2018年6月1日16時50分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
釣りなど海のレジャーシーズンが到来し、敦賀海上保安部などは、救命胴衣の着用を呼びかけている。
5月には、福井県南越前町沖合の岩場で釣り人が約3時間取り残されたが、着用していて無事だった。
同海保が過去5年間の事故を調べたところ、非着用時の死亡率は2倍となっており、啓発の際に強調している。
「網に無人のゴムボートが引っかかった。遭難者がいるかもしれない」
5月1日午前4時50分頃、同町甲楽城で操業していた漁船から町沿岸警備協力会に、こんな通報があった。
同協力会の要請で、近くではえ縄漁をしていた漁師の寺下さん(59)も捜索に出動。
寺下さんは同7時半頃、約100m沖合の岩場で、波にのまれそうになりながら岩にしがみついている60歳代男性を発見した。
男性の話では、同4時半頃にボートに乗って釣りに出たが、岩場に上陸した後にボートが流された。
救出時は全身ずぶぬれだったが、救命胴衣を着けており、寺下さんに「命拾いした」と声を震わせて語ったという。
寺下さんは、「最近は、救命胴衣なしで沖合で釣りをしている人をよく見かける」と語る。
越前署によると、当時は海の水温が低かったといい、男性も着用していなければ助かっていなかった可能性がある。
寺下さんと同協力会の高佐会長(69)には、向當署長から感謝状が贈られた。
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敦賀海保の海難事故まとめによると、昨年、海岸や岩場といったおか釣り中に事故に遭った人のうち、救命胴衣を着用していたのは31%にとどまった。
2013年の86%に比べて、大幅に低下した。
だが、非着用の場合は、事故時の死亡率が大幅に上がる。
過去5年間の事故時の平均死亡率は、着用時の14%に対し、非着用の場合は36%と倍以上に開いた。
同海保は、ホームページ上でこうしたデータを公開し、着用を推進。
本格的なレジャーシーズンを迎え、
▽救命胴衣の常時着用
▽携帯電話や無線などの連絡手段の確保
▽海上の緊急通報番号「118番」の利用
を「自己救命策3つの基本」と位置づけ、釣り人らにチラシを配って啓発している。
担当者は、「救命胴衣の着用はもちろん、携帯電話が水にぬれないよう、防水ケースに入れるといった事故対策を怠らないでほしい」と訴えている。
出典
『釣り人の命救った救命胴衣、着用率31%に低下』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180601-OYT1T50084.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。