2016年10月20日0時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
停止中の北陸電力志賀原発2号機(石川県)の原子炉建屋に6.6トンの雨水が流れ込み、非常用照明の電源が漏電する事故が9月に発生し、原子力規制委員会は、19日、北陸電に原因究明と再発防止を求めた。
田中委員長は、「これほどの雨が流入するのは想定外だった。安全上重要な機能を失う恐れもあった」として、新規制基準に基づく再稼働の審査を見直す可能性を示唆した。
北陸電の報告によると、雨水の流入は、9月28日に発生した。
原子炉建屋の横にある排水路が道路工事で一部ふさがれていたため、雨水が道路にあふれ出た。
仮設ケーブルを通すため蓋が一部開いていたケーブル配管に流れ込んだ。
雨水は配管を通って、原子炉建屋の1階に流入。非常用照明の電源設備などが漏電した。
さらに、床のひび割れなどを通って、地下2階まで達した。
地下1階には、地震などで外部電源が失われた際に使われる最重要の蓄電池があるが、その真上の場所にも水が来ていたという。
気象庁によると、当日の雨量は1時間あたり最大26ミリだった。
東京電力福島第一原発は、津波で非常用電源が失われて、事故につながった。
このため、新基準は、防潮堤で津波を防ぎ、建屋に水密扉をつけて浸水を防ぐなどの対策の強化を求めている。
しかし、配管から雨水が流れ込むことは重視されてこなかった。
志賀原発は、近くに川などがないため洪水対策は不要とされ、配管は密封されていなかった。
規制委は、今後、志賀2号機の再稼働に向けた審査で、対策を求めていく方針。
また、今回の問題が志賀原発固有の問題か、他原発の審査にも広げる必要があるかどうか、北陸電の報告を待って検討するという。
北陸電の金井社長は、19日、規制委の臨時会で「現場周辺は標高が高く、止水対策が後手に回っていた。当直の危機意識も薄く、警報への対応も遅れた」と陳謝した。
出典
『志賀原発に雨水6トン流入 「安全機能、失う恐れも」』
http://www.asahi.com/articles/ASJBM4K37JBMULBJ00D.html
10月20日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
北陸電力志賀(しか)原発2号機(石川県)で、9月末、原子炉建屋内に雨水6.6トンが流入するトラブルがあり、原子力規制委員会は,19日、重大なトラブルに発展した可能性が否定できないとして、北陸電に再発防止策の報告を求めた。
雨水流入は、東京電力福島第1原発事故前の旧基準では想定しておらず、規制委は、他原発の状況も調べる方針だ。
規制委によると、志賀原発では9月28日、1時間に約30ミリの降雨があり、構内道路が冠水。
仮設ケーブルが通る地下空間を通じて原子炉建屋の1階や地下に流れ込み、照明用の分電盤がショートした。
降雨が排水用の仮設ポンプの容量を超え、地下空間をふさぐふたに隙間があったことや、原子炉建屋の床のひびを補修しなかったことが原因という。
浸水したエリアには、非常時に原子炉を冷やす機器に電源を送る配電盤や非常用の蓄電池など、重要度が特に高い設備があり、水没して使えなくなる恐れがあった。
19日に規制委と面会した北陸電の金井社長は、「重大な反省材料として、意識向上に取り組みたい」と陳謝した。
出典
『石川・志賀原発 あわや配電盤水没 先月2号機建屋に雨水6トンが流入』
http://mainichi.jp/articles/20161020/ddm/008/040/093000c
(2016年10月29日 修正1 ;追記)
2016年10月28日20時12分にNHK金沢から、中間報告書が提出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月28日20時22分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
北陸電力は28日、原子力規制庁と石川県などに社内調査の中間報告書を提出した。
報告書によると、当時、建物周辺の排水路が工事中で、仮設のポンプだけでは雨水を排水しきれず、配管などを通す地下通路に流れ込んだとしている。
この時、地下通路内の水位の異常を示す警報が鳴ったにも関わらず、運転員が中の状況を十分確認しなかったとしている。
また、あと20時間浸水を放置していたら、非常時に原子炉を冷やすポンプなどが水に漬かり、使えない状態になっていたとも指摘した。
そのうえで北陸電力は、排水のための仮設ポンプを増やしたり、水の侵入を防ぐため建物のひび割れをふさぐなどの対策を取ったという。
出典
『原発雨水流入で中間報告書提出』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3023913651.html?t=1477686106013
『雨水流入は監視不足が原因 志賀原発トラブル』
http://this.kiji.is/164695982716503542
(ブログ者コメント)
中間報告書は下記参照。
上記報道以外、下記などの説明がある。
冠水したエリアにあるピットと上蓋の隙間から、大量の雨水がピット内へ流入した。
(ピットと上蓋の間には、仮設ケーブルを引き込むために隙間があり、雨水が流入しやすい状態となっていた。)
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/16102805.pdf
2016年8月23日10時45分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月24日3時00分に朝日新聞から、8月23日20時10分に佐賀テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀市で7月31日にあった佐賀トライアスロン大会の準備で、会場となった小学校の50mプールへの注水が約15時間続き、大量の水があふれていたことが、22日、分かった。
あふれた量は確認できていない。
市教育委員会は、大会実行委員会との双方に落ち度があったとして、実行委側への水道料金の請求はしない方針。
市教委などによると、実行委は、大会前日までに水を水深1.5mまでためておくことを学校に要請していたが、実行委が30日に確認すると、授業で使った水深1.0mのままだった。
学校側が忘れていたという。
実行委は、学校の担当職員が学校に来ることができなかったため、電話で説明を受けながら30日午後3時ごろから注水を始めた。
その際、担当職員から「半分だけバルブを開けて」と伝えられていたが、全開にしたままプールを離れた。
翌8月1日、佐賀東部水道企業団から学校に「東与賀地区の水が大量に使われている」と連絡があり、学校が実行委に確認して流出が発覚した
