2020年5月15日11時14分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後9時20分頃、東京都世田谷区砧のマンションの立体駐車場で、異常通報を受けて駆けつけた警備員が、地下2階部分に住人の会社員、若松さん(女性、72歳)が倒れているのを発見し、110番した。
若松さんは頭を強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認された。
警視庁成城署は、転落した可能性があるとみている。
成城署幹部によると、立体駐車場は地上2階~地下2階の4フロアで、1階部分の台に駐車後、車を降りてボタン操作で格納する仕組み。
若松さんの車は地下1階付近に止まっていて、運転席のドアが開いていた。
若松さんは車を運転し、70歳代の夫と一緒に外出先から帰宅した。
成城署は、駐車時に機械が動き出して転落したとみて、経緯を調べている。
国土交通省によると、2007年6月以降、機械式の立体駐車場では、転落や機械に挟まれるなどの事故で12人が死亡している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200515-OYT1T50143/
(2020年11月4日 修正1 ;追記)
2020年11月4日0時1分にNHK NEWS WEBからは、酒に酔っていた同乗夫が先に降りて操作ボタンを押したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ことし5月、東京都内のマンションにある機械式の立体駐車場で、70代の女性が車を載せる台と通路の間に挟まれて死亡しました。
警視庁は、女性が車の中にいたにもかかわらず駐車場の操作ボタンを押したことが事故につながったとして、70代の夫を4日にも重過失致死の疑いで書類送検する方針です。
ことし5月、東京・世田谷区のマンションにある機械式の立体駐車場で、住民の当時72歳の女性が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡しました。
警視庁が敷地内の防犯カメラの映像を確認したところ、女性が車を駐車場に入れた直後に、先に車から降りた71歳の夫が駐車場の操作ボタンを押していたことが分かりました。
ボタンを押すと車を載せる台が真下に動き出し、地下に収納される仕組みになっていて、捜査関係者によりますと、女性は車から降りようとした際に、動き出した台と通路の間に頭部を挟まれたということです。
警視庁は、女性が車の中にいたにもかかわらず確認せずに操作ボタンを押したことが事故につながったとして、夫を4日にも重過失致死の疑いで書類送検する方針です。
夫は当時、酒に酔っていたということで、調べに対し「覚えていない」などと話しているということです。
【相次ぐ立体駐車場での死亡事故】
国土交通省によりますと、機械式の立体駐車場での事故は2007年以降、全国で少なくとも43件に上り、子どもを含む13人が亡くなっています。
このうち8人は、今回の事故のように駐車場の中にいる状態で機械が作動したために亡くなったということです。
岩手県花巻市にあるマンションの立体駐車場では、2012年に当時4歳の男の子が車を載せる台と壁の間に挟まれて亡くなりました。
多くのケースでは、利用者が中に人がいることに気付かず操作ボタンを押したことが事故につながったということです。
こうした事態を受け、国土交通省は2014年に新たなガイドラインを策定し、メーカーなどに対して安全装置の導入など、事故を防ぐ対策を強化するよう求めました。
業界団体の「立体駐車場工業会」によりますと、最新の立体駐車場ではセンサーが人の動きを感知し、中にいる間はボタンを押しても機械が作動しないようになっているということです。
一方、まだ対策が取られていない駐車場も多いことから、団体では操作の手順をまとめた動画をホームページで公開するなどして、利用者に注意を呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201104/k10012693991000.html
11月4日18時12分にNHK首都圏からは、2015年以降に設置された立体駐車場には人感センサーがついているが、このマンションの駐車場にはついていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁が敷地内の防犯カメラの映像を確認したところ、女性が車を駐車場に入れた直後に、先に車から降りた71歳の夫が駐車場の操作ボタンを押していたことが分かりました。
ボタンを押すと車を載せる台が真下に動き出し、地下に収納される仕組みになっていて、捜査関係者によりますと、女性は車から降りようとした際に動き出した台と通路の間に頭部を挟まれたということです。
今回の事故を受けて立体駐車場の業界団体は、機械式の場合、操作ボタンを押す前に中に人がいないかどうか必ず確認するよう、利用者に注意を呼びかけています。
業界団体の「立体駐車場工業会」によりますと、2015年以降に設置された立体駐車場では、センサーが人の動きを感知し、中にいる間は操作ボタンを押しても機械が作動しないようになっているということです。
しかし、それより前に設置された商業施設などの駐車場と、マンションの駐車場では今も安全装置がないケースが多く、特にマンションの場合、導入に多額の費用がかかることなどから住民の同意が得られないことも背景にあるということです。
警視庁によりますと、今回事故が起きたマンションの駐車場も安全装置は導入されていませんでした。
「立体駐車場工業会」の岡部事務局長は、「駐車場の管理者などには対策の強化を呼びかけているが、まだ十分とは言えず、利用者側の注意が欠かせない。操作ボタンを押すのは車の運転手とあらかじめ決めておき、車から降りたあと、ボタンを押す前に中に同乗者などがいないかどうか必ず確認してほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20201104/1000055777.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。