2018年6月1日19時59分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後3時すぎ、北九州市門司区のコンテナターミナルで、コンテナを運んでいた高さおよそ12mの重機が横倒しになり、運転していた58歳の男性が死亡した。
警察や消防によると、1日午後3時すぎ、北九州市門司区の太刀浦コンテナターミナルで、コンテナを運ぶ「ストラドルキャリア」と呼ばれる、高さおよそ10数mの重機が横倒しになった。
この事故で、重機の上部にある運転台で操作をしていた港湾荷役会社社員のSさん(男性、58歳)が、胸を強く打つなどして、搬送先の病院で死亡が確認された。
また、北九州市によると、この事故でコンテナの積み荷の塩酸が一部漏れ出したほか、倒れた重機がクレーンの通り道をふさぎ、コンテナターミナルの一部で荷役作業が行えない状態になっているという。
警察は、労災事故として事故の詳しい原因を調べている。
出典
『重機が横倒し 運転の男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20180601/5020000575.html
6月2日12時0分にテレビ西日本からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市のコンテナふ頭で1日、輸送用の機械が横転し塩酸が流れ出た影響で、荷役作業が現在も中断している。
事故から一夜明け、北九州市門司区の太刀浦コンテナターミナルでは、2日も引き続き、流れた塩酸の処理が行われている。
この事故は1日午後3時10分頃、コンテナを運ぶ「ストラドルキャリア」がコンテナの移動中に横転したもので、機械を操縦していた作業員のSさんが心臓破裂のため死亡した。
北九州市によると、事故により漏れ出した塩酸の量はわかっていないが、約35m3のコンテナ1本分の塩酸が流れ出したとみられている。
事故の影響で、ターミナルでは荷役の作業が中断していて、警察や市が塩酸の量や事故当時の状況を詳しく調べている。
出典
『塩酸が流出 1人が死亡 コンテナを運ぶ「ストラドルキャリア」横転 福岡県』
http://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2018060202024
(ブログ者コメント)
映像によると、当該重機はタイヤ8本の運搬車の上に鉄骨が直方体状に組まれていて、その内部にコンテナを吊り下げて運ぶもの。
一方、事故現場周辺には塩酸だろうか、黄色い液体が広範囲に漏れているように見える。
ただ、プール状にはなっていない模様。
(2018年7月4日 修正1 ;追記)
2018年6月2日付の西日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
第1コンテナヤード内で、貨物コンテナを移動させる「ストラドルキャリヤ」と呼ばれる自走式車両が、作業中に横転した。
「ストラドルキャリヤ」は、ヤード内でコンテナを持ち上げ、岸壁の輸送船近くまで運ぶ特殊車両。
高さは12mほどで、最上部にドア付きの運転席がある。
Sさんは、市から荷役作業を請け負うK社の社員。
同社によると、入社40年のベテランという。
(2018年9月24日 修正2 ;追記)
2018年9月21日20時2分にNHK北九州からは、作業計画未作成容疑で安全管理室長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州東労基署は、安全管理が不十分だったとして、21日までに、重機を所有する会社とこの会社の安全管理室長を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、この重機を使ってコンテナを運ぶ際には、事前に作業計画を作ったうえで現場監督を置かないといけないが、この会社では、こうした措置をとっていなかったという。
調べに対し、会社は「法律で定められた作業計画があることを知らなかった」などと話しているという。
「関門コンテナターミナル株式会社」は、「作業計画を作ってはいたが、法律に沿うものではなかった。事故を受けて現在、社員一丸となって再発防止に取り組んでいる」と話している。
出典
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20180921/5020001566.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。