当該小学校への水供給を請け負う佐賀東部水道企業団によると、この間の注水量は1時間当たり約150トンとみられ、計約2000トン(約50万円)になると推定される。
このうち、大部分はあふれ出た可能性がある。
企業団に「水道が使えなくなった」などの苦情は届いていないが、「水が出にくい状況があったかもしれない」としている。
実行委の山口委員長は、「バルブの調整の仕方がわからず、そのままにしてしまった。水があふれ出たことは、プールの鍵を返しに行く1日に伝えようと思っていた」と説明。
「今後は、借用願を書くときから、プールの水をためておくよう伝えたい」と話す。
校長は、「事前の打ち合わせが十分にできていなかった」としている。
市教委学事課の課長は、「施設の管理をきちっとするよう各学校に周知する」と話している。
出典
『佐賀のプール バルブ開放15時間 「責任」も水に?』
http://mainichi.jp/articles/20160823/k00/00e/040/119000c
『佐賀)プール注水15時間、あふれた費用50万円か』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ8R53DKJ8RTTHB00K.html?rm=474
『東与賀小プールで水あふれる』
2016年8月18日20時44分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月18日19時42分に朝日新聞から、8月18日19時50分に共同通信から、8月19日付で読売新聞中部版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県は、18日、豊川から引き入れた農業用水が水道水に混入、豊橋市内の学校や民家133戸で、10日までの2カ月間、使用されていたことを明らかにした。
県農業総合試験場東三河農業研究所(豊橋市飯村町)が、農業用水と上水道の配管を違法に接続したのが原因。
ただ、混入後も塩素や濁りなど国の水質基準値を満たし、健康被害は確認されていない。
研究所は、2004年、トマト栽培用ハウスに供給する農業用水が断水した場合に備え、職員が上水道の配水管を接続した。
今年6月10日、研究所で行った漏水対策工事の際、職員が上水道のバルブを完全に閉めなかったため、上水道に農業用水が逆流した。
豊橋市の職員が今月10日、研究所の水道メーターの値が前回の検針より少ないのを発見し、発覚した。
133戸が使用した6000m3のうち、約4分の1の1500m3が農業用水とみられる。
大半が民家だが、市立東部中学校も含まれる。
豊橋市は2カ月分の水道料金を免除し、健康相談を実施する。
同市は、、農業用水と上水道の配管を接続した行為が水道法に違反するとして、市条例に基づき、県に過料を科す。
職員に、改造は水道法違反との認識はなかったという。
出典
『水道水に農業用水が混入 豊橋で133戸』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016081890204418.html
『農業用水が上水道に2カ月混入 愛知県、違法に配管接続』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8L5476J8LOIPE00Y.html
『水道水に農業用水混入、愛知 県職員が配管違法改造』
http://this.kiji.is/138958367382652406?c=39546741839462401
『水道水に農業用水混入 豊橋』
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20160819-OYTNT50018.html
2016年7月25日17時46分にNHK水戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『廃液漏れ 界面活性剤が原因』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074282051.html?t=1469482941511
ことし6月、東海村にある東海第2原子力発電所で、国の基準を超える放射性物質を含む廃液およそ650ℓが漏れた事故について、事業者の日本原子力発電は、洗剤の成分である界面活性剤がタンク内の廃液に混ざって泡立ち、排水設備を詰まらせたことが原因と推定されるという報告書を県に提出した。
この事故は、ことし6月、東海第2原発で「廃棄物処理棟」と呼ばれる建物の床に国の基準の40倍を超える放射性物質を含む廃液およそ650ℓが漏れたもの。
25日、日本原電の江口東海第2発電所長らが県庁を訪れ、事故原因などをまとめた報告書を提出した。
報告書では、事故の原因について、機器の洗浄などで使う洗剤の成分の界面活性剤がタンク内の廃液に混ざったことで泡立って排水の設備を詰まらせ、廃液が床にあふれたなどと推定している。
また、今後の対策については、廃液のタンク内に液体の泡立ちを検知できる装置を設置するほか、界面活性剤については、管理区域内での排水を禁止するなどとしている。
報告を受けた県の大高防災・危機管理局長は、「事故が起きたときの初動対応に関わる教育や訓練をすべての運転員に行って、迅速な初動体制を確保してほしい」と要請した。
日本原電東海第2発電所総務室の服部渉外・報道グループマネージャーは、「指摘を真摯に受け止めて、今後、機材の配備や訓練の見直しを進め、迅速な初動対応に務めたい」と話していた。
7月25日20時47分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『東海第2原発の廃液漏れ、界面活性剤流入が原因 日本原電』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25H81_V20C16A7CR8000/
原電によると、廃液が泡状になって液面が上昇。空気だけを通す配管から漏れた。
泡に付着した固体で床の排水溝がつまり、廃液がたまるトラブルにつながった。
活性剤がどのように流入したかは、特定できなかった。
(ブログ者コメント)
○日本原電HPに掲載されている資料は下記(全8ページ)。発生日は6月2日だった。
『東海第二発電所 管理区域内での放射性廃液の漏れについて(原因・対策) 平成28年 7月25日 』
http://www.japc.co.jp/news/press/2016/pdf/280725.pdf
○資料を読んだが、経緯がちょっと分かりにくい。
報告書の内容を整理すると、以下のようになるだろうか・・・。
・どこからか特定できなかったが、系内に界面活性剤が混入した。
・タンク内には廃液を均一に攪拌するため、底部から空気が吹き込まれていた。
・その空気により、界面活性剤が泡だった。
