2018年5月30日21時30分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
世界初の試みです。
東北大の研究チームが、火災現場での活躍が期待される「空飛ぶ消火ロボット」を開発しました。
そのイメージは空想の生き物「ドラゴン」です。
勢いよく水を吹き出しながら自ら空中を進むホース。
世界初の試みとして、東北大学の研究チームが開発した消火ロボットです。
動きが竜の様に見えることから、「ドラゴンファイヤーファイター」と名付けられました。
開発したのは、東北大学の田所諭教授を中心としたロボット工学のチーム。
構想から3年。
これまで侵入が困難だった延焼中の建物の内部に入り込み、直接、消火活動ができる新型ロボットとして、実用化が期待されています。
ホースの浮力は水。
毎分200ℓで吹き出します。
ち密な計算をもとに噴き出す方向を変え、前進・後退、上下左右と、ホースの遠隔操作が可能になりました。
ホースが自立するロボットは世界にも例がなく、東北大では、さらに長さを20mまで伸ばし、3年後の実用化を目指します。
※以下は田所教授のコメント。(音声情報のみ)
ホースはフニャフニャして長いわけで、それを、いかに暴れないように安定化して、おとなしく「ドラゴン」として飛ばすか、そこが非常に苦労したところです。
出典
『世界初「空飛ぶ消火ロボット」東北大が開発』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00000009-tbcv-l04
5月30日13時16分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東北大学の田所諭教授らは30日、空を飛んで消火活動にあたるロボットを開発したと発表した。
細長いホース状で、水を噴射することで空中に浮上する。
建物に侵入して火元を探し、消火する。
先端部のカメラで現場を見ながら遠隔で操作できる。
炎が激しくて人では近づけない状況に対応できるという。
3年以内の実用化を目指す。
開発した「ドラゴンファイヤーファイター」は、全長3mのホースのような形をする。
ロボットの先端と中央部の2カ所に、水の噴射口をつけた。
ロボットの後方部を、消防車のホースにつなげる。
先端部には、火災現場の状況を目視で確認するためのカメラと、熱源を検知するカメラを搭載した。
消防車からロボット内部に高圧の水を流すと、噴射口から下の方に向けて高速で水を出し、ロボット本体が浮く。
噴射方向を切り替えれば、ロボットの向きを自在に変えられる。
火に向けて放水する先端部は、左右に1.5mほど動かせる。
模擬的な環境での消火実験では、ロボットを建物の窓から侵入させ、ドラム缶内部の炎を約1分で消火できた。
消防車のハシゴにはわせたホースの先端に接続し、マンションの高層部屋の窓から侵入させて消火活動にあたるといった用途を想定している。
田所教授は、「ロボットを活用することで、危険な消火活動で命を失う消防士がいなくなるようにしたい」と話した。
今後、ロボットを10~20mまで長くすることを計画している。
耐火性能や操作性などを向上させ、実用化を目指す。
ロボットは、内閣府の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」の一環で開発した。
出典
『東北大、空飛ぶ消火ロボ 水の力で浮上し建物に侵入』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31140430Q8A530C1X90000/
(ブログ者コメント)
5月30日13時30分付の東北大学プレスリリースに、実験時の写真などが掲載されている。
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/05/press20180530-dragonfire-final.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。