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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年10月27日18時58分と28日21時7分にNHK富山から、また28日付で読売新聞富山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

27日午後3時20分頃、高岡市のコンクリート製造会社「高岡レディコン」の工場から希硫酸が地久子川に流出したと、国交省富山河川国道事務所に連絡があった。
午後8時半現在、流出は止まっており、川を管理する県と同事務所の水質検査で、水素イオン指数(pH)は中性の7で正常な範囲という。

同事務所などによると、流出したのはセメントの製造過程で出るアルカリ性の排水を中和させる希硫酸約1100ℓ。
同日午前10時頃、工場長の男性が希硫酸を大型タンクから200ℓの小型タンクに移すためバルブを開栓。その作業と並行して別の作業を行ったが、バルブを閉め忘れたため、希硫酸が小型タンクからあふれ出し、排水溝を伝って地久子川に流出した。
バルブは、午後2時頃になって閉めた模様。

同川はアユ漁が盛んな庄川左岸に一部が流れ込んでいることから、同社が庄川沿岸漁業協同組合連合会に連絡し、漁連が同事務所に通報した。
同川は飲料水として使われておらず、流出現場近くの別の会社が冷却水として取水しているだけという。
工場長の男性は27日、報道陣に「忙しくて単純な作業を忘れてしまった。多大な迷惑をかけ申し訳ない」と謝罪した。

また、同事務所が28日、現地調査を行ったところ、アユなど26匹の魚が死んでいるのが確認された。
同事務所は、28日、当該工場が所属する生コンクリート工業組合に再発防止策を検討するよう要請した。


出典URL■■■
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     ■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)



(ブログ者コメント)

恥ずかしながら、ブログ者も数十年前に似たような経験をしたことがある。
それは、配管詰まりを貫通させようとスチームで圧力をかけていた時のことだ。
スチーム導入バルブを開けて作業を始めたが、いつ貫通するか分からない。しばらく現場で待機したが、なかなか貫通しないので、貫通するまで別の作業をしようと現場を離れた、その間に貫通してしまい、詰まっていた物などがそこら中に飛び散るのを許してしまった。

作業の効率化を考えると、どうしても並行作業したくなるものだが、バルブを開けたまま別の作業を・・ということは極力やらないほうがよい。




(2011年11月10日 修正1 ;追記)

2011年11月5日13時7分に、NHK富山から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

工場は、事故後、操業を停止していたが、県が提出を求めていた、再発防止策について報告する「事故発生届」を提出し、4日から操業を再開した。

県などによると、再発防止策としてタンクの周りに囲いを設けたり、バルブの閉め忘れにすぐに気づくよう、バルブの開閉を示すA4サイズの赤と青の札をタンクに付けたりする対策が取られたという。


出典URL■■■

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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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