・泡の中に、廃液中に含まれる固形分が付着した。
・固形分を含んだ泡は、スラリー状となって、タンクのベント配管に入った。
・ベント配管下流には空気を除湿するための冷却器があり、空気は排気ダクトに、廃液はドレンピットに排出されているが、スラリー状になった泡は、そのドレンピットにつながる集合升に入りこみ、升を詰まらせた。
・升が詰まったため排水できなくなり、廃液が床にあふれた。
2016年7月16日6時0分にYAHOOニュース(上毛新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月21日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『栓を閉め忘れ 水道水120万円分流出 前橋総社小』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160716-00010000-jomo-l10
前橋総社小のプールから水道水約3300m3(水道料金約120万円相当)が流出するトラブルが5月に起きていたことが、15日、分かった。
教職員がプール掃除のために元栓を開けた際、水抜き栓を閉め忘れたのが原因。
前橋清里小で6年前に同様の問題が発生した後、元栓開栓時に複数の職員で確認するマニュアルを作っていたが、徹底されていなかったという。
市教委によると、総社小の教職員が5月19日、プール掃除のため水道の元栓を開けた際、冬の凍結防止のため開いていた水抜き栓2カ所のうち、1カ所を閉め忘れた。
1人で作業していたという。
4日後に、用務技士が水道メーターの数値が急上昇していることに気付き、流出が発覚した。
流出した水量は、同校のプール容量(約370m3)の約9杯分に相当する。
市教委が損失額を負担する。
市教委は、総社小のトラブルを受け、プールがある全ての市立校に、管理を徹底するよう指示。
総社小の事案は、悪質性がないとして公表しなかった。
佐藤教育長は、「申し訳ない。人為ミスがないよう十分注意する」とコメント。
「プールの水道管理の仕方が学校によって異なるのがミスの一因」と説明し、管理方法が簡単になるように設備を更新する考えも示した。
清里小では、2010年5~6月、同じ原因でプール約20杯分に相当する約7900m3(水道料金約150万円相当)が流出した。
(ブログ者コメント)
○市教委は指示の中で、総社小という固有名詞は公表しないにしても、他校でこんなことがあったから・・・程度の内容は公表したのだろうか?
漠然と指示するよりは、そのほうが効果的だと思うので、少し気になった。
○「マニュアルを作っていたが徹底されていなかった」、「管理の仕方が学校によって異なっていた」という2つの原因が報じられている。
どちらも正しい情報なのだろうが、両者の関連性がよくわからない。
複数の人間で確認するというソフト対応には限界があるので、設備変更というハード対応を考えるということだろうか?
○プールの水の流しっぱなし事例は、2015年以降、原則、本ブログ掲載対象外としているが、そういった点が気になったので掲載した。
2015年10月28日19時54分に千葉日報から、下記趣旨の記事が給水口の写真付きでネット配信されていた。
千葉市中央区の市立小学校が、7月21日~8月7日の18日間、プールの給水口の栓を閉め忘れ、水を大量に流失させるミスを起こしていたことが分かった。
市教委が28日発表した。
ミスに伴い、県水道局から請求された水道料金は約438万円(約9200m3)に上り、市教委は、料金の弁済方法や関係者の処分を検討している。
市教委によると、体育主任を務める20代の男性教諭が、7月19日、2日後に始まる水泳教室に備えてプールの状況を確認した際、水を浄化するための循環器が故障していた。
そこで、新しい水を注ぎ、排水口に流すことで水を浄化しようと、給水口の栓を開いた。
ところが、21日朝に業者が循環器の修理を完了後、教諭は閉めるべき給水口の栓を閉め忘れてしまった。
8月7日に他の職員が水道使用料の点検をした際、大量の水の使用が発覚。給水口が開いていることに気づき、栓を閉めた。
市は、市立小中学校のプールで使用する水について、1校当たり年間12杯分の料金の免除を受ける協定を県と結んでおり、該当校の年間免除分は約4000m3。
しかし、このミスの結果、使用量は約1万3200m3にまで膨れあがった。
「通常は、免除分を超えて使用することはない」(市教委保健体育課)という。
市教委は、教諭の注意不足に加え、給水口がプール満水時に水面下に潜る形状だったため、注水音が聞こえなくなることなどが原因と説明。
該当校では、給水口の先を切断して水面下に潜らない形状に変える修繕を施し、同様の給水口のある学校も来年度に修繕することにした。
また、今後は、プール使用ごとに開・閉栓状態を記録したり、開・閉栓を複数の職員で行うなどの再発防止策を講じるという。
市教委は、校名を非公表とする理由について、「現時点で責任の所在や処分が決まっておらず、児童や保護者にも直接被害が出ていないため」としている。
出典URL
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/285556
(ブログ者コメント)
プール給水弁の閉め忘れトラブルは、過去にも何件か紹介済。
今後は、特段のものでない限り、掲載を省略する。
(2016年2月26日 修正1 ;追記)
2016年2月23日8時11分に読売新聞から、閉め忘れた教諭と校長、教頭が全額を弁済したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
千葉市中央区の市立小学校で昨夏、男性教諭がプールの給水栓を閉め忘れて18日間放置し、県水道局から料金約440万円を請求された問題で、同市教委は22日、この教諭と同校の校長と教頭の計3人が全額を弁済したと発表した。
市教委は、3人を厳重注意とした。
市教委保健体育課の発表では、体育主任を務める20歳代の男性教諭は、昨年7月21日、同校で行われた水泳教室の後に給水栓を閉めるのを忘れた。
学校職員が8月7日に水道使用量の数値の異常に気付いて閉栓するまで注水は続き、プール脇の排水口にあふれて無駄になった水は、少なくとも9200m3に上った。
校長らから昨年12月に、水道代全額を弁済する意思が示されたが、市教委は、弁護士も交えて責任の所在や問題の経緯の調査を続けてきた。
今年2月になり、校長らから改めて文書で、水道代全額を支払う意思が示された。
市教委は、職務に関して生じた損失を私費で穴埋めすることの是非も議論したが、最終的に「3人の強い申し出を受け入れた」としている。
費用負担は、3等分する形だったという。
市教委は、「今回は懲戒処分ではない」として学校名を公表せず、学校は児童に説明していない。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160223-OYT1T50015.html
