2020年5月17日17時38分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が数枚の写真付きでネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染拡大により全国に閉塞(へいそく)感が漂う中、一般社団法人「日本トンネル専門工事業協会」(東京都)が、トンネルが貫通した直後の写真を、画像共有アプリ「インスタグラム」(https://www.instagram.com/tonnel.jp/)に連続投稿したところ、1カ月でフォロワーが3倍以上に急増した。
希望の明かりをともすように、太陽の光がトンネルの暗闇に差し込む写真がずらりと並ぶ。
協会の担当者に、投稿した思いを聞いた。
【コロナ禍もトンネル工事と同じ。光が差し込むという希望になれば】
協会は全国のトンネル施工業者など105社(今年4月1日現在)で構成する。
発案者は、広報担当で福島市の「寿建設」社長、森崎英五朗さん(51)。
全国に緊急事態宣言が発令された4月中旬、テレビでコメンテーターが、コロナ禍を「トンネルの闇の中にいるようですね」と例えた一言がきっかけだった。
トンネルの工期は何年にも及び、強固な岩盤に阻まれるなど、暗闇の中で作業が難航することは珍しくない。
だが、技術者にとってようやく山を貫通し、太陽の光が差し込む瞬間は「何度体験しても感無量の一言に尽きる」(森崎さん)。
山の神様に御神酒(おみき)を供えて感謝し、貫通を祝うのが慣習になっているという。
コロナによる外出自粛を受け、建設業界でも工事継続の是非に関する議論や、感染防止策など課題が山積していた。
貫通写真の投稿について、森崎さんは「コロナ禍もトンネル工事と同じで、苦しい状況が続いても、いずれ光が差し込むという希望になればと考えた」と理由を説明する。
協会の組織や活動内容を説明したホームページはあったが、より広く業界に関心を持ってもらおうと、今年1月にインスタグラムを開設した。
当初は、普段の工事作業を撮影した写真ばかりで、フォロワーは2桁どまりだったが、4月17日、森崎さんの会社が施工したトンネル工事での貫通写真を投稿したところ、フォロワーが増え始めた。
会員企業にも「貫通時の写真を送ってほしい」と協力を呼びかけ、各地の現場写真を毎日数枚ずつ投稿した。
【「希望の光」 フォロワー3倍に】
一連の写真は「希望のトンネル貫通シリーズ」とタイトルをつけ、一枚一枚に「進んだ未来にはこんなに輝く光が満ちている」、「こんなにまばゆい光が、必ず待っているから」、「力を込めて、この闇から突き抜けよう」などのメッセージを添えている。
貫通した穴の形状や大きさはばらばらだが、いずれの写真も力強い光が差し込む瞬間をとらえており、差し込む光に向かって技術者が敬礼する姿、くす玉を割って貫通を祝う場面などが写ったものもある。
5月16日現在で61枚を投稿し、フォロワーは3倍以上の304人に増えた。
「世界が暗い闇に包まれていますが、絶対に希望の光が見えてくるはずですよね!」、「光と光をつなぐ素晴らしいお仕事ですね」などのフォロワーのコメントもある。
森崎さんのおすすめの一枚は、工事を請け負った福島県南会津町の「新中山トンネル」の貫通写真。
2011年3月の東日本大震災の直後に着工し、貫通したのは約1年後だった。
復興途上にあり、気持ちも沈みがちな中、暗いトンネルを掘り進んでいき、最後に太い一筋の光が差し込んだ。
森崎さんは、「神々しいばかりの光だった。明るい未来を感じさせてくれた」と当時を振り返り、「前向きになれるパワーをお裾分けできたら」と話す。
インスタの「いいね」の数が多い、人気の一枚だ。
インスタグラムは協会のホームページ(http://www.tonnel.jp/index.html)から入れる。
協会はフォローやコメントを歓迎している。
https://mainichi.jp/articles/20200516/k00/00m/040/244000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。