2018年5月29日18時45分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月、釧路市の観光商業施設の敷地内にある横断歩道を渡っていた女性が路線バスにはねられ死亡した事故を受けて、施設やバス協会の関係者が警察と一緒に現場を見て歩き、再発防止策を検討した。
これは今月20日、釧路市錦町の観光商業施設の敷地内にある横断歩道を渡っていた30歳の女性がバスにはねられて死亡した事故を受け、釧路警察署が企画した。
29日は、現場となった「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」の敷地内にある横断歩道やバスの停留所を、施設やバス協会の関係者が警察と一緒に見て歩いた。
警察の担当者が、車から見ると歩行者が確認しづらいといった現場の特徴を説明すると、バス協会の担当者からは「車と歩行者がお互いの動きを確認できるミラーをつけるべきだ」などと意見が出ていた。
また、観光商業施設の管理者からは、横断歩道の手前に車の停止線を引くことや、横断歩道の脇に歩行者に注意するよう運転手に訴える掲示板を設置することなどが提案された。
釧路警察署の米田交通第一課長は、「今回の事故は、施設側が管理する敷地内で発生していて、再発防止のためには、施設やバス協会の協力が必要不可欠なので、ぜひ意見や提案を実行して頂きたい」と話していた。
出典
『バス死亡事故受け再発防止策検討』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180529/0000385.html
※以下は事故発生を伝える当時の報道。
(2018年5月21日 毎日新聞北海道版)
20日午前8時40分ごろ、北海道釧路市錦町2の商業施設「釧路フィッシャーマンズワーフ」敷地内で、横断歩道を歩いていた同市新富町、アルバイト従業員のMさん(女性、30歳)が左から来た釧路空港行きの路線バスにひかれ、全身を強く打って間もなく死亡した。
釧路署は、運転していた阿寒バス(同市)の運転手、K容疑者(男性、52歳)を自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で現行犯逮捕した。
同署によると、バスは施設内の停留所を出発した直後で、K容疑者は「横断歩道をよく確認していなかった」と話しているという。
乗客が数人いたが、けがはなかった。
出典
『交通事故 バスにはねられ女性死亡 北海道・釧路』
https://mainichi.jp/articles/20180521/ddr/041/040/002000c
(ブログ者コメント)
以下は現場の状況。文章だけでは現場の様子が伝わらないので、ちょっと拝借した。
上記によれば、バスが建物内から右カーブで外に出た、すぐの場所に横断歩道がある。
これでは、歩行者側からもバスの運転手側からも、お互いに相手を確認しづらい感じ。
設計時に、こういった点は配慮されたのだろうか?
(2018年6月12日 修正1 ;追記)
事故を受けて事故現場に、バスから歩行者を確認できるミラーが釧根地区バス協会により設置された。
11日はミラーを設置する作業が行われ、建物の柱があるため、これまではバスの運転席から死角になっていた部分が見えやすくなったかどうかなどを確認していた。
また、「一旦停止」と書かれた立て看板や掲示板も設置された。
釧根地区バス協会の工藤さんは、「運転手がミラーを確認し横断歩道の手前で停止するなどの教育を徹底して、事故をなくしていきたい」と話している。
出典
『釧路 死亡事故受け現場にミラー』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180611/0000676.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。