2020年7月5日16時30分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前1時半過ぎ、吉田町川尻にある日用品メーカー「Ⅼ社静岡第二工場」の敷地内にある倉庫で火が出たと警備会社から消防に通報がありました。
消防や警察によりますと、現場に駆けつけた静岡市消防局の吉田消防署の52歳の指揮隊員と45歳と38歳の救助隊員、それに牧之原警察署の警察官1人の男性あわせて4人が、様子を調べに中に入りましたが、いずれも連絡がとれなくなっているということです。
消防によりますと3人の隊員は、午前2時ごろに防火服や防火帽を身に着けて中に入りましたが、その後、煙が立ちこめて姿が見えなくなり、無線にも応答がない状態が続いているということです。
倉庫は、延べ床面積がおよそ7000平方メートルの2階建てで、スポンジや重曹などが保管されていて、消防はホースで水をかけながら4人を捜していますが、煙が出続けているうえ、中が高温になっていて、捜索が難航しています。
東京都内にあるⅬ社本社によりますと、火事があった工場では、ふだん、重曹などの原材料を袋詰めする作業を行っているということですが、当時は稼働しておらず、中に人はいなかったということです。
会社では、「自然発火するようなものは保管していないが、詳しい状況は調査中で、原因はまだ分からない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20200705/3030007536.html
7月5日18時0分に産経新聞からは、4人は当初は燃え方が激しくなかったので中の様子を見に入ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災は5日午前1時35分ごろに発生。
当初は燃え方が激しくなかったため、4人は中の様子を見に入ったが、同2時15分ごろから連絡が取れなくなっていた。
その後、濃い煙と高温のため、外部から入れない状態となったという。
この火事ではそのほか、消火活動中に吉田消防署の消防隊員2人が軽いやけどを負った。
また、近所の住民が消火活動中のホースによって転倒し、軽いけがをしたという。
https://www.sankei.com/affairs/news/200705/afr2007050024-n1.html
7月5日20時56分に読売新聞からは、4人が中に入った後、爆発が起きた、内部はシャッターで区切られていたため消火は難航したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4人は警備会社からの通報を受け、午前2時頃に倉庫内に入ったが、15分ほど経過したところで連絡が取れなくなった。
当初は火が見えなかったが、その後、爆発音と共に大量の煙が出たといい、4人が巻き込まれたとみられるという。
倉庫は鉄骨造り2階建てで、延べ床面積約7000平方メートル。
内部がシャッターで区切られており、放水が直接できなかったことなどから消火活動は難航、同日午後5時20分頃に鎮圧した。
Ⅼ社によると、倉庫には洗剤の材料となる重曹などを保管していたという。
2018年7月に原材料が周囲の熱で発火したとみられる火災があったが、現在は発火する可能性のあるものは置いていないという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200705-OYT1T50046/
7月5日21時30分に産経新聞からは、4人は指揮隊員の判断で屋内に入ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同日夜の市長記者会見に同席した市消防局幹部の説明によると、5日未明、消防隊員らが119番通報を受けて現場に到着した際、倉庫の入り口から出火や煙を確認できなかった。
このため、火の元を確認しようと、吉田消防署所属の指揮隊員の判断で屋内に入った。
その後、爆発に伴うとみられる黒煙が突然噴出し、消防隊員らは逃げ遅れたという。
市消防局側は倉庫火災の対応マニュアルに沿って訓練してきたといい、海野・市消防局長は倉庫内に入った判断について、現時点で「適正だった」と語った。
https://www.sankei.com/affairs/news/200705/afr2007050030-n1.html
7月6日6時46分に静岡新聞からは、4人とは爆発が起きた後も10分ほど無線でやりとりしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同日午後4時ごろ、建物2階で4人の遺体が発見された。
市消防局などによると、消防隊の到着時、建物は白煙が上がっている程度だった。
4人は火災の状況を確認するため建物内に入った。
午前2時5分すぎ、爆発音と爆風があり、大量の煙が発生。
4人は建物内に取り残された。
10分ほど無線でのやり取りがあった後、連絡が途絶えた。
火勢が爆発的に大きくなる「バックドラフト」または「フラッシュオーバー」という現象が起きた可能性があるという。
県警地域課は記者会見で、「火の確認はできなかったため、(工場内)で出火元の確認をしていた。急激に状況が変化したと思われる」と説明した。
5日午後5時半ごろに火勢はほぼ収まったが、午後9時現在も消火活動が続いている。
https://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/783137.html
7月7日19時14分にNHK静岡からは、倉庫内に入った当時の様子など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「Ⅼ社」は7日、静岡市内で会見を開き、謝罪しました。
会見で会長は、倉庫では、スポンジや重曹などの原材料を貯蔵していて、一部に工場が設けられ機械で粉洗剤の原料を調合し、袋詰めにする作業が行われ、火が出る9時間ほど前まで稼働していましたが、出火当時は人はいなかったと説明しました。
その後、火災報知器が作動して防火シャッターが下りて、工場と倉庫の部分が隔てられ、消防と警察は、倉庫の部分で活動していた時に巻き込まれたとみられるということです。
※以下は音声情報。
現場1階は倉庫と袋詰め作業をする工場に分かれていた。
最初に警備員が到着し、図の下側の入り口から倉庫内に入った。
そこでは薄く白い煙が漂い、防火シャッターが閉まっていくのを見た。
その後、消防と警察が同じ入り口から入った。
火災かどうかを確かめるため、倉庫1階と、そこから階段を上がって2階部分を点検した。
会社の担当者も駆け付け、防火シャッターを開けるよう頼まれたが、開け方が分からず、午前2時4分、爆発音が聞こえる3分前に図の右下にある避難口を開けることにした。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20200707/3030007582.html
7月7日19時52分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
会見に同席した工場の男性従業員が、工場1階から突然、爆発音とともに大量の煙が発生した当時の状況を明らかにした。
同社によると、2階建ての工場の1階は家庭用洗剤などを袋詰めする工場と、洗濯槽洗剤などの原料や商品を保管する倉庫に分かれている。
警報を受けて駆け付けた警備会社員が5日午前1時半ごろ、工場と倉庫を隔てる防火シャッターが閉まり始める中、「向こう(工場側)から煙が来るので慌てて逃げた」と証言している。
警備会社から連絡を受けた工場の男性従業員は午前2時2分に到着。
消防隊員からシャッターを開けるよう求められたが、開け方が分からず、代わりに屋外から工場の避難口を開けようとした際、工場内からバチバチという異音が聞こえ、熱気も感じた。
危険を察知して避難口を離れた直後、「バーン」という爆発音とともに大量の煙が噴き出し、燃え広がった。
男性従業員は倉庫1階側から消防隊員が退避する様子を目撃した。
だが、火元を確認するため、2階に上がった警察官1人と消防隊員とされる3人は退避できなかったとみられ、遺体で見つかった。
https://www.sankei.com/affairs/news/200707/afr2007070045-n1.html
7月7日19時25分に読売新聞からは、遺体は階段から離れた場所で見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
延焼防止のための重量シャッターが下りて外部から火の状況が確認できなかったことから、消防署員ら4人が内部の様子を調べに倉庫内に入ったとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。
4人が2階に行った後に1階で爆発的な炎が発生し、黒煙で視界を失って逃げられなくなった可能性があるという。
4人とみられる遺体は消防によって5日夕に発見された。
1階への階段から離れた場所で、逃げ道を見失った可能性がある。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200707-OYT1T50139/
(2/2へ続く)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。