本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年2月11日付の毎日新聞岩手版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北上市北工業団地の化学工場「岩手S社」の敷地内にある貯蔵タンクの配管から、5.1kℓの揮発性の高いトルエンが流出していたことが10日、分かった。地下水への混入はないという。
同社によると、1月27日に社員が点検をした際、貯蔵タンクと工場内を結ぶ配管からトルエンが漏れているのを発見した。劣化で配管に直径1mmの穴が開いていたという。
20日の点検時には異常がなかったことから、その間に漏れたとみられる。
トルエンは、同社製品である粘着テープの材料を溶かす溶剤として使用。
健康被害を及ぼすほどの濃度ではないという。
12日午前10時から同社で住民説明会を開く。
出典URL
http://mainichi.jp/area/iwate/archive/news/2012/02/11/20120211ddlk03040013000c.html
また、2月12日19時20分にNHK盛岡から、住民説明会の様子に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社では、12日、周辺の住民などを招いて説明会を開き、社長が「ご迷惑とご心配をおかけして申し訳ありませんでした」と陳謝した。
会社によると、漏れ出したのは、テープの材料を溶かすために使っているトルエン4.4トンで、配管が腐食して小さな穴が空いていた。
会社側は、以下を説明。
□敷地外の道路の側溝の水からトルエンが一時、国の指針値の125倍の濃度で検出されたため、ポンプで吸い上げたところ、現在は指針値を下回っている
□周辺の井戸水を調べた結果、特に高い濃度ではなかった
続く質疑では、住民から飲み水の汚染を心配する意見が相次いだ。
これに対して会社側は、住民の求めに応じて1年から数年にわたって水質検査を続けていくことを明らかにした。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/morioka/6045955061.html
(ブログ者コメント)
なぜ、1週間も漏れに気が付かなかったのだろう?
よほど特別な場所にタンクがあるのだろうか?
その辺が解せなかったのでグーグルアースで確認したところ、敷地は四角で、その左下隅に円筒形らしき物体が見えた。
以下の該社HPお詫び文書に「西側道路でトルエンガスが・・・」と書かれているので、それがトルエンタンクなのかもしれない。
もしそうだとすれば工場の裏手に当たり、通常は人が近づくことのない場所だったのだろう。
しかし、安全管理責任者などが、適宜、現場を安全巡回していれば、早期発見できたはず。
おそらくは、そういった点も、今後の対策に反映されることだろう。
http://www.mmm.co.jp/news/info/20120212.html
(2012年3月1日 修正1 ;追記)
2012年2月11日付の岩手日報紙面に、発見時の状況が上記とはまったく違う、下記趣旨の記事が掲載されていた。
週1回の点検で、1月20日時点では異常なかった。
1月27日、付近で除雪作業していた従業員が異常に気づいた。
(ブログ者コメント)
肝心な部分でこれだけの違い。
どちらが正かは分からないが、マスメディアには、しっかりとポイントをついた報道をお願いしたいものだ。
北上市北工業団地の化学工場「岩手S社」の敷地内にある貯蔵タンクの配管から、5.1kℓの揮発性の高いトルエンが流出していたことが10日、分かった。地下水への混入はないという。
同社によると、1月27日に社員が点検をした際、貯蔵タンクと工場内を結ぶ配管からトルエンが漏れているのを発見した。劣化で配管に直径1mmの穴が開いていたという。
20日の点検時には異常がなかったことから、その間に漏れたとみられる。
トルエンは、同社製品である粘着テープの材料を溶かす溶剤として使用。
健康被害を及ぼすほどの濃度ではないという。
12日午前10時から同社で住民説明会を開く。
出典URL
http://mainichi.jp/area/iwate/archive/news/2012/02/11/20120211ddlk03040013000c.html
また、2月12日19時20分にNHK盛岡から、住民説明会の様子に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社では、12日、周辺の住民などを招いて説明会を開き、社長が「ご迷惑とご心配をおかけして申し訳ありませんでした」と陳謝した。
会社によると、漏れ出したのは、テープの材料を溶かすために使っているトルエン4.4トンで、配管が腐食して小さな穴が空いていた。
会社側は、以下を説明。
□敷地外の道路の側溝の水からトルエンが一時、国の指針値の125倍の濃度で検出されたため、ポンプで吸い上げたところ、現在は指針値を下回っている
□周辺の井戸水を調べた結果、特に高い濃度ではなかった
続く質疑では、住民から飲み水の汚染を心配する意見が相次いだ。
これに対して会社側は、住民の求めに応じて1年から数年にわたって水質検査を続けていくことを明らかにした。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/morioka/6045955061.html
(ブログ者コメント)
なぜ、1週間も漏れに気が付かなかったのだろう?
よほど特別な場所にタンクがあるのだろうか?
その辺が解せなかったのでグーグルアースで確認したところ、敷地は四角で、その左下隅に円筒形らしき物体が見えた。
以下の該社HPお詫び文書に「西側道路でトルエンガスが・・・」と書かれているので、それがトルエンタンクなのかもしれない。
もしそうだとすれば工場の裏手に当たり、通常は人が近づくことのない場所だったのだろう。
しかし、安全管理責任者などが、適宜、現場を安全巡回していれば、早期発見できたはず。
おそらくは、そういった点も、今後の対策に反映されることだろう。
http://www.mmm.co.jp/news/info/20120212.html
(2012年3月1日 修正1 ;追記)
2012年2月11日付の岩手日報紙面に、発見時の状況が上記とはまったく違う、下記趣旨の記事が掲載されていた。
週1回の点検で、1月20日時点では異常なかった。
1月27日、付近で除雪作業していた従業員が異常に気づいた。
(ブログ者コメント)
肝心な部分でこれだけの違い。
どちらが正かは分からないが、マスメディアには、しっかりとポイントをついた報道をお願いしたいものだ。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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