2018年6月2日7時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
牛丼チェーン「すき家」の元アルバイト従業員の男性(21)(鳥取県湯梨浜町)と家族が、過重労働が原因で出勤途中に交通事故を起こすなどしたとして、中四国ですき家を運営する会社「中四国すき家」を相手取り、約1240万円の損害賠償を求めて地裁に提訴した。
1日には第1回口頭弁論があり、被告側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
訴状によると、男性は倉吉市内の店舗で勤務していたが、人手の足りない他店舗へも応援で勤務するよう、社員から指示された。
2015年4月17日夜~20日朝には、ほとんど睡眠や休息が取れないまま倉吉市と岡山県津山市内の店舗を往復。
津山市内の店舗で12時間半働いた後、20日朝から境港市内の店舗に向けて車を運転中、居眠りをして追突事故を起こしたとしている。
男性は首や膝にけがを負い、精神的苦痛でうつ病を発症するなどしたといい、「会社が十分な休息を与えるなどの安全配慮義務を怠った」と主張した。
閉廷後に記者会見した男性は、「過酷な勤務に苦しんでいるのは自分だけじゃないと思う。裁判を通じて、同じことが起きないよう是正してほしい」と訴えた。
出典
『過重労働で居眠り事故、元従業員「すき家」提訴』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180601-OYT1T50160.html?from=ycont_top_txt
6月1日19時17分にNHK鳥取からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この裁判は3年前、「すき家」でアルバイトをしていた当時18歳の男性が出勤の途中に起こした居眠り運転の追突事故について、直前まで続いた過酷な勤務が原因だとして、会社に対し慰謝料など1200万円余りの支払いを求めているもの。
きょうは鳥取地裁で初めての弁論が行われ、男性側は当時、人手不足を補うためとして別の店舗に出張する「ヘルプ勤務」を頻繁に命じられ、事故の当日は、前日の夜9時から朝9時半まで津山市内で勤務したあと、さらにおよそ100km離れた境港市の店舗への移動を指示され、十分な睡眠を確保できなかったと主張した。
これに対し、会社側は訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示した。
出典
『すき家裁判 会社側は争う姿勢』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20180601/4040000553.html
6月1日19時52分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は閉廷後に記者会見。
上司の社員が人手不足の店舗を手伝うよう指示したことについて、「断るという選択肢はなかった」と涙ながらに振り返った。
その上で、「(過酷な勤務が)当たり前になってしまっているので、直さないといけない」と訴えた。
出典
『すき家側、争う姿勢…過労で交通事故、鳥取地裁』
http://www.sankei.com/west/news/180601/wst1806010088-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。