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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201863日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京都大田区の半径約500mの住宅密集地で、住民4人が2007~17年に中皮腫で死亡したことが、関係者の話で明らかになった。 

この地域には1980年ごろまで、アスベスト(石綿)を扱っていた工場があった。

 

中皮腫は石綿の吸引が原因とされるが、4人に石綿を扱う職歴はなく、診察した医師らは工場からの飛散が原因とみられると指摘。


市民団体「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」によると、周辺住民が集団で石綿による病気になったのが疑われるのは、都内では初めて。

 

石綿が原因の病気は吸引から数10年後に発症するとされ、全国にあった工場周辺の住民らに患者が増えることが懸念されている。

 

診察した医師らによると、死亡した4人は7~76年間、工場周辺に居住。

うち男性3人は工場から約200m以内に住んだ経験があり、73~82歳で死亡。

59歳で亡くなった女性は、自宅から約500m離れた工場近くに、よく行っていた。

 

男性3人を診察した東京労災病院の戸島洋一・呼吸器内科部長は、「3人とも、石綿関係の職歴がない上、工場近くに長期間住んでいた。飛散石綿以外に原因が考えにくい」と指摘。

 

女性の兄(69)は、「妹は子供のころ、工場周辺に積んでいた石綿で砂遊びのようなことをしていた」と証言した。

 

厚労省などによると、工場は37~80年ごろ、石綿を用いてセメントなどを製造。

複数の元従業員が石綿原因の病気で労災認定された。

 

その後、閉鎖されたが、08年に大田区の調査で、周辺の住民に肺の組織が石灰化する石綿原因の胸膜プラークが確認された。

 

工場を運営していた会社は「コメントできない」と話した。

 

05年6月には、兵庫県尼崎市の旧クボタ神崎工場周辺で、住民5人の中皮腫発症が明らかになった。

その後、患者は増え続け、クボタは昨年末までに300人以上の患者らに救済金を支払っている。

 

各地でも被害報告があり、06年には周辺住民など、労災保険の給付を受けられない患者を対象に、療養手当などを支給する石綿健康被害救済法が施行されている。

 

 

【ことば】アスベスト(石綿)と中皮腫

 

石綿は、太さが髪の毛の数1000分の1程度の繊維状鉱物。

安価で耐火性に優れるため、断熱材などとして広く使われた。

2012年に使用が全面禁止された。

 

中皮腫は、石綿を吸い込むと数10年の潜伏期間を経て発症するがんの一種。

国内の年間死者数は15年に1500人を超え、10年前の1.6倍に増えている。

 

出典

『アスベスト 工場跡周辺、住民が中皮腫 東京で4人死亡 石綿扱う職歴なし』

https://mainichi.jp/articles/20180603/ddm/001/040/160000c 

 

 

631218分に毎日新聞からは、下記趣旨の補足記事がネット配信されていた。

 

この地域には、40年近く前までアスベスト(石綿)を扱っていた工場があった。

 

その敷地内の寮で暮らした女性(79)は、中皮腫の原因とされる石綿飛散の様子を証言。

「私と家族は、吸い込んだ石綿という爆弾を抱えている。いつどう爆発するか分からず、ずっと不安なままだ」と憤った。

 

女性は戦後すぐ、工場で働く母親のほか、妹、弟と寮で暮らし始めた。

「敷地内はいつも空気が白っぽかった。風が強いとほこりが舞い上がっていた」と振り返る。

 

敷地内には石綿入りの袋が山積みにされ、周辺の子供たちがかくれんぼをして遊んでいた。

石綿製の板を沈めておく池もあり、夏は子供たちが入ることもあった。

 

その後、女性の母親は石綿の吸入で発症するじん肺の一種「石綿肺」と診断された。

女性ら子供3人にも、石綿を吸い込んでできる「胸膜プラーク」などが見つかった。

 

出典

『アスベスト 「吸い込んだ爆弾、不安」工場敷地の寮で生活』

https://mainichi.jp/articles/20180603/k00/00m/040/107000c 

 

 

ちょっと前、201829日付で東京新聞からも、下記趣旨の関連情報がネット配信されていた。

 

・・・・・

 

大田区では、かつて石綿製品を製造していた「M石綿理化工業」「Nスレート工業」で計5人がアスベスト関連疾患で労災認定されたほか、区内に労災認定者を出した工場が散らばり、2015年までに石綿健康被害救済制度で認定された患者数が42人と、都内最多となっている。

 

アスベストをめぐっては、兵庫県尼崎市の「クボタ」の工場で05年、周辺住民への「環境ばく露」被害が発覚した「クボタショック」の後、大田区でも07年に工場周辺で健康調査を実施。

 

その結果、石綿を過去に吸い込んだことによってできる「胸膜プラーク」がある住民が複数見つかり、問題となった。

 

当時は、工場との因果関係は不明とされたが、追跡検診を行った戸島医師が、環境ばく露と見られる住民が32人いたと報告している。

 

・・・・・

 

出典

アスベスト被害 健康相談会と講演会 患者と家族の会、あす大田区で

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201802/CK2018020902000139.html

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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