2月25日19時50分に千葉日報から、自己弁済したことが波紋を呼んでいるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉市中央区の市立小学校が、昨年夏、プールの給水口の栓を閉め忘れ、水を大量に流失させた事故をめぐり、市教委の対応がインターネット上などで波紋を呼んでいる。
県水道局からの請求額約438万円の全額を、該当校の校長、教頭、ミスをした教諭の3人が自己弁済することで決着に至ったが、近年の類似事故をみても、現場の教諭らだけで全額負担するケースは珍しい。
学校名も、市教委は非公表を貫くが、他の教委では、責任の所在を明確にするため、発生時から公表する対応がほとんどだ。
該当校では、20代の男性教諭が、昨年7月、プールの水を浄化しようと給水口の栓を開けたまま閉め忘れ、18日間にわたり、水を流失させた。
市教委は、弁護士との相談や類似事例の調査などを通じ、弁済方法を検討していたが、昨年12月に校長ら3人から弁済したいと申し出があったため、意向を尊重し、受け入れた。
負担は3分の1ずつで、1人当たり約146万円となる。
この問題が報道されると、ツイッターなどで、「業務上のミスによる損害を個人に弁済させるべきなのか」との疑問が噴出した。
類似事故をみると、愛媛県松山市の中学校(2011年、損失額268万円)、神奈川県小田原市の小学校(同年、300万円)では、ともに半額を校長、教頭、担当教諭の3人に損害賠償請求。
埼玉県加須市の小学校(15年、196万円)では、半額を校長らが自己弁済した。
いずれの事故も、残り半分は市が負担している。
現場の負担を半額とした理由を、松山市教委は、「市教委のプール管理の指導が十分でなかったことなどを考慮すると、全額負担を求めることは問題」、小田原市教委は、「法務相談をしたり他市の事例を確認する中で半額負担が妥当であると判断した」と説明する。
一方、千葉市と同様、市が負担しなかったケースは、群馬県前橋市の小学校(10年、150万円)。
当初、公費負担の方針だったが、校長の意向を受けて、校長や教職員、市教委職員らのカンパで弁済した。
逆に、市が全額負担したのは、広島県庄原市の小学校(15年、230万円)。
同市教委は、「予算状況などを鑑みて、総合的に判断した」とする。
学校名については、千葉日報社が調べた近年の類似事故8件全てで、公表していた。
各教委は、「校名を公表すべき重大な事故と判断した」(前橋市教委)、「発表の際にどの学校で何が起きたのか説明するのは基本」(小田原市教委)、「(わいせつ事案など)子供の人権に関わる問題でなければ公表が原則」(松山市教委、東京都教育庁)と説明する。
一方、千葉市教委は、「児童や保護者に直接関係する問題ではない」とし、今後も公表しない考え。
なお、自己弁済の多寡を問わず、地方公務員法に基づく懲戒処分が現場の教員に下された例はほとんどなく、訓告などの軽度な処分が中心。
一方、市長や教育長を減給処分とするなど、組織のトップに重い処分を科すケースはあった。
出典URL
http://www.chibanippo.co.jp/news/local/306982
2015年10月9日付で岩手日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月9日付で毎日新聞岩手版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
コンクリート製品製造販売のT社(本社仙台市)は、8日、北上市の同社北上工場が、基準を超すアルカリ性濃度の工場排水を大堰川に流出させたと発表した。
市などによると、6日正午ごろ、数100m下流の住民から警察に、「川が白濁して魚が死んでいる」と連絡があり、市職員が死んだ魚数匹を確認。
同工場によると、流出したのは、市との環境保全協定の基準(水素イオン指数6~8)を超える同指数12の工場排水で、コンクリート製品を造る圧力釜の冷却や工場内の清掃に使った水。
通常は、工場から約50m離れた中和施設で処理してから放水するが、両施設を結ぶ側溝に土砂が堆積して処理前の排水があふれ、川に流れ込んだ。
同日午後2時ごろ、市から連絡を受け、15分ほどで土砂を除去して流出は止まった。
流出時期やあふれた量は調査中。
同工場では、コンクリート製品洗浄などに、1日当たり約300m3の水を使い、約80m3を処理施設に送っていた。
同社は8日、周辺の約150戸を回り謝罪。工場長は、「点検不足で迷惑をかけた。点検の徹底や抜本対策を練る」としている。
出典URL
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20151009_4
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20151009ddlk03040197000c.html
2015年8月25日16時40分に産経新聞広島版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月25日付で中国新聞から、8月26日付で毎日新聞広島版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
広島県庄原市は、25日までに市立東城小のプールで、6月中旬から約1カ月半の間、凍結防止用の水抜きバルブを閉め忘れ、約8300m3(230万円相当)の水道水が流出していたと発表した。
市によると、閉め忘れたのはシャワーやトイレなどにつながる水道管のバルブで、プールの使用時季を迎えた6月15日から8月3日の間、流出し続けた。
水道管は冬場の凍結防止のため、使用しない時はこのバルブを開いて中の水を抜く仕組み。
使用を再開する際に職員が、バルブが閉まっているか確認しなかったことが原因という。
水道メーターの自主的確認をしないなど、学校側の確認体制にも問題があった。
市の水道室から8月3日、使用水量が異常に高いとの指摘を受け発覚した。
プールの使用に支障はなかった。
市教委は、水道料金を本年度の小学校の学校管理費から支払う方針。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150825/wst1508250064-n1.html
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20150826ddlk34040436000c.html
(ブログ者コメント)
今年、加須市で起きた同様のトラブルでは校長が自主的に半額納付した。事後処理の方法にバラツキがみられる。
(2015年9月15日 修正1 ;追記)
