2020年5月13日付で茨城新聞から下記趣旨の記事が、死んだ魚の写真付きでネット配信されていた。
水戸市の逆川や桜川で今月上旬、コイやウナギなどの魚が大量に死んでいたことが12日、市や茨城県などへの取材で分かった。
河川を管理する県は、数百匹、計約320キロ分の死骸を回収。
市は同日までに水質を調べ、除草剤や農薬に含まれる複数の物質が通常時より多く検出されたとしている。
1日は逆川の上流で火災が発生し、消火活動が行われており、市が関連を調べている。
市によると、2日午前、「逆川で魚が死んでいる」と市民から通報があり、環境保全課の職員が現地で死骸を確認。
水質を簡易検査したが、異常を示す数値は出なかった。
翌3日、水質を詳細に検査し、除草剤や農薬に含まれる物質が検出された。
4日の調査では検出量が減り、「異常は一過性と判断した」という。
茨城新聞の取材に対し、同課は、検出された具体的な物質名を明かさず、「近く示す」としている。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15892925398223
5月14日付で茨城新聞からは、前日に上流で農薬などを保管していた倉庫が全焼していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同市が今月3日に行った水質検査の結果、農薬に含まれる5種類の物質が基準値を超えて検出されていたことが13日、市への情報公開請求で分かった。
このうち、農薬などに使用される化学物質「チウラム」が環境基準値の約140倍に達していた。
市によると、市は逆川の笠原橋(同市笠原町)付近から採水して検査し、農薬などに含まれる物質10種類が検出された。
このうちチウラムなど5種類が環境基準値を超え、除草剤に含まれる成分の「ピラクロニル」は基準の100倍だった。
農薬などが保管されていた農業用資材倉庫が全焼する火災が1日、逆川上流で発生したことから、市は現場に近い同橋で農薬の影響を調べた。
市によると、消防の消火活動は水を放水し、消火剤は使用していなかった。
桜川の柳堤橋(同市柳町)で4日、同様の検査をした結果、10種類全てが基準を下回った。
県は市の分析を基に、検出された物質と魚の大量死、火災の関係について原因究明を進める。
市や県によると、13日までに健康被害の報告はないという。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15893676319111
(ブログ者コメント)
〇掲載された写真には死んだウナギが10匹ほど1か所に集まって写っている。
日本の川には、まだこんなにも生息しているのかと、そちらのほうが驚いた。
流されてきて1か所に集まったのかもしれないが・・・。
〇ちなみに、農薬保管倉庫の火災による河川汚染としては、1986年に起きたスイス・バーゼル市での事例が、あまりにも有名だ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。