2018年5月29日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鍵穴に鍵を差し込まなくても自動車のドア開閉やエンジン始動が可能な電子キーが反応しないトラブルが、長崎県佐世保市内で相次いでいることが分かった。
西日本新聞の調べでは、市内の自動車販売店に24日ごろから、これまでに少なくとも200件以上の報告例があった。
原因は特定されておらず、「強い電波を発する米軍基地が影響しているのでは」といった臆測も出ている。
トラブルは複数のメーカー、車種で発生。
ダイハツ長崎販売大塔店=同市大塔町=には24~28日、苦情や相談が計100件以上あった。
JR佐世保駅近くの市中心部に被害が集中していたという。
市内のトヨタ系列の販売店でも、50件以上の被害を確認。
スタッフの一人は、「電波妨害が原因とみられ、5年ほど前にも同じことがあった。米軍基地に近い地域で被害が多発しており、基地の影響があるのではないか」と話した。
佐世保市基地政策局は、自動車販売店などからの連絡で26日に把握。
同局から報告を受けた九州防衛局は、「米軍に問い合わせるかどうかも含めて検討している」としている。
在日米軍の動向を監視する市民団体「リムピース」の篠崎編集委員は、「米軍ではなく、佐世保にある海上自衛隊の艦船の影響も考えられる」と指摘した。
市内の男性会社員(30)は、市中心部の駐車場で業務用車のエンジンがかからず、レンタカーで急場をしのいだ。
販売店によると、電子キーが使えず緊急措置でエンジンをかける方法もあり、市中心部を離れると「電子キーが使えた」と話す利用者もいたという。
トヨタ自動車広報は、電子キーが正常に作動しないケースとして、「テレビ塔や空港があるなど、強い電波やノイズを発生する場所」などを例示。
販売店側は、トラブル時は相談するよう呼び掛けている。
【ワードBOX】電子キー
携帯していれば、ドアノブに触れるなどの動作で解錠できたり、エンジンを始動できたりする。
ボタン電池が入った鍵が発する電波を車中のセンサーで感知、認識する仕組み。
自動車メーカー各社で呼び方が異なり、「スマートエントリーシステム」などの名称がある。
1990年代から採用され、2000年に入って高級車を中心に普及。
現在は、新型車の多くで採用されている。
出典
『車の電子キー無反応、トラブル相次ぐ 長崎県佐世保市で200件超 「米軍基地が影響か」の声も』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/420166/
5月30日12時50分に長崎新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐世保市の佐世保港周辺で24~27日にかけ、自動車の鍵やエンジンをかける電子キーの操作が効かなくなる事案が相次いだことが29日、分かった。
識者は、米海軍佐世保基地や海上自衛隊からの電波が影響を与えた可能性を指摘している。
市内の複数の自動車販売店によると、4日間で100件以上の問い合わせが相次いだ。
発生場所は、米軍や海自の施設に近い佐世保港周辺が中心。
そこから離れると不具合が解消したという報告もあったという。
ある販売店の従業員は、「電波障害があった可能性が高く、米軍施設の電波が影響したのではないか」と推測。
別の販売店の従業員は、「原因は定かでないが、佐世保港周辺では珍しくない現象だ」とする。
米軍の動向を監視するリムピース佐世保の篠崎編集委員は、「原因の特定は難しいが、影響を与えるような電波を発信するのは、軍事施設か艦船しかないのではないか」と指摘する。
販売店から1件の相談があった市基地政策局は、「同様の事案はこれまで把握していない。九州防衛局を通じ、米軍側に事実関係を確認中」。
海自佐世保地方総監部は、「詳細は申し上げられないが、平素とさほど違う運用はしていない」と関連を否定している。
出典
『電子キー異常相次ぐ 佐世保港周辺の自動車 軍事施設影響か』
https://this.kiji.is/374404958797317217?c=174761113988793844
6月1日15時3分にNHK長崎からは、米軍は関与を否定したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は、連絡窓口になっている九州防衛局を通じて、アメリカ海軍佐世保基地に問い合わせているが、NHKが佐世保基地に取材したところ、回答が寄せられた。
この中で、アメリカ海軍佐世保基地は「九州防衛局から提供された周波数や日時に基づいて調査した結果、電波を妨害する可能性のあるアメリカ海軍の機器は使われておらず、アメリカ海軍はこの期間に特別な作戦行動もしていない」としている。
そのうえで、「この件に関する追加の詳細が分かり、九州防衛局からさらなる問い合わせがあれば、調査に協力したい」としている。
また、熊本市にある九州総合通信局も、佐世保市内の自動車販売店から相談を受け、電波の状況を調べている。
九州総合通信局の電波管理部は、電波監視システム「DEURAS」を使い、販売店からの情報に基づいて、電子キーの周波数と同じで電子キーの機能を妨害するおそれのある強い電波が発射されていないか、佐世保市で調べているという。
熊本市のコントロールセンターから、佐世保市内に設置したセンサー局を遠隔操作して受信した電波をモニターしているが、これまでのところ異常はみられないという。
九州総合通信局は、「電波をキャッチできれば、方向や強さが分かる。再び電子キーの不具合などが確認されれば、現地に出向いて調査したい」と話している。
出典
『米軍「電波妨害の機器使用せず」』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20180601/5030000816.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。