2015年8月25日付の中国新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
市教委によると、閉め忘れたのは、冬場の水道管の凍結防止のため、中に残った水を抜くバルブ。
プールに給水する管とは別に、備え付けのシャワーやトイレに向かう管の途中にある。
このバルブから、水道水が川に流出し続けていた。
2015年8月10日18時22分にCNNから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
米コロラド州で環境当局の作業員が鉱山から出た排水を誤って川に放出する事故があり、同州ラプラタ郡のデュランゴ市は10日までに、非常事態を宣言した。
米環境保護局(EPA)によると、同州南部で5日、廃坑になった鉱山から出た推定約3785m3の汚水がアニマス川に流出した。
川の水は濁った赤茶色に染まり、EPAは地元住民対して、川に近付かないよう呼びかけている。
EPAはこの日、デュランゴ近郊にあるゴールドキング鉱山から汚水をくみ出して処理する作業を予定していたが、重機を使った際に手違いで汚水が流出し、アニマス川に注ぐ小川に流れ込んだという。
汚水はそれまで、鉱山付近の貯水場に貯めてあった。
州の公園野生生物保護当局によれば、陸上に生息する野生生物への影響は最小限に抑えられる見通し。
しかし、魚類は水質の変化による影響を受けやすいという。
当局によると、排水には鉄や亜鉛、銅を中心とする重金属が含まれていると見られる。
赤茶色の流れはコロラド州南部を経て、アニマス川がサンフアン川と合流するニューメキシコ州との国境付近にまで達した。
週末にかけて現場を視察したニューメキシコ州のマルティネス知事は、CNN系列局KRQEの取材に対し、「言い表すことさえできない規模だ」と絶句した。
アニマス川沿いに住む住民は汚染水のために井戸が使えなくなったと訴え、「川を見て泣いた」と話している。
出典URL
http://www.cnn.co.jp/usa/35068640.html
8月11日12時59分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事が掲載されていた。
アメリカ西部コロラド州シルバートンにある閉鎖された鉱山で、5日、汚染水の処理を行っていた環境保護局の職員が機械の操作を誤って坑道に穴を開け、貯蔵されていた汚染水が近くの川に流れ出した。
環境保護局などによると、流れ出した汚染水はおよそ1100万kℓで、ヒ素や鉛などの有害物質を大量に含んでいるという。
地元のメディアの映像では、川の水が黄色く濁った様子が映し出されている。
汚染水は160km以上にわたって下流域に広がり、すでに隣のニューメキシコ州とユタ州に達したという。
コロラド州は10日、非常事態を宣言し、住民や観光客に川で泳いだり、井戸水を飲んだりしないよう呼びかけている。
また州政府は、汚染水の回収作業を急ぐとともに、住民の健康や、自然環境に対する影響について詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150811/k10010185921000.html
8月12日11時17分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
環境を守る任務が裏目に出たEPAのマッカーシー長官は、「痛恨の極み」と陳謝した。
EPAや米メディアによると、同州南部のゴールドキング鉱山で今月5日、鉱山の汚染状況を調べていたEPA職員らが掘削機を使ったところ、坑道内にたまっていた水が一気に流れ出た。
鉄や亜鉛のほか有毒なヒ素や水銀などの重金属を含むとみられ、近くのアニマス川などへの流入量は推計で25mプール30杯分ほどにあたる1千万ℓ余に達したという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH8D1T39H8DUHBI003.html?iref=com_rnavi_arank_nr04
2015年7月30日2時22分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉・加須市の小学校で、プールの排水バルブを閉め忘れたまま1か月半近く給水を続け、約200万円分の水がムダになっていたことがわかった。
加須市の教育委員会によると、今月14日、市立種足小学校で、教頭が水道の使用量がふだんより多いことに気づき確認したところ、排水バルブを閉め忘れたまま水をため続けていたことがわかったという。
先月2日から1か月半近く給水が続いていたということで、約6700トンの水道水、約196万円分が、ムダになったという。
出典URL
http://www.news24.jp/articles/2015/07/30/07305666.html
7月30日7時10分に産経新聞埼玉版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
加須市教育委員会は29日、市立種足小学校のプールで6~7月にかけて、推定約6700m3(約196万円相当)の水が流出したと発表した。
冬場にシャワー配管などの破裂を防ぐための凍結防止用バルブを閉め忘れたまま元栓を開き、注水していたことが原因という。
市教委によると、6月2日にプールへの注水を開始。
7月8日に水道メーターの検針で使用量が多いことに気付き、同14日に凍結防止用バルブが開いているのを見つけた。
流出した水はマンホールを通って浄化槽に流れ込むため、目視できなかったという。
同校の年間水道料金は昨年度約50万円。
同校は作業手順をマニュアル化しておらず、バルブの開閉作業について教頭は把握していなかった。
出典URL
http://www.sankei.com/region/news/150730/rgn1507300013-n1.html
7月30日8時48分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、同小では6月10日にプール開きがあり、同2日から清掃などの準備を始めた。
その際、バルブの開閉を確認せずに注水を始め、流出は今月14日まで続いた。
水道の使用量が異常に多いことに、学校側が気付いた。
誰がバルブを閉め忘れたかはわからず、市教委は「手順やバルブ操作の役割分担が不明確だった」として、30日に臨時の校長会を開き、各校にプールの適正管理やチェックの徹底を指示する。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150730-OYT1T50013.html
(ブログ者コメント)
○1週間ほど前、同じようなトラブルを紹介したばかりだ。
それ以外、本ブログに掲載しただけで、過去に同種事例が4件ある。
次は、どの都道府県で起きるのだろうか?
