2020年5月15日8時0分に佐賀新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は、昨年12月の玄海原発(東松浦郡玄海町)敷地内での火災に関して、唐津市の峰達郎市長から119番の遅れを指摘されたことを受け、消防への通報に関する社内規定を変更した。
これまでは、炎と煙が確認され、消火が必要と判断した場合に通報するとしていたが、炎が確認できなくても、煙を確認したら通報するよう見直した。
昨年12月10日午後4時ごろ、敷地内にある変電所から煙が出ているのを社員が発見。
約10分後に敷地内の自衛消防隊に出動を指示、119番したのは発見から約20分後だった。
今年1月の県原子力環境安全連絡協議会で、峰市長が市消防本部への通報の遅れを指摘し、「自衛消防隊と同時に市消防本部に通報するようにしてほしい」と求めた。
これを受け、九州電力の池辺社長は同月の定例会見で、対応の改善について「前向きに検討したい」と述べていた。
九電は2月に市消防本部と協議し、3月に規程を変更し、消火が必要か判断できない場合でも、煙が確認されれば通報するとした。
九電は「(規程の変更で)119番への通報連絡の短縮を図る」としている。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/523079
(ブログ者コメント)
〇火災発生当時の報道は下記参照。
(2019年12月10日19時46分 日本経済新聞)
九州電力は10日、玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の敷地内にある玄海変電所で火災が発生したと発表した。
現場は放射線管理区域外で、原子炉施設への影響はないという。
けが人はなく、原因は調査中としている。
九電によると、火災は午後3時58分に発生し、変電所から煙が出ているのを確認した。
通報で消防が駆けつけたが、消火の必要はなく、午後4時38分に鎮火しているのが確認された。
変電所は見学施設の玄海エネルギーパークなどに電気を供給しているが、原子炉施設には給電していない。
玄海原発での火災は2012年6月、14年10月、16年12月の3件あった。
いずれも設備の老朽化が原因ではなかったと説明している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53188220Q9A211C1ACYZ00/
〇火災原因については、本ブログの下記記事参照。
『[昔] 2019年12月10日 玄海原発の変電所で設備の一部が焼けた火事は、保守作業前に配電盤の誤った場所にアースを取り付け、作業終了後に取り外すのを忘れていたことが原因』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10303/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。