性作業員3人が深さ4mのタンク内で倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。  

 

3人は6日朝からタンク内でポンプを使って中の水を外に汲み出す作業をしていましたが、あがってこないことから同僚が確認に向かい、発見したということです。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/c7b09b04425852c2211754ec999c26aaeacd9f2f

 

 

761820分に日本経済新聞からは、最初の1人は誤って落下したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

作業員の1人がタンク内に誤って落下し、2人が順番に助けに行ったという。

3人ともタンク内で発見された。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61194080W0A700C2AC8000/ 

 

 

761918分に毎日新聞からは、最初の1人は様子見にタンク内に入ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

1人が様子を見るためにタンク内に入ったが出てこず、後から入った2人も次々に倒れたという。

 

https://mainichi.jp/articles/20200706/k00/00m/040/185000c 

 

 

 

(2020年11月11日 修正1 ;追記)

 

20201110152分にNHK関西からは、鉄板が錆びて酸欠状態になっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

大阪西労働基準監督署などによりますと、タンク内の鉄板がさびて酸素濃度が大幅に低下していましたが、作業員は酸素濃度の測定や換気などを行わず、中に入ったということです。


タンクの水抜きはポンプを使って行うことができ、中に入る必要はなかったということで、労働基準監督署は潮マリンが、酸欠で危険な場所への立ち入りを禁止したり、危険な場所に表示を出したりといった事故防止のための措置を怠ったとして、10日、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

 

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20201110/2000037085.html

 

 

 

(2022年3月26日 修正2 ;追記)

20223241019分にNHK関西からは、タンクは3年間、蓋が閉められたままだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国の運輸安全委員会は調査報告書を公表しました。

それによりますと、船のバランスを取るための鉄製のタンクの内部が腐食でさびていて、酸素濃度が低い状態だったにもかかわらず、作業員の1人が認識しないまま修理のため内部に入った可能性があるということです。

作業員ははしごを使って外に出ようとしましたが、登り切る前に落下し、助けようとした別の2人の作業員もタンク内で倒れ、窒息した可能性があるとしています。

タンクはおよそ3年間、ふたが閉められたままで、酸素濃度が6%以下になると人間は瞬時に倒れるとされる中、事故直後のタンク内の濃度は2.8%と、大きく下回っていたということです。

運輸安全委員会は、再発防止策として、酸素濃度が低い危険がある場所では、十分に換気して濃度を計測するなど安全を確認することを指摘しました。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220324/2000059257.html 

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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