2015年6月30日掲載
2015年6月24日報道 山口県和木町の町民水泳プールでプールに水をためるため給水バルブを開けた際、誤って排水バルブも開けたため、6日間にわたり計341万ℓを垂れ流し
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4994/
2015年4月19日掲載
2015年4月11日報道 東京都町田市の中学校で貯水槽にヒビ割れがあることに3年半気付かず漏水で400万円のムダ、バルブ操作ミスで貯水槽の水があふれたことの対応時に気が付いた
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4794/
2012年4月28日掲載
[昔の事例の顛末] 2012年12月 小田原市の小学校でプールの給水弁を閉め忘れたまま排水弁を開き10日間で300万分の水を無駄にした件で校長ら3人が半額を私費で支払い
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1722/
2012年1月25日掲載
[昔の事例の顛末] 2011年7月 松山市の中学校で55日間プールに水を出しっ放しにした件で校長などに賠償請求
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1270/
○このようなトラブルを防ぐため、操作・確認すべきことを列挙したアローチェックシート(名称は様々)を作成し、操作・確認の都度、実施者の名前と実施日時とを書きこむようにしている事業所もある。
(2015年8月30日 修正1 ;追記)
2015年8月27日付で埼玉新聞から、校長が損失額の半額を納付したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
加須市は26日、管理監督責任を明らかにするとして、渡辺教育長の給料を減給10%1カ月とする減給条例を9月1日開会の定例市議会に提案すると発表した。
事故を受けて、同校校長が25日に損失額の半分に当たる98万円を自主納付している。
出典URL
http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/08/27/10.html
2015年7月22日19時25分にYAHOOニュース(日本テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月22日15時30分にNHK首都圏NEWS WEBから、7月23日7時7分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、東京・小金井市の都立高校で、プールの排水バルブを開けたまま給水し続け、水道料金約116万円がムダになっていたことが分かった。
都によると、小金井市の都立多摩科学技術高校で、先月8日のプール開きの際、校長がプールに大量に給水しているにもかかわらず水があふれないことに疑問を抱き、職員が確認したところ、排水バルブを開けたままで水が流れ続けていたことがわかったという。
都によると、同校の教員らが5月22日に排水バルブを開けてプールを清掃した後、バルブを閉め忘れた可能性が高いという。
6月1日にプールの水量に合わせて自動で給水する装置を動かし始めたが、バルブが開いていたため給水が止まらなくなっていたということで、1600トン以上の水道水約116万円分がムダになっていたという。
給水を始める際に教職員が排水バルブの状態を確認していなかったということで、都は、プールの水の量を毎日記録することなどを定めたマニュアルをすべての都立学校に配布し、再発防止を徹底することにしている。
都内では、3年前の夏にも、都立高校と特別支援学校あわせて5校で、プールの水が漏れるケースが相次いで起きている。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20150722-00000052-nnn-soci
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150722/3548421.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150722-OYT1T50192.html
2015年6月24日10時39分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県和木町の町民水泳プールで、水をためる際に排水バルブを開けたまま約6日間にわたって給水を続け、水道水約341万ℓを無駄にしていたことが分かった。
町は今後、水道料金約77万円を岩国市水道局に支払う。
プールは和木中の敷地内にあり、25mと幼児用の二つを備える。
町教委が管理しており、同中の生徒が授業で使うほか、7月下旬から8月末にかけて一般開放する。
町企画総務課によると、3日午後3時半頃、町職員が両プールに水を入れるため給水バルブを開けた際、誤って排水バルブも開けた。
満水になると自動で水が止まる仕組みのため給水が続き、9日午前9時頃、岩国市水道局の検針で判明したという。
同課は、「給水手順のマニュアルを作り、今後は職員2人体制で作業に当たるなど、再発防止に努めたい」と話している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150624-OYT1T50043.html
2015年4月11日21時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都町田市立南中学校で2013年1月までの約3年半、同校体育館・プール棟地下2階にある貯水槽(容量約300m3)にひび割れが入っているのに気づかず、計約1万m3の漏水が起きていたことが、同市への取材で分かった。
貯水槽は、雨水を体育館のトイレ洗浄とグラウンドの散水に再利用するため設置され、雨水が足りない場合は自動的に水道水が補充される仕組み。
同市の積算では、総額約400万円分の水道水がむだに補充されたという。
同市によると13年1月、バルブ操作のミスで貯水槽の水があふれた際に正常な水量に戻らなかったため、貯水槽を調べたところ、底の数か所にひびが入り、漏水していることが判明した。
水量のデータの精査で、漏水は09年7月から起きていたことも分かった。
現在は、貯水槽の内部を仕切って漏水部分の使用をやめ、トイレの洗浄水などは水道水に切り替えている。
