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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20161013220分に日経テクノロジーから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

産業技術総合研究所は、自動車の運転手の体調が急変することによって生じる事故を未然に防ぐための研究を、病院や自動車メーカーなどと共同で始める。

 

車室内に置いたカメラや操作データなどから、てんかんや脳卒中、心疾患の症状が表れる予兆の検知技術を開発する。

予兆データを基に、車両を安全に自動停止させたり、医療機関へ緊急通報したりするシステムの開発につなげる。

 

さらに、将来に向けては、自動運転中に運転主体を車両から乗員に切り替え可能かを判断する精度の向上にも役立てる。

 

産総研の自動車ヒューマンファクター研究センターが主導し、2016年11月に研究を開始する。

共同研究先は、筑波大学附属病院、東京大学、自動車関連企業。

同病院には、センターが用意した運転シミュレーターを持ち込んで、研究を進める。

てんかん・脳卒中・心疾患の治療を受けている患者に、実験の協力の了解を得た上で、脳波や心電などの生理情報を取得しながら、運転シミュレーターを操ってもらう。

東京大学は、センサーデータや操作データを解釈し、発作などの予兆との相関を見い出す研究で協力する。

 

患者に発作が生じると、その状態は過去の知見から明確に判定できるといい、今回の研究では、発作が起こる前の予兆を、運転手向けセンサーとステアリングやアクセルなどの操作情報から、判断可能にする。


利用するセンサーとして、顔の表情などを読み取る可視光・近赤外光カメラ、シートに埋め込んだ生体・圧力センサーなどを、同センターでは想定している。

 

今回の研究では、予兆発見につながるデータ収集を目的とするため、発作などの症状を再現しやすい患者を対象とするが、研究成果は、健常者が突然に体調異変を引き起こす場合にも適用できるという。

職業ドライバーが、事前の健康診断で問題がないにもかかわらず運転中の体調異変で事故を起こしてしまう場合にも、効果がある。

 

今後の実験・研究を通して、少なくとも数10件のデータを集め、予兆発見につながる生体データ、顔画像データ、操作データのデータベースを構築する狙いだ。

 

参加する自動車関連企業は未定で、2016年10月13日に募集を始めた。

既に研究中の運転手モニタリング技術の検証などのため、あるいは新規開発のために参加することを、同センターは期待している。

募集のため、「健康起因交通事故撲滅のための医工連携研究開発コンソーシアム(AMECC)」と呼ぶ組織を、同日付で設立した。

 

参加企業には、1500万円の資金提供が求められる。

実験に参加できるとともに、非参加企業には有償となる見込みのデータベースを、無償で利用できる。

大学や公的研究機関の参加も可能で、資金提供は不要。

コンソーシアムは2020年3月末で解散する計画だが、研究状況や参加者の要望によっては、延長もあり得る

 

出典

運転手の体調急変による事故防げ、官民の医工連携で共同研究

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/101304530/?d=1476574335360

 

 

10151139分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

脳卒中や心筋梗塞、てんかんの発作など、車を運転中のドライバーの体調急変をいち早く察知し、事故を未然に防ぐ技術の確立を目指す産学コンソーシアム(共同体)が、来月、設立される。

高齢化に伴う事故増に対処するため、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が呼び掛け、筑波大、東京大が参加予定のほか、共同研究を希望する企業を募っている。

 

産総研によると、就業中のドライバーが体調急変をきっかけに起こした事故は、過去10年間で3倍になり、高齢化で今後も増加が懸念される。

 

一方で、カメラやセンサーなどの車載装置で急変を判断するのに十分なデータがなく、技術開発のネックとなっているという。

 

コンソーシアムでは1年半かけ、急変時の患者のデータベースを構築する。

当面は、脳卒中、心疾患、てんかんが対象。

筑波大病院などで治療を受ける患者にシミュレーターを使ってもらい、操作中の表情や姿勢、ハンドルやペダルの動き、脳波や心電図などを調べ、どんな異常が出た時に事故に至る可能性があるかを分析する。

 

産総研の北崎智之研究センター長は、「事故防止の技術を世界に発信できるのではないか」としている。

 

出典

運転手体調急変 事故防止へ研究産学共同体設立

http://mainichi.jp/articles/20161015/k00/00e/040/242000c

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

同じような動きを、先日、紹介したばかりだ。

双方に連携はとられているのだろうか?

 

20161010日掲載

2016103日報道 国交省は、運転手の体調急変時にバスを自動停止させるシステムの構築を目指し、世界に先駆けてガイドラインを作成、メーカーも実用化に動き出した

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6361/

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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