市は、雨水の再利用をやめることも含めて、対応を検討している。
貯水槽は、地下1階にある温水プールとともに、常駐している委託業者の設備員が管理、水量や水道料金の管理は市が担当している。
長期間にわたり異常に気付かなかったことについて、市学校教育部の岸波施設課長は、「プールで使う水が貯水槽関係の水量よりはるかに大きく、全体で見ると水道料金などに変化が表れにくかった」と説明し、「今後は推移を細かくチェックして再発防止を図りたい」としている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150411-OYT1T50011.html?from=y10
2015年3月14日19時6分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月15日付で毎日新聞秋田版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
横手市の農業用水路の工事現場から1本の重さが230kgあるパイプが29本流され、このうち17本がまだ見つからず、工事を行っている東北農政局が捜している。
東北農政局によると、12日、横手市塚堀で、農業用水の排水路の護岸工事現場から水を流すパイプ68本のうち29本が流されていたのを職員が確認した。
パイプはポリエチレン製で、工事中の仮の水路として連結させて使っていたもので、1本の直径が1m、長さが5.1m、重さはおよそ230kgある。
いずれもチェーンで固定していたものの、今月10日に降った大雨と折からの雪どけ水で排水路の水かさが増し、パイプの近くで排水をせき止めている土嚢が急激な水位の上昇で決壊し、流されたという。
パイプを固定していたチェーンは一部が破損し、パイプとともに流されたとみられる。
流された29本のうち、これまでに排水路やその先の川で12本を見つけて回収したものの、残る17本はまだ見つかっていない。
流されたパイプによる被害の情報は入っていないという。
東北農政局は引き続き、残るパイプを捜している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6013199281.html?t=1426364356310
http://mainichi.jp/area/akita/news/20150315ddlk05040039000c.html
2015年3月5日21時33分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市立小学校の敷地内にある樹木の落ち葉で事務所屋上の排水溝が詰まって冠水被害を受けたとして、同市の建設会社が市に修繕費用など約2970万円の損害賠償を求めた訴訟が大阪地裁であり、市が同社に200万円を支払う条件で和解したことがわかった。
和解は昨年8月29日付。
訴状などでは、事務所は4階建て(高さ約12m)で、同小との間には幅約8mの道路がある。
前日から雨が降った2010年12月14日早朝、階段から水が流れ込み、従業員が屋上に行くと、排水溝が落ち葉で詰まり、大量の雨水がたまっていた。
同小には、高さ十数mのアキニレなどが数本あり、道路にはみ出した枝から落ち葉が出るため、同社が同小に何度も苦情を訴えていたという。
同社は、訴訟で「冠水を予見できたのに枝を切る義務を怠った」と主張し、床や壁の張りかえ費用などを請求。
市側は、「掃除をしていれば被害は防げた」として、請求棄却を求めていた。
市教委は、同社で被害が発生した後、全市立学校に、こまめに樹木を剪定するよう通知した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150305-OYT1T50068.html
(ブログ者コメント)
ブログ者の家でも、大雨時、1階の天井から雨漏りしたことがある。
2階を確認すると、1階の部屋の真上に位置するベランダの排水口が数枚の落ち葉などで塞がれていて、ベランダ全体がプール状になっていた。
以降、こまめに清掃することで再発は防止できているが、これが毎日のように大量に落ちてくるとなると管理は困難・・・今回の事例はそういうことだったのかもしれない。
2014年11月9日21時20分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月9日19時9分にNHK東海NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後0時半ごろ、名古屋市の繁華街・大須の9階建ての立体駐車場で、消火設備が誤作動し、噴出した消火剤で付近の道路が泡まみれになる騒ぎがあった。
駆けつけた市消防局が消火剤を洗い流したが、付近にいた人々からは「まるで雪みたい」と驚きの声が上がった。
警察などによると、乗用車が2階と3階の間の柱に設置されてある消火設備に衝突し、始動レバーに接触したのが原因で、天井のスプリンクラーから一斉に泡状の消火剤が噴き出した。
接触した乗用車は駐車場内に放置されており、警察が持ち主の行方を捜している。
近くで、たこ焼き店を営業している女性(44)は、「『雪だ』という声を聞いて異変に気付いた。辺り一面が真っ白になっていて本当に雪かと思った。この通りで20年以上店を出しているが、こんなことは初めて」と話していた。
駐車場の管理会社は、「消火設備の設置場所には注意していたが、驚かせて申し訳ありません」とコメントしている。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/141109/afr1411090017-n1.html
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20141109/3062161.html
2014年6月24日15時30分にKNBニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小矢部市のクロスランドタワー最上部にある貯水槽から大量の水が漏れて営業休止となっている問題で、小矢部市の桜井市長は、再発防止のため点検体制を見直す方針を示した。
小矢部市鷲島にあるクロスランドタワーでは、今月20日、展望フロアの天井裏にある防火用貯水槽の底のパイプが抜け落ちて10トン余りの水が漏れ出して、展望フロアから100m下の1階にまで水浸しとなった。
貯水槽とのつなぎ目部分が腐食していたのが原因とみられる。
タワーを管理している財団法人の理事長で小矢部市の桜井市長は、24日の定例会見で、腐食していた排水管は法定点検の対象外だったため、タワーがオープンしてからの20年間、一度も点検していなかったことを明らかにした。
そのうえで、今回の事態を受けて今後は、法定か否かにかかわらず、設備全般について問題がないか、独自の体制をとって点検する考えを示した。
クロスランドタワーは来月10日まで臨時休館し、点検調査する。
出典URL
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=3931
6月25日付で読売新聞富山版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
水漏れは、直径5cmの鉄製バルブ(排水栓)の接続部が腐食して外れたことが原因だったことが24日、管理する公益財団法人クロスランドおやべへの取材でわかった。
同法人によると、タンクには、火災報知機が発動した際、スプリンクラーで水をまくための水10.5トンがためられていた。
年2回定期点検を実施し、今年2月12日にも点検を行ったが、腐食には気付かなかったという。
バルブは耐久性の高いステンレス製に交換した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140624-OYTNT50623.html
6月24日付でBBTスーパーニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
工事業者などが詳しく調べたところ、消火水槽と排水管の継ぎ目となる鉄製のバルブが老朽化で腐食し、破損していたことが原因と分かった。
小矢部市によると、消火水槽は法定点検項目に入っているが、継ぎ目のバルブは項目に入っておらず、タワーが完成した1994年から20年間、一度も点検、交換されていなかった。
出典URL
http://news.bbt.co.jp/topics_detail.phtml?Record_ID=7e968fe3b2c78b719fa194b403ec4d15
(2014年7月5日 修正1 ;追記)
2014年6月22日付の北日本新聞紙面に、事故当時の状況など、補足的記事が下記趣旨で掲載されていた。
クロスランドおやべによると、20日正午すぎ、タワーの展望フロア(100m)に上った客から「天井から水が漏れている」と連絡があった。
職員が確認すると、展望フロアは水浸しで、水は階段などを伝い、1階まで達していた。
21日は職員が水を拭き取る作業などに追われた。
エレベーターは当時、自動停止した。
現在は、電気回線がショートする可能性があるため電源を落としており、23日に詳しく調べる。
2014年5月3日付で毎日新聞山口版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、5月3日付で朝日新聞下関版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
下関市は2日、市リサイクルプラザ啓発棟(同市古屋町)の地下1階駐車場で1日、市クリーン推進課の50代男性職員がごみ収集車を車庫に入れる際、荷台部分が泡消火設備の配管に接触し、泡消火剤約3300ℓが放出されたと発表した。
一部は付近の河川に流出したが、2日午前までにほぼ回収した。
市によると、泡消火剤には化学物質PFOSが含まれている可能性があるが、毒性は低く、住民や環境への影響は、ほぼないという。
PFOSは有機フッ素化合物の一種。金属メッキ工程や電子部品製造などさまざまな用途で使われている。
しかし、環境中で分解されにくく、国際的な規制が進んでいる。
男性職員は車両を洗車した後、荷台部分を下げるのを忘れて車庫に進入し、約3mの高さにつるされた配管に荷台が接触して、12ケ所の放出口などから泡消火剤が放出されたという。
泡消火剤の一部は側溝から近くの明見田川に流出したため、市はバキューム車などで回収作業にあたった。
「安全作業の手引き」では、車庫入れなどの際には別の職員が誘導するよう定めていたが、男性職員は1人で車庫入れしていた。
市環境部の砂原部長は、「環境を率先して守るべき環境部が汚染物質を流出させたことは大いに反省している。施設管理のあり方や服務規律を見直したい」と陳謝した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20140503ddlk35040440000c.html
2013年11月14日付で朝日新聞南京都版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
城南衛生管理組合は13日、折居清掃工場で11日夜、白煙を防止するための冷却装置から、冷却水約15m3が雨水の排水路を通って工場外へ漏れる事故があったと発表した。
冷却水は洗車などに使用した水を再利用しており、現在、業者に依頼して成分を分析中という。
11月上旬に装置を点検したメーカーの担当者がバルブを閉め忘れたため、11日午後7時ごろからの運転開始から約2時間半にわたって漏れたという。
(ブログ者コメント)
メーカー担当者のバルブ閉め忘れが原因らしいが、そんなこともあるので、設備管理者としては、運転開始前にバルブの開閉状態を確認しているはず。
確認漏れということだろうか?
2013年9月7日付で朝日新聞さがみ野版(聞蔵)から、9月7日付で毎日新聞神奈川版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本横浜支社は6日、相模原市のJR横浜線橋本駅構内の留置線で、先月中旬から今月4日まで、電車を洗浄した排水が雨水管に流出していたと発表した。
1日あたり7.5m3の洗剤を含んだ水が、境川に流れ込んだとみられるという。
4日の設備点検の際に、排水が雨水排出路に流れていたことが発覚した。
同支社によると、通常は排水を浄化してから下水に流しているが、排水を集める槽から処理装置に流す途中のバルブが何らかの理由で閉まったままになっており、集水槽からあふれた水が雨水管に流れ出た。
バルブは8月中旬に閉まったとみられ、原因を調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20130907ddlk14040242000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。